キノコ群集調査、樹木計測といった野外実習を通して森林の分布、更新、環境を学ぶ実習が行われた。
実習には4人が参加。初めにマツ造林地、常緑広葉樹林、ラクウショウ林と、異なる林相下でそれぞれ発生するキノコを観察し、 菌類の生態と樹木との関係を考察した。午後は天然林で毎木調査を体験し、樹木の識別法や調査方法を学んだ。 森林調査が初めてという学生がほとんどであったが、メモを取ったりするなど事前に行われていた講義の内容を再確認していた。
ドローンを用いて上空の気温を観測する実習が行われた。全学の主に1回生を対象にした実験科目で、 これまで測定が容易ではなかった観測対象について、最先端であるとともに試行錯誤の観測を通じて、 データを取得することの面白さと難しさを体感することが狙い。
受講生は初めて操縦するドローンに緊張した面持ちであったが、得られたデータを早速タブレットで確認すると、 地上の気温と比較して意見を交わすなど積極的に取り組んでいた。
教員養成課程の技術領域専攻の学生を対象に森林保全や森林管理について学ぶ実習が行われた。 実習には24人が参加。将来教員として森林保全を指導することを視野に 森林管理の一連の流れに沿って上賀茂試験地内を見学した。
受講生は森林によってもたらされる生態系サービスや環境の変化について講義を受けた後、 ガラス室と苗畑において育苗業務、自然観察コースでは樹木の特徴や伝統的な使われ方などの解説を受け、 最後にチェンソーによる玉切りも体験した。
全学の主に1回生を対象としたセミナーが行われた。 実習には農学部などから8人がし、成長錐およびヒノキの円盤から年輪を読み取ったり、天然林の毎木調査を体験した。
森林の調査は初めてという学生も多かったが、樹木の識別のポイントや生態的特徴、利用方法といった説明を受けながら、 ヒノキが主体となっている上賀茂試験地の天然林の成立過程について人間社会が及ぼしてきた影響も考慮して考察を行った。
樹木の葉の形態などを中心に識別方法を学ぶ京都府立大学の実習が行われた。 実習には森林科学科の2回生37人が参加。 林道を歩きながら約30種の樹木について、実際に手に取って識別のキーとなる特徴を観察した。
地域環境工学科の3回生を対象とした土壌物理学・水環境工学実験が6月13日に行われた。 参加した学生はシリンダー・インテーク・レート試験による土壌透水性の測定方法を習得するため、 尾根部(平坦部)、斜面、谷部での浸透実験を行い、それぞれの立地と経過時間に対する土壌の浸入能の変化を比較した。
フィールド調査を通して森林生態系の構造について学ぶ放送大学の面接授業が6月2日、3日に行われた。授業には府内外から延べ36人が参加。 初日は樹木識別のポイントを学んだ後、フィールドに出て天然林の調査を行った。翌日は講義の後、樹木識別テストにも挑戦したほか土壌調査も体験。 受講者は上賀茂試験地の森林の成り立ちについて様々な角度から考察を深めた。
樹木の葉や枝の特徴を把握し、科名を種名を学ぶ実習が行われた。実習は5月8日と29日の2班に分かれて行われ、受講者は林内を歩きながら約30種の樹木について芽の分類や分枝様式など、 樹木の生態について解説を受けた。観察終了後には識別テストも行われ、各自取ったメモを参照しながらテストに挑戦した。
博物館、水族館、植物園、動物園等を見学してその運営形態や様々な自然史標本の作成、整理、情報収集の方法を身につけることを目的とした博物館実習が4月27日に上賀茂試験地で行われた。 実習には理学研究科、農学研究科等から8人が参加。参加した学生は試験地の経緯や導入植物の管理などについて学んだ。
1回生を対象にデザインにつながる着眼点を養うことを目的とした実習が行われた。 参加した学生は、「三角なもの」「ぷにぷにしたもの」「甘い香り」などといったテーマにあったものをそれぞれで探してスケッチしたり、 静かな空間で周りの音を地図化するネイチャーゲームを通して、身近な自然を五感を用いて観察した。
前期の連続実習の初回としてフィールドデータの収集・記録・処理を課題に実習が行われた。森林科学科3回生23名が参加し、 GNSS(Global Navigation Satellite System / 全球測位衛星システム)受信機やコンパス内蔵レーザー測距器を用いた位置データの収集方法を学んだ。