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古くから、森・里・海は、川を介して相互に密接に繋がることで人々の生活を守り、地域固有の文化や産業を育み、そして良好な景観を形成してきました。しかし、近年の社会経済情勢の大きな変化により、森や川などの自然と人との関わりが希薄化し、森林、農地の荒廃や野生動物による農林産物への被害の拡大、沿岸等での漁獲量の減少等様々な問題が表面化しています。
京都府の主要河川である由良川は、大雨のたびに洪水をもたらしながらも、豊かな清水や肥沃な田畑、豊富な魚介類をはぐくむなど、流域に住む人々や動植物に多くの恵みを与えてきましたが、昨年の台風23号により、流域は大きな被害を受けました。
由良川とその流域の森・里・海の健全な繋がりを再生することは、由良川の清流と豊かな森林や沿岸域を育て、災害のない安心安全な地域社会を築くための重要な鍵と考えます。
今回のフォーラムは、流域に住む地域住民、NPO、ボランティア団体、農林漁業団体、企業等の多様な団体が集い、由良川を核とした森から海までの様々な情報の交換と流域のエコネットワークの形成に向けた第一歩とするために開催するものです。
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