2012年 3月19日、龍谷大学理工学部(瀬田キャンパス、大津)で開催された第59回日本生態学会・第5回東アジア生態学会 (EAFES5) 連合大会のポスター講演において、秋山 諭氏(大学院農学研究科博士後期課程・里海生態保全学)の発表ポスターが、優秀賞を受賞しました。
対象となった発表は、以下の通りです。
Akiyama, S., Watanabe, K., Murazumi, K., Sugawara, T., Ueno, M., Yamashita, Y. (Kyoto Univ.)
Food habits of sympatric coastal mysids as determined by multiple methods.
講演内容は、丹後海浅海域・由良川河口沖に分布する2種のアミ類Orientomysis japonicaとArchaeomysis japonicaの食性を解析したものです。消化管内容物分析では同定が困難とされたアミ類の餌料を炭素・窒素安定同位体比と脂肪酸組成を用いて推定したところ、冬から初夏にかけて微細藻類食性から雑食性へ変化することが明らかとなり、アミ類が餌料環境の変化にうまく対応し、効率的な摂餌を行うことを示唆しました。