拠点施設で実施された公開実習に参加した学生や拠点施設を使って卒論・修論で研究を行った学生を招き、 より効果的な運用を目指す検討会が3月11日に行われた。
検討会には教職員、学生合わせて12名が参加し、実習の様子や研究内容について話題提供が行われた。 その中で「様々な分野を俯瞰的に見ることができてよかった」 と多様なメニューについてメリットを感じたという声の一方、 「実習で得られたデータに基づいて考察ができればよい」 「地域で暮らす人の話を聞くなど、社会学的、文化的背景も見れればよい」といった意見も寄せられた。 また、過去の検討会で出た意見についての対応として、滞在者の居住環境の整備や実験施設の充実、 カリキュラムの改善などの取り組みが紹介された。 北海道研究林で行われた森里海連環学実習Uでは期間中に震災が発生。ライフラインや物流がストップする中での対応も報告され、 今後のリスク管理のあり方として検討課題が示された。
翌12日はエクスカーションとして滋賀県近江八幡市を訪れ、安土桃山時代の面影が残る街並みや 里山テーマパーク「ラコリーナ近江八幡」を見学した。
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京都市青少年科学センターが主催する未来のサイエンティスト養成事業の秋冬講座が上賀茂試験地で行われた。 今回は「森の学校−冬を迎える里山を歩こう−」というテーマで実施し、市内の小学4年生から中学1年生まで26人が参加した。
講座では内外のフィールドで行われている研究の話も紹介され、子ども達は種子や冬芽の形態の違いを観察したり、 動物の痕跡を探すなどしながら身近な自然と科学とのつながりを体感した。
11月10日(土曜日)に2018年度秋の自然観察会が行われ、 参加者は紅葉の里山の自然や樹木の生活史を体感した。
府内外から28名が参加。徳地試験地長による挨拶および施設の概要説明の後、 3班に分かれて教職員の解説で樹木見本園、天然林、マツ見本林に至る自然観察コースを散策し、温室の見学も行った。 赤や黄色に色づいた葉を観察し、紅葉の仕組みや冬を迎える落葉樹の応答、山火事が契機となる外国産マツの繁殖戦略、光環境による植物の成長様式の違いを観察したり、 京都周辺の植生の変化について解説を受けた。
参加者からは「環境の違いがもたらす木の変化が面白かった」「動物の話が聞けて良かった」 などの感想が寄せられた。