拠点施設で実施された公開実習に参加した学生や拠点施設を使って卒論・修論で研究を行った学生を招き、 より効果的な運用を目指す検討会が3月19日に行われた。
検討会は昨年に続く開催で今回は教職員、学生合わせて15名が参加し、実習の様子や研究調査を行う中で生まれた疑問や興味について話題提供が行われた。 その中で「他大学、他分野の人と意見交換できたことで新たな発見ができた」「グループで話し合う時間が多く持てた」と 多様な受講生が参加するメリットを感じた意見が寄せられた一方、「考察に導くには調査の時間が足りないので、グループ分けをしてメニューを絞るなどしてしっかり時間を確保してほしい」 という提案や、「研究するうえで長期滞在中の自炊や担当教員との研究上のやり取りに苦労した」との意見も寄せられた。
翌20日はエクスカーションとして滋賀県高島市の針江地区を訪れ、参加者はガイドの説明のもと集落を見学。 「かばた」に代表される湧水を活用した暮らしから、伝統的な自然と人のつながりと新たに生まれた価値、生活基盤と観光資源を両立する背景を学んだ。
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12月2日(土曜日)に京都市青少年科学センターとの共催で未来のサイエンティスト養成事業が行われた。 京都市内の小中学生19人が参加し、試験地スタッフの解説による自然観察やクラフト体験を通じて、試験地で行われている活動や身近な自然について学んだ。
午後に行われたクラフト体験では試験地で伐採されたヒノキ等を用いてサイコロカレンダーを作成。 山の木が木材になるまでの工程が説明された後、限られた時間ではあったが子どもたちは熱心に取り組んでオリジナルのカレンダーを持ち帰った。
参加した子どもたちからは「外国の木が植えられていてすごい」「タカノツメは甘いにおいがするのを知った」 「(ラクウショウの)根っこが空気を吸うために(地上に)生えるのは環境にあった進化をしているということにへぇーと思った」などと感想が寄せられた。
11月3日(金・文化の日)に2017年度秋の自然観察会が行われ、 参加者は例年より若干早い紅葉を楽しみながら秋の試験地を散策した。
京大ウィークスの一環として開催されたもので、今回は府内外から定員30名に対し139名の応募があり、 抽選の結果33名が参加。徳地試験地長による施設の概要説明の後、 2班に分かれて小春日和の陽気の中、教職員の解説で試験地内に設定された自然観察コースを歩いた。 観察コースでは枝や葉のつけ方による植物の成長戦略について説明を受けたり、 森林土壌の形成とヒノキの葉の特性の関係、樹木の識別方法などについても学んだ。 また、世界各地から集められたマツ属の形態の違いを観察したほか、 10月の台風で発生した風倒被害によって普段は見ることができない根返りしたマツの姿も目の当たりにした。
参加者からは「解説が面白くあっという間だった」「同じ個体でも葉の広がり方などが光の当たり方によって異なることが分かり勉強になった」「季節を変えてまた来たい」 などの感想が寄せられた。
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開催案内(イベントは終了しました)
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※ 「京大ウィークス2017」の関連イベントとして開催します。
4月22日(土曜日)に、2017年度春の自然観察会が行われ、 参加者は樹木の生態や昆虫を観察しながら新緑のまぶしい春の里山の自然を体感した。
今回は府内外から16名が参加。徳地試験地長による挨拶および施設の概要説明の後、 2班に分かれて教職員の解説で自然観察コースを散策し、標本館や温室の見学も行った。 観察コースでは実際に樹木の枝や葉のつけ方を見ながら、光環境による植物の成長戦略の説明を受けたり、 世界各地から集められたマツ属の形態の違いを観察したほか、 身近な京都の自然についても解説を受けた。
参加者からは「色々な話が聞けたり、質問しやすい雰囲気でよかった」「初めて見るような生物がたくさんいて面白かった」 などの感想が寄せられた。