9月12日から16日に、酪農学園大学の水圏地圏総合実習が行われました。
12日から14日、14日から16日の2グループに分けて行われ、それぞれ学生14名、13名が参加しました。
樹木識別、クリーンラーチ植栽、バイオマス測定、毎木調査、土壌調査などを行いました。





9月12日から16日に、酪農学園大学の水圏地圏総合実習が行われました。
12日から14日、14日から16日の2グループに分けて行われ、それぞれ学生14名、13名が参加しました。
樹木識別、クリーンラーチ植栽、バイオマス測定、毎木調査、土壌調査などを行いました。
8月26日から9月2日の8日間、京都大学の研究林実習Ⅲが行われました。
農学部から18名の学生が参加しました。
天然林毎木調査、土壌調査、植栽、樹木識別、人工林調査、選木、チェーンソー体験、西別岳登山といった活動を行いました。
【標茶区】9/4~10に森里海連環学実習Ⅱが行われ、京都大学の学生7名、北海道大学の学生7名が参加しました。この実習は北海道大学と合同で行われるもので、前半は京都大学北海道研究林で、後半は北海道大学厚岸臨海実験所で行われます。
前半(~9/7)の北海道研究林では、天然林毎木調査、土壌調査、造林地見学、パイロットフォレスト見学、河川の水生生物調査および水質調査を行いました。
夏頃から事務所周辺に白いカラスが出没しています。
ハシボソガラスのアルビノ(遺伝的に色素がない個体)でしょうか。
「今日は〇〇にいた。」と、目撃情報が話題になるなど、気になる存在です。
8月7日から11日の5日間、併催でILASセミナー「北海道の昆虫相」と京都大学公開森林実習Ⅱ「夏の北海道東部の人と自然の関わり」が行われました。
コロナの影響で定員に制限をかけ、感染対策をした中での開催でしたが、京都大学の学生が北海道で実習するのは3年ぶりです。
ILASセミナーの参加者として京都大学から7名、公開森林実習の参加者として筑波大学、信州大学から各2名、京都府立大学、日本大学、北海道大学、東京農業大学から各1名の計15名が参加しました。
実習ではアカエゾマツ人工林の間伐体験、ピットフォールトラップやライトトラップを用いた異なる植生下での昆虫相の調査、火山や湿原といった道東ならではの地形や植生の見学を行いました。
林内での作業後、一息ついているとカラマツの幹をセミの幼虫が登っていました。
セミの抜け殻はよく見るのですが、動く幼虫は新鮮でつい見入ってしまいました。
事務所に戻って何の種か調べようとしたのですが、抜け殻での識別は触角が重要なカギとなっているようで、ピントが怪しい写真と、サイズも測定していないうろ覚えの記憶では「恐らくエゾゼミ、かなぁ」までしかたどりつけませんでした。研究林あるあるです。
また山に入った際に手に届く範囲で羽化して、抜け殻が残っていることに期待します。
沼幌小学校の1,2年生9人が来研し、木工教室を行いました。
今回は初の試みで、モルックというフィンランドの伝統的なゲームを元に開発されたスポーツに挑戦しました。ただゲームをするだけではなく、実際に丸太を森から運び出して道具を作り、木の種類や使い道、森の手入れについて学び、さらには足し算、引き算の練習までするという盛りだくさんなメニューとなりました。
初めての体験に始めは悪戦苦闘していましたが、2年生が1年生をリードしてあげるなど、チームで協力して取り組んでいました。先生や職員も初体験のモルック。シンプルながら奥深い魅力につい熱くなってしまいます。
標茶区にて初夏の花観察会 北海道フラワーソン2022を開催しました。
北海道フラワーソンは北海道全域で5年に1回、同じ時期に開花している植物を探す市民参加型の調査イベントで、北海道研究林としては自然観察会の一環で参加を募って実施しました。
イベントには16人が参加し、研究林スタッフと一緒に林道脇、湿地、造林地、新植地などさまざまな環境で花探しをしました。普通に歩いていても目に留まらない小さな花も見つけ、観察会では101種の花(つぼみ、花終わり含む)を発見しました。
植物や鳥類などの目録の作成も業務で取り組んでいますが、草本植物は種数も多く、開催にあたっては職員で予習をして臨みました。初めて目にする花との出会いや、微妙な違いにも目を向けることで勉強になりました。
昨年度に直営で植栽を行ったクリーンラーチの一部(20本)が、おそらく冬季の積雪により倒れてしまい、横に寝たような状態になっていました。このままだと、植栽木の葉が草に隠れ成長に悪影響を及ぼします。また木が曲がって成長してしまうことにより、材質にも悪影響を及ぼします。
そこで添え木をして植栽木の管理を行いました。この木が収穫される時の姿は分かりませんが、未来に向けて健全に育ってほしいです。
※クリーンラーチについては「電気柵の張替え」の記事をご参照ください。
環境DNAの採水をしている小河川にチトセバイカモ(Ranunculus yesoensis)が咲いていました。
本州と北海道に分布しているバイカモ(Ranunculus nipponicus var. submersus)は、湧水起源の水路など15℃前後で流量が安定した場所に生育する沈水植物です。漢字で書くと「梅花藻」で梅の花に似た花が特徴的です。清流のイメージと相まって、保全活動が行われている場所もあります。
よく似ているのですが、全体的に小型で花床に毛がないものをチトセバイカモと分類し、北海道の固有種です。
標茶区の河川は勾配が緩く、湧水も見られるなど、流量、水温ともに安定していて生育には適しているのか、群落としては小規模ながら随所でチトセバイカモを見ることができます。ただ、3年ほど前までは川底一面を覆うくらい繁茂していたのですが、春の大雨で流されて激減しました。
湿地を縫って流れているこの小河川には綿毛をまとった柳の種も流れていました。