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研究林実習Ⅳ‐冬の北海道 2023

2/25-3/2の日程で、標茶区にて京都大学の研究林実習Ⅳが実施されました。農学部の3回生15名が参加しました。

2/26は浜中町にある丸善木材株式会社の製材工場と、釧路市にある株式会社北都のトドマツ精油プラントの見学を行いました。

2/27は標茶区で毎木調査・積雪調査を行いました。
スノーシューを装着し、落葉した天然林で悪戦苦闘しながら樹種判別と胸高直径の測定を行いました。
昼食後は積雪調査です。今シーズンは積雪が少なかったのですが、前日の雪もあって約60cmほどとなった積雪の断面を作成し、時間経過に伴う雪質の違いや深さによる雪温の違いなどを観察しました。

2/28は吹雪。日程を入れ替えてキノコの植菌とシカを捕獲するためのくくりわなの設置を行いました。
キノコはシイタケとナメコの菌を打ちました。何年後かには収穫できるとよいですね。
くくりわなの設置では、設置場所はシカがどういった場所に来そうかをふまえ学生たちが各々考えました。
吹雪模様の天候でシカの足跡もすべて消えてしまっていたので、酷寒の中、右往左往することになり、北海道の厳しい冬を身をもって体感することになったかと思います。

2/29は罠の設置場所にセンサーカメラ設置、構内でスキー合わせとスキー練習、林内での樹木識別を行いました。
樹木識別では、スノーシューで標茶区の林内を歩いていろいろな種類の樹木の枝を集めました。冬芽や樹形、樹皮などから樹種を同定する練習をしました。

3/1は山スキーで雪の積もった研究林内を歩きました。暑すぎず寒すぎず山スキーで歩くにはちょうどよいコンディションでした。
よく滑るため、転ぶ人もあちらこちらに・・・
樹木や動物の足跡などを観察しながらコースを1周しました。
最後にバイアスロン的樹木識別テストが実施されました。実習の成果が現れていればよいのですが。
庁舎に戻ってから、くくり罠の確認、回収もしましたが、残念ながら捕獲ならずでした。

暴風の日もあり、日程の変更もありましたが、予定されていた内容はほぼ実施できました。
実習で学びつつ、冬の道東を体感することができたでしょうか。

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ILASセミナー「北海道のきのこの生き方と多様性」

9月26日から30日の5日間、京都大学の1回生を対象としたILASセミナー「北海道のきのこの生き方と多様性」が行われ、学生6名が参加しました。

27日、28日は標茶区の広葉樹天然林と針葉樹 (トドマツ) 人工林できのこ採取を行い、天然林と人工林のきのこ相比較を行いました。学生たちは、採取したきのこの同定に苦しみながらも徐々に識別のポイントを習得し、実習が終わる頃には、出現頻度の高い分類群を同定できるようになりました。

29日は川湯のアカエゾマツ林やイソツツジ群落で見学ときのこ観察を行いました。また、夜には芦生研究林で同時開催のILASセミナー「芦生のきのこに触れよう」とZoomで繋いで林の様子や採れたきのこの比較を行いました。場所や植生によってきのこ相が異なる様子を実感できたのではないかと思います。

きのこを探して森を歩いた経験は無いという学生が大半でしたが、本実習を機に、きのこの多様性や機能にも意識を向けてもらえるようになったなら嬉しいです。

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森里海連環学実習Ⅱ、森里海連環学 北大・京大合同演習

9月10日から16日まで「森里海連環学実習Ⅱ」が行われました。実習は北海道大学の「森里海連環学 北大・京大合同演習」と合同で開講され、京都大学から6名、北海道大学から9名、さらに佐賀大学、東北大学、東京農業大学、東京海洋大学から各1名が参加しました。全国各地から集まった学生がグループに分かれて多彩なメニューに取り組みました。

実習の前半は標茶区および別寒辺牛川流域において、「森」を主軸に天然林の毎木調査や火山灰性土壌の調査、ライトトラップによる昆虫相調査、カラマツ人工林の見学、源流域の水生生物の調査を行いました。その後、中流域から下流域へと移動しながら別寒辺牛川の生物相調査を行いました。

後半は北海道大学の厚岸臨海実験所を拠点に、海の生物相と食物網の調査や別寒辺牛川から厚岸湖、厚岸湾で採水した河川水・海水の分析を行い、河川や海の生態系における森、里の繋がりを活発に意見交換しながら考察しました。

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研究林実習Ⅲ 2023

9月1日から9月8日の8日間、京都大学の研究林実習Ⅲが行われました。
農学部から19名の学生が参加しました。
2日に植栽、樹木識別が行われ、植栽では雨の降る中、どろどろになりながら予定されていた本数を植えきりました。
3日に人工林間伐調査、選木、チェーンソー体験が行われ、全員が玉切りを体験し、各班の代表者が伐倒を体験しました。
4日に白糠区で天然林毎木調査・土壌調査、5日に火山灰層に覆われた根釧台地で場所を変えながら土壌調査、6日に標茶区研究林内で土壌調査、7日に西別岳で高山植生の観察を行いました。
西別岳では、強風の吹き荒れる中、登山口から摩周湖第一展望台まで縦走しました。

天気が悪い日もありましたが、予定されていたプログラムを無事実施することができました。
皆自分から学ぼうとする姿勢が強く、実りある実習になったのではないかと思います。

 

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酪農学園大学 水圏・地圏総合実習2023

8月28日から31日にかけて、酪農学園大学の水圏・地圏総合実習が行われ、学生20名が参加しました。
29日にアカエゾマツ林にてバイオマス測定を実施しました。
バイオマス測定は部位毎に重量を測るのですが、アカエゾマツの伐倒は技術職員が行い、その後の手のこによる枝払いやバッテリーチェーンソーによる玉切り、生重量の測定などは、技術職員の指導の下、学生が行いました。

30日に毎木調査、土壌調査、クリーンラーチ植栽を実施しました。
毎木調査はポケットコンパスを使用して測量を行い、方形プロットを作成するところから行いました。
クリーンラーチ植栽は、皆の頑張りにより予定本数の400本を植えきることができました。

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京都大学公開森林実習Ⅱ(夏の北海道東部の人と自然の関わり)・ILASセミナー(北海道の昆虫相)

8月6日から10日の5日間、北海道研究林標茶区を主会場に全国の大学生を対象とした公開森林実習と、京都大学の1回生を対象としたILASセミナーが同時開催で実施されました。

実習には両実習合わせて17人が参加。天然林と人工林(間伐前後)といった植生による昆虫相の違いをライトトラップやピットフォールトラップを用いて調べたり、道東の自然環境として釧路湿原や川湯のアカエゾマツ林などを見学しました。

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2022年度 研究林実習Ⅳ

【標茶】2/20~26に、本学の農学部森林科学科の学生を対象とした研究林実習Ⅳが行われました。今年度の参加学生数は18名でした。

新型コロナウィルス感染対策等でここ数年は実施できておりませんでしたが、今年度は実施が叶いました。

研究林内では冬季の樹木(冬芽等)識別と自然観察、特用林産物生産体験、積雪調査、天然林毎木調査、樹木識別テストを行いました。また地域の林産業と道東の自然観察として木材コンビナート、トドマツ精油抽出プラント、阿寒摩周国立公園周辺地域の見学を行いました。

質疑応答が途切れることなく続き、やや時間が押してしまうなど大変意欲的な姿勢が印象的でした。直前の下見では動いていても体の芯まで冷える寒さでしたが、幸い実習期間中は概ね天気も良く活動しやすい気候となりました。健康を害さない程度でほどよく道東の寒さを体感してもらえたことでしょう。実習自体の充実はもちろんですが、それ以外の部分でも良い体験をする機会になっていれば嬉しいですね。

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酪農学園大学 水圏地圏総合実習

9月12日から16日に、酪農学園大学の水圏地圏総合実習が行われました。

12日から14日、14日から16日の2グループに分けて行われ、それぞれ学生14名、13名が参加しました。
樹木識別、クリーンラーチ植栽、バイオマス測定、毎木調査、土壌調査などを行いました。


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研究林実習Ⅲ

8月26日から9月2日の8日間、京都大学の研究林実習Ⅲが行われました。
農学部から18名の学生が参加しました。
天然林毎木調査、土壌調査、植栽、樹木識別、人工林調査、選木、チェーンソー体験、西別岳登山といった活動を行いました。

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2022年度 森里海連環学実習Ⅱ

【標茶区】9/4~10に森里海連環学実習Ⅱが行われ、京都大学の学生7名、北海道大学の学生7名が参加しました。この実習は北海道大学と合同で行われるもので、前半は京都大学北海道研究林で、後半は北海道大学厚岸臨海実験所で行われます。

前半(~9/7)の北海道研究林では、天然林毎木調査、土壌調査、造林地見学、パイロットフォレスト見学、河川の水生生物調査および水質調査を行いました。