2023年11月18日(土)に秋の自然観察会(京大ウィークス2023参加イベント)を開催しました。今年度も20名の定員を大幅に上回る応募(74名)があり、最終の参加者は18名となりました。当日は、事務所前で受付をした後、舘野試験地長より試験地の概要説明を行った後、テーマ、コースの異なる2班に分かれて、各班の教員により解説を行いながら、試験地内の林道沿いを中心に散策しました。昨年度に引き続き、里山の整備(製炭やシイタケ栽培等)や実習の紹介を行うコースと、京都市に自生する樹木の識別方法や外国産マツ属の紹介を行うコースを設定し、参加者に希望するコースを選択してもらいました。約2時間程の散策の後、事務所構内に戻ってきた参加者全員で記念撮影を行い、観察会は終了しました。
参加者からのアンケートには、「植物の生き残り戦略、里山の自然と調和した暮らしについて勉強になった」、「里山林の資源と、人の生活、暮らしが結びついていることに改めて気づかされた」、「ヒノキの葉の年齢を調べる話がおもしろかった、色々な世界のマツを植林していて大変興味深かった」といった感想が多く寄せられました。また、「季節ごとに観察会をひらいてほしい」、「現役大学生とも一緒になって研究材料に接してみたいです」など肯定的な改善要望も多数ありました。今後はこれらの意見を参考に、さらによりよいイベントにしていきたいと思います。
文:紺野絡