今年は暖冬で、標茶町のアメダス観測点でも最高気温が10度を超えた日もあり
2月の最高気温を更新しました。
暖かい日が続き、林道除雪を行った後、だいぶ地面が見えてきています。
このまま春になるのでしょうか。
タグ: 風景
多和川がそばを流れる標茶区2林班ゲート手前は霧氷スポットです。
風に吹かれ、はらはらと舞い散る霧氷の欠片の中、車を進めます。
寒い現場は辛いものですが、仕事の初めに綺麗な景色に出会えるとやる気が1割アップします。
朝晩の冷え込みとともに木々が色づき始めました。
日脚は短くなってきているのですが、林内は見透しがよくなり明るい印象です。
午後の柔らかな日差しが橙や黄色の葉を透過して、とてもきれいでした。
小春日和の白糠区
落葉が進み明るくなった林内では、柔らかな日差しを受けてオオモミジなどの紅葉がとてもきれいでした。
基本的に黄色に色づく標茶の山と比べるとオオモミジやハウチワカエデの赤が目立ち、トドマツの濃い緑とのコントラストが景色にリズム感を生み出しています。
初雪の便りももうすぐです。
昨夜は町内に濃い霧がたちこめた標茶町。朝になると周囲の木々は真っ白に霧氷をまとっていました。
今朝の最低気温は-14.5℃でしたので、標茶にしてはそれほどの冷え込みではありませんが、空気中の水蒸気の量や風などの気象条件がそろうと霧氷が発達します。
遅い遅いと言われたこの冬の冷え込みも徐々に厳しくなり、10センチ程の積雪もこのまま春まで解けないように思われます。
国内屈指の厳しくも美しい冬がやってきました。
スーパーフラワーブラッドムーン
雪が解け、春が来ました。
軽やかなせせらぎの音に誘われるようにフクジュソウも咲き、茶色っぽかった風景に彩りが増えてきました。
水たまりではエゾアカガエルの大合唱です。
渓流水のサンプリングの際に変わった形の氷柱を見かけました。
水面ぎりぎりにできた釣鐘状の氷柱です。
雪が解けてできた氷柱が下に伸びることができない代わりに、波によって下から水が供給され続けてこのような形になったと思われます。
上から水が供給される通常の氷柱は上の方が太くなるのと逆といったところでしょうか。
寒さが厳しかった時期には雪も解けず氷柱もできません。
沢もほぼ結氷していましたが、暖気を伴った爆弾低気圧で雨も降り雪も氷も一気に解けてきました。
水のせせらぎに混ざって春を告げる鐘の音が聞こえてくるようです。
ついに標茶も雪景色となりました。
霧氷の欠片が音もなく降り、太陽の光に煌めく様子は神々しくもあり、
厳しさだけではない冬の森の一面を見せてくれました。
最低気温:-15.0℃、積雪:2cm