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ササの花

標茶区にてササが一部開花しているのを見つけました。

一般的にタケやササは開花周期が長く、時には大面積で一斉に開花し、その後は枯死してしまいます。更新のメカニズムは分かっていないことも多い植物です。

同じフィールド研の芦生研究林ではうっそうと茂っていたササが一斉開花とシカの食害で壊滅状態となり、ササを守る活動も行われています。上賀茂試験地では様々な種類のササやタケを栽培したり、開花結実した種を播種して栽培し、開花周期を調べたりしています。

北海道では一面に地表を覆うササが樹木の更新を阻害するため、重機を用いてササを除去する施業を行うこともあります。

今回開花していたのはごく一部だけでしたが、またどこかで咲いている姿を見かけるかもしれません。とりあえず標本として採取しておきました。ミヤコザサの仲間だとは思うのですが、識別は難しいので標本を眺めてゆっくり種名を確定できればと思います。