☆森林渓流水の水質☆

大変お待たせいたしました・・!

皆様にご採水頂きました渓流水サンプルの水質分析結果が出ました!(項目は随時追加していきます。)水質結果から、森林の状態や、はたまた周囲の環境まで考えていきましょう!

● pH:酸性・アルカリ性の指標で、河川の生物に影響を及ぼします。🐟

どこで酸性(pH低い)アルカリ性(pH高い)が強いでしょうか?地域性があるかもしれません😛

→ 例えば、信州や阿蘇などで特に酸性が強い(pHが低い)地点があるでしょうか?

● 硝酸態窒素 (NO3)濃度:大気から降ってきた窒素(N)は土壌中で微生物によって分解され、流出しやすい形態のNO3が主に渓流に流出します。NO3濃度が高い河川水は、河川中の生物に影響を及ぼします🐟😳。

Nは植物にとって重要な栄養素ですが🌳、通常、森林では不足しているので、あまり渓流に流出しません。しかし、化石燃料の燃焼等によって大気から降ってくるNの量が多い場合や、森林伐採などの攪乱がある場合、NO3が多く流出して河川水のNO3濃度が高くなることがあります。

→ やはり都市近郊でNO3濃度が高いでしょうか?でも、大きな都市が近くになくてもNO3濃度が高い地域もありますね?! 他にどんな原因があるでしょうか🤔

● カルシウム (Ca2+)濃度:Ca等のミネラルは、主に岩石の風化によって供給されます。ミネラルは植物の栄養であると同時に土壌の酸を中和するため、重要な物質です。また、Caは植物・土壌間の循環を通してNの循環をも速め、NO3流出が増えることがあります。これらのことが渓流水のCa2+濃度を通して見えてきます。

→ Ca2+濃度が高い場所は、四国の北東部や静岡、信州、関東西部あたりでしょうか?何か共通点はあるでしょうか。

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只今事務局では、各水質項目間の関係性や環境要因(気候・植生・地質等)の影響などを解析するとともに、論文執筆も進めております。

また、皆様とご一緒にデータを見てみる機会を持ちたいと考えています。よろしければ、ぜひご参加くださいませ!(詳細は追ってお知らせ致します。)

【関連シンポジウム等】

* 山の健康診断プロジェクトに関連したシンポジウム等について、随時ご案内致します。*

【成果発表一覧

学会発表

  1. 〇Makino S., Tokuchi N., Akaishi D., Koyama L. A., Komai Y., Itaya Y., Maung, NL., Nishina K., Koba K., Hayashi K. Changes in Spatial Distribution of Stream Nitrate Concentrations throughout Japan over 20 Years: A Resurvey using Citizen Science. Acid Rain 2020 10th International Conference on Acid Deposition, Session S6A, Niigata, Japan, April 2023
  2. 〇Makino S., Tokuchi N., Akaishi D., Koyama L. A., Komai Y., Itaya Y., Maung, NL., Koba K., Hayashi K. Spatial Distribution of Stream Nitrate Concentrations throughout Japan and a Challenge of Citizen Science for A Resurvey. iLEAPS-OzFlux Joint Conference 2023, Session WG126, online, January 2023

論文

  1. 牧野奏佳香・赤石大輔・徳地直子, 「シチズンサイエンスの勧め」, 水環境学会誌, 46, (2023), 308-312.