森里海連環学教育プログラム開講式典

2013年4月17日、森里海連環学教育ユニットが、森里海連環学教育プログラムの開講式および記念講義、記念パーティを行いました。森里海連環学教育プログラムの詳細はこちらをご覧ください。

(報告)

森里海連環学教育プログラム開講

森里海連環学教育ユニット長 山下 洋

 フィールド科学教育研究センターは、(公財)日本財団との共同事業として、2012年4月に大学院農学研究科、人間・環境学研究科、地球環境学堂・学舎と共同で、学際融合教育研究推進センターに森里海連環学教育ユニットを設立し、2013年4月から森里海連環学教育プログラムを開講致しました。本プロブラムは、2013年度から5年間、京都大学のすべての大学院生に対して、森里海連環学を通して流域・沿岸域の統合管理を学び国際的に活躍できる人材を育成するために開講されます。
 森里海連環学教育プログラムでは、学際的・異分野融合的領域を有機的に結合した幅広い講義を用意し、必修科目の他に、森を中心とした講義、里を中心とした講義、海を中心とした講義、総合的な視点からの講義を約50科目提供します。講義は原則として英語で行われ、受講生の英語による受講能力を高めるために英語スキルアップ講座も実施します。また、インターンシップとして国内外の国際機関などで現場での研修を受けることや国際学会での研究成果発表を推奨し、補助金などにより受講生の海外研修をサポートしています。地球環境問題の解決に危機感や使命感を有し、自分で貢献できることを探している大学院生にとって、本教育プログラムは必ず有用なものになると確信致します。
 本年4月17日に本教育プログラムの開講式および記念講義、記念パーティーを行いました。開講式は旧演習林事務室棟共同会議室で開催され、日本財団尾形理事長、京都大学淡路理事、藤井地球環境学堂・学舎長のご挨拶を頂き、また、地球環境学舎修士1年生ランドリアマナンツア・ステファン・オリヴィエさん(マダガスカルからの留学生)に、本教育プログラムの奨学生(フェロー)証書を授与しました。その後に行われたデニス・バイ博士(フランス・ブレスト大学、EU 沿岸域管理ネットワーク事務局長)の記念講義「Knowledge and policy integration for coastal zone management」には90名を越える大学院生と教員が参加しました。その後旧演習林事務室棟ラウンジにたくさんの大学院生や教職員が集い、賑やかに記念パーティーが催されました。本教育プログラムに正規登録した受講生は、6研究科77名でした。

ニュースレター30号 2013年8月 教育ノート掲載)

(当日スケジュール)
16:30~17:00〔開講式〕

場 所:旧演習林事務室棟 共同会議室(1)

(式次第) 司会:清水 夏樹 連携准教授
・開会挨拶 山下ユニット長
・来賓挨拶 淡路理事(京都大学代表)
尾形理事長(日本財団代表)
藤井地球環境学堂・学舎長(関係研究科代表)
・教育プログラムの紹介 向井 宏 連携教授
・京都大学-日本財団 森里海連環学フェローの授与式
山下ユニット長から奨学生証書を授与
奨学生からの挨拶
・閉会

17:15~18:15〔記念講義〕

場 所:農学部総合館 W422
講 師:Denis Bailly博士 (University of Brest / Center for Law and Economics of the Sea, EU沿岸域管理ネットワーク事務局長)
講義テーマ:「Knowledge and policy integration for coastal zone management」
(必修科目「流域・沿岸域統合管理学」第1回授業)

18:30~19:30〔記念パーティ〕

場 所:旧演習林事務室棟 ラウンジ

(当日の様子)

森里海連環学教育ユニットのウェブページはこちらをご覧ください。