環境

本試験地は北緯35°04′、東経135°46′、海抜109~225mに位置する。地質は古生層に一部新洪積層が混ざり、母材は砂岩、粘板岩からなります。土壌は浅く、酸性で養分物質に乏しく、土壌型はBA~BDです。年平均気温は14.6℃、年平均降水量は1,582mmです。例年冬季には数cmの積雪が数回見られます。1971年から2000年の間に記録された最高気温は40.0℃(1994年8月)、最低気温は-10.7℃(1977年2月)です。


総面積の65%はヒノキ、アカマツに広葉樹が混交した天然生林で、28%が外国産樹種を主とした人工林、7%が見本園、苗畑、建物敷等です。天然生林は、かつてはアカマツ林でしたが、1970年代以降にマツ枯れの被害が拡大し、1990年代前半には大半のアカマツが枯死したために、現在では樹齢100年前後のヒノキが優占した林となっています。広葉樹はコナラ、ソヨゴ、ネジキ、リョウブ、ヒサカキ、コバノミツバツツジ、モチツツジなどが見られます。