上賀茂試験地では、1960年代より続く「マツ枯れ」と、2006年より発生し始めた「ナラ枯れ」の伐倒処理木を薪として活用するため、 2008年度より事務室に薪ストーブを設置し利用しています。それまでは石油ストーブやエアコンを使用していましたが、 現在は基本的に薪ストーブのみで事務室の暖房を賄っています。
「ナラ枯れ」については被害発生から10年以上が経過し、徐々に被害は終息しつつあると思われます。 今後は境界や林道の支障木、台風などによる風倒木等を薪として有効活用していく予定です。
また、実証試験として使用量をモニタリングすることで化石燃料消費の削減量を評価するとともに、フィールド管理と一体となった木質エネルギーの利用を進めていきます。
支障木の処理 | 薪の生産 | 薪棚 | 薪ストーブ |
年度 | 薪消費量(立米) | 薪消費量(kg) | 供給熱量(kcal) | 灯油削減量(L) | CO2排出削減量(kg) |
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2018 | 4.243 | 2130.2 | 5,334,021 | 649 | 1,615 |
2017 | 5.294 | 2325.6 | 5,823,302 | 708 | 1,763 |
2016 | 4.648 | 5,437,689 | 661 | 1,646 | |
2015 | 4.985 | 5,831,945 | 709 | 1,766 | |
*薪の含水率25%として従来使用していた灯油ストーブとの比較で試算。木材の発熱量は森のエネルギー研究所.木質バイオマスボイラー導入指針(http://www.mori-energy.jp/pdf/lca_boilershishin.pdf)による | |||||
*薪消費重量は2017,2018年度のみ測定。他年度は平均値467kg/m3を換算値として使用 | |||||
*灯油1 kLあたり2.49 ton CO2の排出として計算:燃料種別発熱量及び二酸化炭素排出係数一覧より(https://www.env.go.jp/policy/local_keikaku/data/ws_1/betsu_4.pdf) |