新人紹介 門脇 浩明

森里海連環学分野 連携助教/森里海連環学教育研究ユニット 特定助教 門脇 浩明

 「どうしてこれほど生態学に惹かれるのだろう?」と考えることがあります。大学生の頃、農学部の先輩や大学院生の部屋に遊びにいっては独創性あふれる研究の話をきき、見よう見まねで研究ごっこのようなことをしていました。多くの先輩や友人が特定の生物の研究を突き詰めていく姿を横目に、自分が本当に知りたいことは何なのか、そして何を研究すればその答えに辿り着けるのか、漠然とした疑問に対し、自問自答を繰りかえしていました。そのなかで少しずつ自覚したのは、自分のやりたいことは、植物学でもなく動物学でもない、生物どうしの“つながり”を明らかにする生態学という学問だと。これまで10年以上、生態学の研究を続けてきました。しかし今でも当時と変わらず、“つながり”の生態学、すなわち、生物間相互作用のしくみの解明こそが私にとって最大のモチべーションであり、今後も追い求めていきたい課題だと思います。そして、その“つながり”のなかには、もちろん私たち人間も含まれています。森里海連環学は、“つながり”をより大きなスケールでとらえ、人間の暮らしを見つめなおすことで豊かな自然を取り戻すという考え方です。今後は、生物群集や生態系データの収集・解析、その結果に合わせた解決策の提供を通じて、私たちにとって将来への投資となるような生態系管理や保全のあり方を追求します。

ニュースレター45号 2018年6月