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2005年度イベント情報

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2005年度上賀茂試験地冬の炭焼き体験会(結果報告)

2月4日土曜日に2005年度冬の炭焼き体験会を開催しました。この体験会は今回が初めての試みでしたが、予想より多い22名の方が参加されました。当日は雪が降り、冷え込みも厳しかったのですが、キャンセルもなく10時に体験会を開始しました。
講義室で中島試験地長から試験地の概要説明が、中根技術班長から炭焼きに関する説明がそれぞれ行われた後、全員で炭焼き窯へ移動しました。午前中には、事前に焼いてあった炭を窯の中から出す作業と、今回焼く竹材を割って縄で縛り、重さを計測する作業を体験しました。昼食後、午後1時から作業を再開し、用意した竹材を窯の中へ入れる作業と、今回出した炭の樹種による重さや燃え方の違いが説明されました。窯の中に竹材を入れ終わると、窯口を塞ぎ、焚き口で薪を燃やして、作業を終えました。 午後3時過ぎに講義室でアンケートに記入して、試験地長の挨拶の後、解散となりました。
アンケートには、 「木の種類によって炭の固さ、火もちが違うことを目のあたりに出来たこと。思った以上に細心の注意、手間の要ることがわかりました。」、 「短時間で炭焼きの1サイクルを見せていただいてとてもよかった。」、「窯の造りを実際に見られて、中にも入れて楽しかったです。」などの感想が寄せられていました。

炭焼き体験会の様子(写真にカーソルを置くと説明文が表示されます)
雪の中で炭焼きの説明 窯と周辺の様子 竹の割り方を説明する 専用の道具を使って竹を割る
窯の中へ割った竹を入れる 焚き口に薪と炭火を入れて火をつける 炭を袋に詰めてお土産に 試験地で作った炭で暖を取る

2005年度上賀茂試験地秋の一般公開自然観察会(結果報告)

11月19日土曜日に2005年度秋の一般公開自然観察会を開催しました。 今回は定員30名に対して64名の応募があり、当日は27名の方が参加されました。 当日の朝は冷え込み、冷たい風も多少吹きましたが、 空は素晴らしい秋晴れで、絶好の観察会日和となりました。

午前9時30分から受付を行い、10時に観察会を開始しました。 午前中の自然観察コースの散策は3つの班に分かれて行い、 教職員による説明を聞いたり、質問をしたり、また、落ち葉や松ぼっくりなどを拾いながらコースを一周し、 お昼の休憩時間となりました。

観察会(午前)の様子(写真にカーソルを置くと説明文が表示されます)
開会の挨拶「試験地に初めて来た人は?」 ラクウショウの気根の説明 サワシバの種子を見る シダ(ウラジロ)の説明
展望台から京都の市街地を眺める 研究対象となっている樹木の説明(葉にアルミ箔が貼ってある) 外国産マツ属見本林で松ぼっくりを拾う メタセコイアの球果を手にとって見る

午後は12時50分から試験地内の炭焼き窯へ全員が移動し、窯の見学を行いました。 その後、参加者は散策コースとクラフトコースに分かれ、 散策コースは午前中とは別の林道を散策し、クラフトコースは事務所前でネイチャークラフトを行いました。 2時50分には全員が講義室へ戻り、アンケート用紙に感想などを記入し、3時に終了、解散となりました。

観察会(午後)の様子(写真にカーソルを置くと説明文が表示されます)
炭焼き窯の説明 午後の林道散策 家族でリースを作る 出来上がったリース
職員がクラフトをレクチャー 木の枝を使った写真立て パウチフィルムに拾ってきた落ち葉を挟んで・・ 秋の散策を楽しんだ思い出を閉じ込める

昨年度までは、外部からの講師やボランティアのスタッフに協力して頂いて観察会を行ってきましたが、 今年度からは、試験地職員の技術(観察指導・観察会運営)の向上を図るため、試験地職員のみで行いました。 そのため、アンケートの回答を見ると、過去の観察会に参加された方からは、物足りなさを感じたとの意見もお聞きしました。 その一方で、上賀茂試験地を知らなかった、初めて訪れたという方が、参加者の3分の2近くを占めており、 そのような方からは、良い内容であったとの意見が多く寄せられました。 今回のアンケート結果から、今後の観察会のあり方、内容について更に検討し、 より良い観察会を行っていければと考えています。

大学院生による昆虫科学と環境(フィールド)研究シンポジウム「秋の京都で語り合おうin上賀茂試験地」(結果報告)

9月12日から14日までの日程で、21世紀COEプログラム・昆虫科学が拓く未来型食料環境学の創生と、京都大学フィールド科学教育研究センターの主催によるシンポジウムが、上賀茂試験地で行われました。

9月12日は午後12時過ぎから受付を開始し、12時30分にCOE拠点リーダーである藤崎憲治農学研究科教授、フィールド研副センター長の竹内典之教授による主催者挨拶が行われ、シンポジウムがスタートしました。 13時から上賀茂試験地の中島皇試験地長による概要説明が行われ、13時20分より日高敏隆総合地球環境学研究所長に基調講演を行っていただきました。 14時からは上賀茂試験地を利用した研究と題して、過去に卒論・修論等の研究を試験地で行い、現在ポスドク(PD)あるいは博士課程(D)の学生として研究をされている4名の若手研究者の方々に、それぞれの研究を紹介していただきました。 その後、参加者全員による総合討論が行われ、1日目の日程が終了しました。

藤崎憲治
COE拠点リーダー
竹内典之
フィールド研副センター長
中島皇
上賀茂試験地長
日高敏隆
総合地球環境学研究所長
菱拓雄
森林生態学PD
河村耕史
森林総研関西PD
井出純哉
昆虫生態学PD
井上みずき
森林生物学D

9月13日は午前8時30分より、前日に研究を紹介していただいた若手研究者による、研究フィールドの現地説明が行われました。 10時からはフィールドにおける研究教育と題して、堀道雄理学研究科教授、寺島一郎大阪大学理学研究科教授、大澤直哉森林生態学講師に、教員かつ研究者としての立場から、それぞれお話をしていただきました。 午後からは昆虫科学・フィールド科学を研究しておられる、16名の大学院生によるポスター発表が行われました。 発表は前半と後半に分け、前半8題の発表の後、ディスカッションタイムが設けられ、その後後半8題の発表とディスカッションが行われました。全ての発表・ディスカッションが終了すると、プレゼンコンクールとして参加者による投票が行われ、開票の結果、1位から3位までの発表者には賞品が贈られました。

話題提供者による
フィールド現地解説
堀道雄
理学研究科教授
寺島一郎
大阪大学理学研究科教授
大澤直哉
森林生態学講師
ポスター発表 ディスカッションタイム 表彰式

3日目は午前9時より、上賀茂試験地の見学が希望者を対象に行われ、参加者は中根技術班長による炭焼き釜の説明を受け、その後標本館の見学、林内散策をし、12時に全てのシンポジウムプログラムが終了しました。

上賀茂試験地見学の様子