難波真梨子氏・甲斐嘉晃助教が優秀ポスター発表賞を受賞

2017年9月16日(土)に、北海道大学函館キャンパスで開催された2017年度日本魚類学会において、農学研究科応用生物科学専攻里海生態保全学分野 修士2年の難波真梨子氏および甲斐嘉晃助教が、優秀ポスター発表賞を受賞しました。

対象となった発表内容は以下の通りです。
「キス属魚類の分類における頭部側線系の有効性」
◯難波 真梨子(京大院農)・武藤 望生(東海大生物)・VILASRI Veera(タイ国立科博)・甲斐 嘉晃(京大フィールド研)

(研究内容の紹介)
 日本から東南アジアにおいて得られた”モトギス”とされるキス属魚類を対象に、分子遺伝学的・形態学的な分析を行い、特に頭部側線系の分類学的な有効性について考察しました。その結果、日本から東南アジアにかけて分布する”モトギス”には遺伝的に異なる 4 群が存在すること、それらは頭部側線系という感覚器官のうち、眼下管という部位の感覚孔数により識別可能であること、日本の”モトギス”は遺伝学的・形態学的に異なる少なくとも 2 群を含むこと、の 3 点が明らかになりました。