センター長 吉岡崇仁
2013年11月26日に芝蘭会館において、フィールド研創立10周年記念式典を挙行しました。記念式典には学内外の関係者と現構成員ら139名が出席し、松本紘総長からは、京都大学を特徴づけるフィールド科学の研究と全学共通教育での活動などを評価するお言葉をいただき、また、文部科学省の金子実視学官と日本財団の荻上健太郎海洋安全教育チームリーダーから、それぞれ、フィールド研への強い期待を込めた祝辞をいただきました。続いて、山下洋副センター長より、もりさとうみ「森里海連環学」の10年間の成果や今後の活動の方向性に関する講演に加えて、畠山重篤社会連携教授より、森は海の恋人運動の紹介、東日本大震災からの復興へのあゆみなどについて講演いただきました。
当日夕刻より、10周年記念祝賀会と同時期に開催された国際シンポジウムのバンケットを合同で開催しました。学内外関係者、国際シンポジウム参加者、現・元教職員、学生も交えて、創立10周年を祝うとともに活発な学術交流がありました。
式典及び祝賀会での皆さまからのお話、また前号に寄稿いただいた文章を拝見し、今後の課題も見えてきました。将来のあるべき森・里・海の連環の姿を創生し、あるいはそれを可能とする人材を育成するには、まだまだ時間が必要だと思います。フィールド研の次の10年の課題として、各地にあるフィールド施設を活用しながら、森里海連環学の一層の充実を図っていく所存です。
森と里と海のつながりに関心を寄せてくださる皆さまには、これまでのご支援に心よりお礼申し上げますとともに、従前に増してのご協力を賜りますようお願い申し上げます。
式次第(司会進行:德地直子 教授)
式辞 吉岡崇仁 センター長
挨拶 松本紘 京都大学総長
来賓挨拶 金子実 文部科学省高等教育局専門教育課視学官
来賓挨拶 笹川陽平 公益財団法人日本財団会長(代理:荻上健太郎)
特別講演 山下洋 副センター長
特別講演 畠山重篤 社会連携教授(NPO 法人森は海の恋人理事長)
ニュースレター32号 2014年2月