橋口峻也氏が優秀発表賞を受賞

2016年12月18日、京都大学農学部総合館で開催された平成28年度日本水産学会近畿支部後期例会の口頭発表において、橋口峻也氏(農学研究科修士課程2回生・海洋生物環境学)、神崎東子氏(同左)、山下教授および荒井教授が優秀発表賞を受賞しました。

◯橋口峻也・神崎東子(京大院農)・笠井亮秀(北大院水産)・田村勇司(大分県水産振興課)・山下洋・荒井修亮(京大フィールド研セ)
「大分県国東半島における森里海連環‐陸起源懸濁物質の海域への流出‐」

(研究内容の紹介)
 2013年に世界農業遺産に指定された国東半島において、流域内の森林率が高い桂川と農地率が高い伊呂波川の連続採水による水質分析を行った。陸域から海域に流出する懸濁物質の組成は、河川流域の土地利用構造の影響を受け、出水状態によっても変化すること、森林は多くの有機物を供給する一方、水田からは無機粒子を中心とした浮泥が多く供給されることを明らかにした。これらは、森里海の生態系がつながっていることを示す一例といえる。