実習報告

2019年度試験地で行われた実習

  過去の実習の様子は
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応用生態学実験及び実験法(農学部森林科学科3回生)

ドローンを用いた森林調査を体験する実習が行われ、森林科学科3回生13人が参加した。

座学の後にプログラム飛行による空撮を実施。その後、グループに分かれて収集したデータを用いて3Dモデルを作成した。 さらに樹高測定器や測竿を用いた樹高データとの比較をし、作業工程や精度について考察した。 院生によるディープラーニングを用いた樹種識別に関する最新の研究も紹介された。

受講者は限られた時間の中で機械の挙動に苦慮しながらも新たな森林調査手法を体験した。

実習の様子(写真にカーソルを置くと説明文が表示されます)

ドローンのプログラム飛行 ソフトウェアを用いた解析 比較用の樹高測定

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フィールドデザインプロジェクト(京都精華大学デザイン学部3回生)

自然とふれあい、自然から学んだものを思想表現へと展開していくプロジェクトの導入として、 10月7日にネイチャーゲームの体験演習が行われた。 演習ではカラーチャートと同じ色を自然から探すゲームや、自然物の中に隠された人工物を探し出すゲームが行われ、 6名の受講者は観察を通して、姿勢による見え方の変化や自然の持つ複雑さを実感していた。

実習の様子(写真にカーソルを置くと説明文が表示されます)

森の色合わせ 自然の中から人工物を探す 演習後の振り返り

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Resilience Retreat, Special Session for WENDI

9月24日に京都大学の大学院横断教育プログラムである、ユネスコチェアWENDIのレジリエント社会創造ユネスコチェアコースの選択必修科目として提供されるクラスのプレセッションが行われた。 コースには、農学研究科、地球環境学舎、アジアアフリカ地域研究研究科、総合生存学館、工学研究科の大学院生11人が参加した。

上賀茂試験地の森林を観察して、森林植生の特徴や人間による森林資源の利用に関する解説を聞いた後、水質分析実習の手ほどきを受け、 森と人間の関わりが河川水質に影響することを学んだ。その後、「清流の茶室」と銘打った野点で日本文化に触れながら、森林と人間の関係を体験した。 技術職員2名にもお茶がふるまわれ、普段とは異なる試験地の自然を楽しむことが出来た。 最後に、野点の会場で、院生達による自然と人、社会とのつながりについて討論が行われた。

なお、このセッションでは、上賀茂試験地長が講師として水質分析実習や最後の討論に加わったほか、林内観察や野点会場の設営などに技術班が全面的に協力した。

実習の様子(写真にカーソルを置くと説明文が表示されます)

Walking in Forests with Ecologists Mini-Workshop Tea room in the Flow with Tea Master

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共同フィールドワーク「近畿地方の奥山・里山の森林と人との関わり」(人間環境大学学部生)

近畿地方の奥山・里山をフィールドに森林生態系の特徴と人との関わりを学ぶ、人間環境大学の実習が9月12日から2泊3日の日程で行われた。 実習には19人の学生が参加し、上賀茂試験地では講義の後、試験地に導入されたマツやタケの他、里山の特徴を有する都市近郊林の植生やシカの囲い罠を見学した。

実習メニューは、公開森林実習Iとほぼ同じであるが、上賀茂試験地での現地視察では、公開森林実習Iとはやや異なるコースを通り、シカの囲い罠を見学した。 公開森林実習Iと同様に、技術班による支援体制のもと、安全かつ効果的に実習が実施された。

上賀茂試験地での実習の後、受講生は芦生研究林に移動して奥山の森林生態系に関する実習を行い、最終日には北白川試験地でも引き続き実習が行われた。

実習の様子(写真にカーソルを置くと説明文が表示されます)

講義風景 ナギの解説 シカ囲い罠の見学

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京都大学公開森林実習T‐近畿地方の奥山・里山の森林とその特徴‐
ILASセミナー:京都の文化を支える森林‐地域の智恵と生態学的知見

京都文化を支える自然の利用方法や森林に対する智恵を知り、生態学的手法を用いて評価検討することを通して、 将来の京都と森林自然の新しい関係を導き出すことを目標とした実習が9月4日から2泊3日の日程で行われた。 この実習は、教育関係共同利用拠点の活動として他大学の学生を対象に実施されている公開実習である。

今年度は2大学(静岡大学、同志社大学)から4人が受講し、このうち静岡大学の3人は特別聴講学生として受入れ、 単位互換制度により京都大学農学部から1単位の認定が行われるものである。 京都大学の1、2回生を対象としたILASセミナー「京都の文化を支える森林」(受講生5人)も同時に開講された。

上賀茂試験地では、施設概要の説明や安全教育を受けた後、試験地内の見学を行い、森林樹木の生態学などに関する解説を受けた。 上賀茂試験地技術班として、試験地内見学における安全確保や植生・森林生態系に関する情報提供に協力した。 見学の途中で、強い雷雨があったが、一部の見学をスキップするなどすることで無事終了することができた。

上賀茂試験地での実習の後、芦生研究林や北白川試験地などでの実習が引き続き行われた。

実習の様子(写真にカーソルを置くと説明文が表示されます)

樹木を観察する受講者 ユズリハの解説 突然の雷雨。急ぎ足でマツ見本林を下る

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森林植物学実習(京都府立大学生命環境学部森林科学科2回生)

森林内の植物の種を同定する実習が6月3日と7月8日の2回に分けて行われ、森林科学科の2回生27人が受講した。 受講者は識別のポイントについて解説を受けながらサンプルを採取し、約30種の樹木について観察した。 観察終了後には識別テストも行われた。

実習の様子(写真にカーソルを置くと説明文が表示されます)

樹木を観察する受講者 樹木識別テスト テスト終了後の解説

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森林生態系と生態系サービス(放送大学面接授業)

上賀茂試験地の森林をフィールドに生態系サービスについて考察する放送大学の面接授業が6月1日から2日間に渡って行われた。 府内外から18人が参加し、天然林の調査や樹木の識別方法、森林という空間を活用したネイチャーゲームを体験した。

初日は京都の植生の成り立ちや樹木の識別のポイントを解説した後に、標本館とガラス室を見学。 続いてヒノキが優占する天然林調査区で直径や樹高測定を行った。 2日目は検索表等を用いながら樹木識別テストを行った後、ネイチャーゲームを通して自然の見方、伝え方について学んだ。

実習の様子(写真にカーソルを置くと説明文が表示されます)

絵図から京都周辺の植生の成り立ちを解説 ガラス室で種子交換業務の説明 天然林で毎木調査
樹木識別テストに挑戦 視覚以外で樹木を感じる 風景を切り取って感動を伝える

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博物館実習(自然史)(全学3回生以上)

実習の様子(写真にカーソルを置くと説明文が表示されます)

ガラス室の見学 マツ見本林の見学 標本館の見学

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森林基礎科学実習T(森林科学科2回生)

樹木の葉や枝の特徴を把握し、識別方法を学ぶ実習が行われた。実習は2回に分けて行われ、1回目は4月16日にあった。 受講者はスマートフォンで画像撮影やメモを取りながら、約25種の樹木について芽の分類や分枝様式など、 樹木の生態について解説を受けた。落葉広葉樹でも既に開葉しているものもあればまだ冬芽のままのものもあり、 特に開葉の遅かったブナ科の識別には苦労していた。 観察終了後には識別テストも行われ、各自取ったメモを参照しながらテストに挑戦した。

2回目は5月21日に行われ、カナメモチの開花の様子や、シュートの伸長様式も観察した。

実習の様子(写真にカーソルを置くと説明文が表示されます)

樹木を観察する受講者 樹木識別テスト スケッチしながら枝葉のつき方を観察

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森林フィールド系実習及び実習法(農学部森林科学科)

森林科学科3回生を対象とした前期の連続実習の初回としてフィールドデータの収集・記録・処理を課題に実習が行われた。 実習は2班に分かれて4月10日と17日に行われた。 受講生はGNSS(Global Navigation Satellite System / 全球測位衛星システム)受信機やコンパス内蔵レーザー測距器を用いた位置データの収集方法を コバノミツバツツジへのシカの食害調査等を通して学んだ。 今回収集したデータは翌日のGISの実習に用いた。

実習の様子(写真にカーソルを置くと説明文が表示されます)

レーザー測距器で立木の位置を測定 コバノミツバツツジの食害調査 GNSS受信機で調査木の位置を測定

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