ポケゼミ報告2010「海産無脊椎動物-分類群と形の多様性」

海洋生物進化形態学分野 宮﨑 勝己 講師


 昨年度に引き続き「海産無脊椎動物-分類群と形の多様性」を開催した。登録は農学部3 名、文学部1 名の計4名であったが、農学部の1名が急病のため実習不参加となり、単位取得は出来なかった。
 まずフィールド研会議室にて二回の講義を行った。第一回目の講義では、オリエンテーションとして、全体の概要説明・各自の自己紹介・今後の日程調整を行った。また、ある海洋生物学の英語の教科書から海岸動物の採集と保全に関する部分を抜き出し、その和訳を宿題として課した。二回目の講義では、動物の多様性についての概説的な講義・実習日程の調整・宿題の回収を行った。
 実習は8/26-30の四泊五日の日程で、瀬戸臨海実験所にて行った。初日のオリエンテーションと所内見学の後、二日目に顕微鏡の使い方講習・磯採集・走査電顕試料作成、三日目に水族館見学・海岸の砂やフジツボからの洗い出し採集・電顕の続き、四日目に同定結果の整理・電顕観察・レポート作成・反省会を行い、最終日の午前中に片付けを行って、レポートの提出をもって解散とした。最終日に予定していたアンケートの配布を忘れてしまい、後日メールへの添付で記入・提出をお願いした。また今年度は、大阪大学の臨海実習と日程が重なったが、受講生と先方の学生や先生方との間で、有意義な交流が図られた。
 最終的な成績は、出席回数、宿題及び実習レポートの内容、更に全体的な受講態度を総合して、判定した。