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2017年度 研究林実習Ⅳ 冬の北海道

【標茶】2/19~25にかけて、「研究林実習Ⅳ 冬の北海道」が行われ、農学部の学生16人が参加しました。
本実習は厳冬期の北方系の森林や林業、自然環境について学ぶことを目的とし、樹木識別、毎木調査、エゾシカ防除、工場見学、積雪調査、近隣地域の自然観察を行いました。
樹木識別や毎木調査では、慣れないであろうスノーシューや山スキーを履いての実習でしたが、冬芽や樹形での樹種判別をしっかりと覚え、課題をこなしていました。
エゾシカ防除は、トドマツの人工林で将来的に残ってほしい樹を選定し、樹皮剥ぎを防ぐネットを設置しました。
工場見学では、丸善木材の製材工場とおが粉工場、そして北都のトドマツ精油抽出プラントを見学し、地元の林産業への理解を深めました。
今年は積雪が少なかったため、積雪断面の観察は少し物足りなかったかもしれませんが、凍結した土壌の観察も十分に時間をとって行うことができ、この地域特有の季節凍土をしっかりと体験することができたのではないでしょうか。
近隣地域の自然観察では、阿寒摩周国立公園エリアに足を運び、藻琴山の森林限界とハイマツ、川湯のアカエゾマツ林とエコミュージアムセンター、硫黄山を巡り、ダイナミックな植生の変遷や火山活動を知ることができたと思います。
さすがに藻琴山に登ったときはすごい風でしたが、期間中に天候が荒れることなく全てのメニューを終えることができました。みなさんお疲れ様でした。