中山 凌氏・中野 智之助教が学生優秀発表賞を受賞

2017(平成29)年9月5日に、滋賀県立大学で開催された2017年日本プランクトン学会・日本ベントス学会・合同大会において、理学研究科生物科学専攻 博士後期課程3年の中山 凌氏および中野 智之助教が学生優秀発表賞(口頭発表)を受賞しました。

対象となった発表内容は以下の通りです。
「カサガイ類に見られる浮遊幼生の着底基質の選択性について」
中山 凌・中野 智之

(研究内容の紹介)
 カサガイの1種であるコモレビコガモガイは、幼貝の頃に他の巻貝に付着するという、カサガイ類の中でユニークな生態をもっています。しかし、巻貝への付着が生活史のどの段階で行われているのかについては、これまで明らかにされていませんでした。本研究では、生活史の初期段階である浮遊幼生期に基質の選択が行われていると仮定し、様々な基質を用いた着底選択実験を行いました。その結果、コモレビコガモガイの浮遊幼生はホストの巻貝由来の粘液を塗布した基質に最も多く着底することが判明しました。このことより、コモレビコガモガイは浮遊幼生期に、巻貝の殻の上に選択的に着底するという事が分かりました。

結果については、日本ベントス学会のウェブページに掲載されます。