2016年度 森里海連環学実習 II

平成28年度京都大学フィールド科学教育研究センター
公開実習(森里海連環学実習 II) 実施要項

1.授業科目:森里海連環学実習 II
実習の履修後に受講証を発行する。受講証にもとづく単位認定の可否については所属する大学の教務・学務担当に照会すること。なお、本実習は2単位相当としている。実習は京都大学及び北海道大学の学部生と合同で行い、実習期間中は本学フィールド科学教育研究センター北海道研究林および北海道大学北方生物圏フィールド科学研究センター厚岸臨海実験所の宿泊施設に合宿する。指導する教員は以下の通り。
○京都大学フィールド科学教育研究センター
吉岡崇仁・舘野隆之輔・中山耕至・中西麻美・中川 光
○北海道大学北方生物圏フィールド科学センター
仲岡雅裕・柴田英昭・福澤加里部・伊佐田智規・頼末武史

2.実施施設:京都大学フィールド科学教育研究センター北海道研究林および
北海道大学北方生物圏フィールド科学研究センター厚岸臨海実験所

3.実施期間:平成28年8月28日(日)~9月3日(土)

4.対象学生:学部生全年次.(文系・理系を問わない)

5.定員:4名

6.スケジュール及び実習内容: 日程は、天候等により変更になることがある。
8月28日(日):標茶研究林泊
14:30 京都大学北海道研究林(標茶)に集合
15:00〜15:30 ガイダンス、安全教育(舘野、吉岡)
15:30〜16:30 講義「根釧地方の自然環境と産業」(舘野)
16:30〜17:00 講義「森里海連環学の課題」(吉岡)
17:00〜19:00 実習「樹木識別」
8月29日(月):標茶研究林泊
8:30〜11:00 実習「天然林の樹木同定・毎木調査」
11:00〜14:30 実習「天然林の土壌調査」
14:30〜15:30 見学「標茶研究林の天然林と人工林」
16:30〜17:30 講義「流域の土壌・物質循環と窒素フットプリント」(柴田)
17:30〜18:00 講義「森と川のつながり」(中川)
19:00〜21:00 データ整理、レポート作成
8月30日(火):標茶研究林泊
8:30〜10:30 パイロットフォレスト見学
11:00〜12:30 実習「牧草地の土壌調査」
14:00〜17:30 実習「水源域の調査」、「天然林遊歩道での樹木実習」
19:00〜20:00 講義「河川生物の調査法」(中山)
20:00〜21:00 データ整理、レポート作成
8月31日(水):厚岸臨海実験所泊
8:30〜10:00 実習「上流(牧草地)の水質:水生生物調査」
11:00〜13:00 実習「上流(自然域)の水質・水生生物調査」
14:30〜16:30 実習「下流(湿原)の水質・水生生物・湿原堆積物調査」
16:30〜17:00 ガイダンス、安全教育(仲岡)
19:00〜20:00 講義「厚岸湖・厚岸湾の調査方法」(仲岡)
20:00〜21:00 データ整理、レポート作成
9月1日(木):厚岸臨海実験所泊
8:30〜12:30 実習「厚岸湖の水質・底質・水生生物調査」
13:30〜17:30 実習「厚岸湾の水質・植物プランクトン調査」
19:00〜20:00 講義「海洋環境と植物プランクトン」(伊佐田)
20:00〜21:00 データ整理、レポート作成
9月2日(金):厚岸臨海実験所泊
8:30〜12:00 データ整理、グループ発表準備
13:00〜14:30 データ整理、グループ発表準備
14:30〜15:30 グループ発表・討論「別寒辺牛川流域の森里海連環学-森・川・海・人間活動の視点から」
15:30〜 レポートまとめおよびアンケート回答
9月3日(土)
9:00 レポート提出後解散

7.必要提出書類等:
・受講願 (ダウンロード:DOCファイル, PDFファイル
・学生教育研究災害傷害保険及び付帯賠償責任保険証明書(領収書等のコピーでも可)
できれば、保護者等と相談のうえ、旅行保険等にも加入すること。

8.申込締切:平成28年6月30日(木)必着
先着順で申込を受け付け、定員に達した時点で締め切りとする。

9.問い合わせ先:
〒603-8047 京都府京都市北区上賀茂本山
京都大学フィールド科学教育研究センター上賀茂試験地
森里海連環学実習II 担当者 中西麻美
電話 075-702-7767、メール asa@kais.kyoto-u.ac.jp

受講希望者は、書類を提出する前に、上記担当者にメール等で受講の意思を伝え、その指示に従うこと。
また、食物アレルギーや蜂アレルギー等の有無、靴のサイズも知らせること。この他に、特に持病等で配慮してほしいことなどがあれば合わせて連絡すること。

10.参加費用:約 10,000 円(これに含まれるのは宿泊費、食費などの実費のみ)
実習地と居住地等との間の交通費は別途各自で負担のこと。

12.交通手段:
以下の内容をよく読んで、現地までの交通手段を決めて予約等の手配を各自すること。また、経路が決まったら、飛行機の便名、標茶駅到着時刻などの詳細を担当者まで知らせること。

◎ 集合日時:8/28(日)14時30分、場所:北海道標茶町にある京都大学北海道研究林
【北海道への移動】
(1)航空機:8月中は伊丹→釧路直行便あり(ANA)、関西・伊丹→新千歳・羽田経由→釧路、のほか、女満別空港行きもある。LCCや早割などを使えば安い航空券がある。
(2)フェリー、(3)高速バス、(4)JRなどが利用できる。
【北海道内の移動】 車・バイク等は利用せず、必ず公共交通機関を利用すること。
JRで釧路駅または網走駅からJR釧網線で標茶駅が最寄りの駅。釧路、標茶エリアでの乗り継ぎは相当不便で、JR釧網線は本数が非常に少ないので注意が必要。標茶駅では研究林スタッフによる送迎の対応が可能であるが、下記列車のうち6:56と23:00着の便には対応しない。
JR釧網本線 釧路駅→標茶駅の時刻表(必ず直近の情報を確認すること)
釧路駅発 6:02 9:03 14:11 16:05 17:30 18:52 22:11
標茶駅着 6:56 9:52 15:04 16:56 18:35 19:44 23:00
8月28日の集合時間に間に合うためには、釧路駅発 6:02 か 9:03しかない。
8月27日に北海道研究林で前泊することが可能。食事などは各自で準備する必要があるが、宿泊料金は掛からない。希望者は、事前に担当者まで連絡すること。

● 集合当日、交通機関の乱れによる遅延などが生じた場合は必ず連絡すること。緊急連絡先は後日、担当者から知らせる。

◎ 解散日:9/3(土)午前。解散場所は北海道厚岸町にある北海道大学厚岸臨海実験所
臨海実験所からJR厚岸駅あるいは標茶駅へは、場合によりスタッフの車が利用できる。

13.持ち物
保険証またはその写し、小型リュック、水筒(ペットボトルでも可)、長袖、長ズボン、帽子、傘、カッパ(雨具)、防寒着(最低気温は10℃になることも)、タオル、着替え、洗面具、常備薬、虫除け、洗濯ネット、洗濯洗剤、メモと筆記具等。屋外での使用に適した靴(運動靴等)、ノートPC等を持参できる人はしてもよい。
※長靴、ウェイダーは施設から貸し出す予定。森林での調査は長靴で実施する。自分の靴でやりたいという人は、それも可であるが、立派で高価な登山靴等を新たに購入する必要はない。
※雨具は、数百円のビニルカッパはすぐに破れたりして使い物にならない。できる限り、上下が分かれたものを準備すること。
※シャンプー・リンス、石鹸などは、最低限のものは用意されているが、必要に応じて各自でも準備すること。ドライヤーが必要な人は持参すること。