平成20年度 少人数セミナー「河口域生態学入門」報告


講師:フィールド科学教育研究センター里域生態系部門
里海生態保全学分野 教授 山下 洋

 受講生は法学部1名、工学部1名、理学部1名、農学部4名の計7名であった。4月、5月に5回の講義を行い、6月に舞鶴水産実験所において実習を実施した。講義内容としては、フィールド研の紹介に始まり河口域の構造、通し回遊生物の生態、河口域における生物生産構造、沿岸海洋域における生物生産構造、森・里・川・海のつながりとフィールド研の森里海連環学について、などである。6月6日〜8日にかけて、由良川河口域で実習を行った。由良川の支流から本流河口域まで見学し、下流域、河口域、海側の海岸域において、環境測定と小型巻き網を用いた幼稚魚採集調査を行った。幼稚魚採集では、アユ、ヒラメ、ボラ、スズキ、ウグイ、ヒイラギ、イシガレイ、ヒメハゼの8種が採集された。これらの稚魚を実験室に持ち帰り、種の同定方法などについて学習した。
 



− 実 習 の 様 子 −