5月の中旬頃に、標茶区構内で聴きなれない独特な鳴き声(「アカゲラの子育て」にも出ています)が構内に響き渡りました。何だろうと調べたら、セグロカッコウであることがわかりました。セグロカッコウはカッコウ科の旅鳥で、道東では確認記録がありませんが、北日本での観察記録が増えているそうです。(バードリサーチの記事(https://db3.bird-research.jp/news/202106-no2/)より)
見た目はカッコウに似ていますが、尾羽の先に太い黒色の帯があることから見分けられます。
従来の托卵相手が道東には生息していないため、ここで繁殖しているようであれば、新たな托卵相手がわかるかもと思いましたが、7月後半に姿(鳴き声)を消してしまいました。
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夏頃から事務所周辺に白いカラスが出没しています。
ハシボソガラスのアルビノ(遺伝的に色素がない個体)でしょうか。
「今日は〇〇にいた。」と、目撃情報が話題になるなど、気になる存在です。
林内で観察される野鳥のリストを作成すべく、夏期に続いて、越冬期の鳥類調査を行いました。
調査はあらかじめ決めたルート上の5地点を往復、それぞれ10分間に観察できた鳥を記録します。
調査開始時点の気温は約-13℃。スノーシューを履き、雪に覆われた林道を歩きます。調査中はほとんど動かないのでペンを持つ手もかじかみ、音声録音用のレコーダーの電池もすぐに消費してしまいました。
寒すぎなのか事務所周辺ではよく見るハシブトガラやゴジュウカラなどの小鳥たちは姿をほとんど見せず、カラスが鳴くばかり(牧場の多い標茶はカラスが多い)。正直盛り上がりに欠ける調査になりかけましたが、終盤にオオワシの群れが出没しました。以前より標茶でオオワシやオジロワシを見る機会は増えているように感じます。
鳥類調査はこれまで経験がなく、声だけとか、姿が見えても一瞬だけ、それも逆光で色が良くわからないなど、植物にない難しさがありますが、トレーニングして識別能力を身につけたいと思います。
構内に「キョーン、キョーン」とクマゲラの鳴き声が響いてました。
以前はほとんど見ることがなかったのですが、居心地の良い空間になったのでしょうか。
カメラを手に声の主を探してウロウロ。
トドマツの幹にその姿を発見しました。
つがいで鳴きかわしていたようでしたが、とんだお邪魔をしてしまいました。
今年もオオジシギがやってきた
【標茶】ズビャークズビャークという特徴的な声で目が覚めました。北海道には夏鳥としてやってくるオオジシギの声です。
あまりにも近くで聞こえたので、宿舎の窓から目を凝らして探してみると、地面の色に溶け込んだ2羽を見つけることができました。
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タンチョウがやってきた
【標茶】夜の間にうっすらと雪が積もった日、2羽のタンチョウが宿舎のすぐ近くまで来ていました。特別天然記念物に指定されている鳥で、日本では絶滅してしまったと思われていましたが1924年に釧路湿原で再発見され、様々な保護活動によって生息数が回復してきたという経緯があります。
右の写真はタンチョウの足跡です。人間の足跡と比べて、その大きさが伝わるでしょうか。3本指の足跡は、まるで恐竜の足跡のように見えます。
構内のタンチョウの親子
【標茶】土曜日の朝、タンチョウの鳴き声で目が覚め、宿舎の外にでると構内と隣接する線路上に親子がいました。3羽いましたが1羽は餌を探してかこちら側の沢に下りてきていました。幼鳥は目の横が少し白くなっているように見えました。
【標茶】構内の防火水槽に魚を放していますが、それを狙ってかカワセミが飛来していました。
【標茶】6月に行った自動撮影装置による野生動物モニタリングです。今回はフクロウがくっきり映っていました。何か装置が気になったのでしょうか?
エゾライチョウの親子に遭遇
【標茶】車で林道を走行中、視界を茶色い影が横切りました。
エゾシカ?と思い車を止めると、わらわらと小さい塊が茂みの中へ。
エゾライチョウは何度か見ていましたが、親子で居るのは初めてでした。
何羽かは小さいながらも羽ばたいて枝にとまっていました。
翌日は白糠区の林道でも親子が見られたということです。