第2回エコの寺子屋@元立誠小学校の開催

里山資源保全学分野 柴田昌三


 表記の催しは、昨年に引き続いて、2007年12月8日(土)及び9日(日)に開催された。これは特定非営利活動法人エコロジーカフェ関西事務所と京都大学フィールド研が主催する催しで、京都府、京都市などの後援、関西電力株式会社などの協賛、等を得て行われたものである。初日は京都市中京区の元立誠小学校が、二日目はフィールド研上賀茂試験地が、その舞台となった。初日の室内学習参加者は39名、二日目のフィールド学習参加者は12名であった。この催しは「私たちの暮らしと自然環境のつながり」を大きなテーマとし、室内学習では「食」や「健康」といった身近な事柄を、フィールド学習では実際に触れる植物を、それぞれ題材として「地球の健康や環境保全を考えること」を目的としたものである。フィールド研からは初日の講師として西村和雄講師が、二日目の講師として柴田が参加した。室内学習では、講師による「土の健康、作物の健康、そして人の健康」をテーマにした講義が行われた。おいしい野菜の見分け方などに関して参加者の高い関心が寄せられた。フィールド学習のテーマは、「上賀茂試験地の植生と樹木コレクション-遺伝子バンクとしての機能と環境保全」であった。試験地内に自生する樹木の解説や荒廃する里山植生の再生に関する試みについて、熱心な討論が行われた。参加者の数はそれほど多くなかったが熱心な参加者が多く、今回のテーマが有意義であったことが感じられた。

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ニュースレター13号 2008年3月 社会連携ノート