お知らせ

上賀茂試験地一般公開自然観察会について(報告)

11月22日、今季一番の冷え込みの中、4回目を迎えた自然観察会が行われました。 460名の応募者の中から抽選の結果、23組59名(男性16名、女性43名)の方々が参加されました。 年齢構成は、10歳未満6名、10〜20代9名、30〜40代15名、50〜60代23名、70代以上6名でした。 講師には、板倉豊先生(京都精華大)、片山雅男先生(夙川短期大学)、柴田昌三先生(京都大学地球環境学堂)をはじめ、 京都自然教室のスタッフの方々をお迎えしました。

開会の挨拶構内メタセコイアの黄葉とラクウショウの気根

午前10時に上賀茂試験地の中西麻美先生の挨拶で開会しました。 講師の先生方、上賀茂試験地スタッフの説明と案内のもと、6班に分かれて林内の自然観察コースを散策しました。 樹木の葉、樹皮、実の形や色、名前の由来、利用方法などの説明を行いながら、 2時間余りかけて、上賀茂試験地で最も標高が高い場所まで歩きました。 寒風が吹く中でしたが、京都市内を遠くにのぞみながらお昼の休憩を取りました。 その後は自然観察コースを下り、約3時間の散策を終えました。

散策コースを歩きながら、講師による説明を聞く参加者の皆さん

散策後は構内にて、散策途中に拾った落ち葉、マツボックリ、木の実を使って、 パウチを用いたしおり作りやリース作り、マテバシイのどんぐりを茹でたものの味見を楽しんでいただき、午後3時に閉会となりました。

スタッフの作った見本を参考に、しおりやリースを作ってもらいました

今年は、モミジの色づきが悪い上、落葉樹の多くは既に落葉していたことが残念でした。 また当日は気温も低く、午前中には小雨がちらつくあいにくの天気で、絶好の観察会日和とはいきませんでしたが、 参加された皆さんに書いていただいたアンケートの結果を見る限りでは、 多くの方にとって今回の観察会が楽しく、有意義なものであったと思われます。

上賀茂試験地