少人数セミナー「有機農業の可能性」 

講師:フィールド科学教育研究センター 里山資源保全学分野 講師 西村 和雄


 受講希望者は十人であったが、結局八人となった。平常の受講日時やクラブ活動を避けてゼミは六時半から行うことにし、 有機農業の目標・土や作物の健康・おいしい野菜の判別方法などを講義。一方で、北白川試験地の苗畑に全員で畝を立て、 サツマイモの苗を五十本定植した。二週間後活着度を見たが、まったく伸びていない苗を数本発見し、不思議に思って詳し く見たら、芋の苗が逆に植えられていた。掘り起こしてみると茎葉が伸びるところがモヤシ状態になっており、出根すべき ところが空中にあった。この時点で十本の逆植を発見。その後十三本が見つかり,計二十三本に達した。植え方は詳しく説 明したのだが、学生諸君が生物に生で接触する機会がなかっためだと結論した。最後にスーパーへ行き、諸君に野菜の鑑別 をしてもらい、持ち帰って食べてみた。判別方法が性格だったことに驚いた様子だった。


− 実 習 の 様 子 −

逆植えサツマイモの苗の状態 土の中に埋まっていた部分からモヤシ状の蔓が伸びかけている様子