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お知らせ

年末年始の休業について

上賀茂試験地では、下記の日程で休業いたします。当試験地をご利用の皆様には、ご不便をおかけいたしますが、ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。

2023年12月29日(金) ~ 2024年1月3日(水)

以上

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2023イベント イベント

秋の自然観察会-京大ウィークス2023-

2023年11月18日(土)に秋の自然観察会(京大ウィークス2023参加イベント)を開催しました。今年度も20名の定員を大幅に上回る応募(74名)があり、最終の参加者は18名となりました。当日は、事務所前で受付をした後、舘野試験地長より試験地の概要説明を行った後、テーマ、コースの異なる2班に分かれて、各班の教員により解説を行いながら、試験地内の林道沿いを中心に散策しました。昨年度に引き続き、里山の整備(製炭やシイタケ栽培等)や実習の紹介を行うコースと、京都市に自生する樹木の識別方法や外国産マツ属の紹介を行うコースを設定し、参加者に希望するコースを選択してもらいました。約2時間程の散策の後、事務所構内に戻ってきた参加者全員で記念撮影を行い、観察会は終了しました。
 参加者からのアンケートには、「植物の生き残り戦略、里山の自然と調和した暮らしについて勉強になった」、「里山林の資源と、人の生活、暮らしが結びついていることに改めて気づかされた」、「ヒノキの葉の年齢を調べる話がおもしろかった、色々な世界のマツを植林していて大変興味深かった」といった感想が多く寄せられました。また、「季節ごとに観察会をひらいてほしい」、「現役大学生とも一緒になって研究材料に接してみたいです」など肯定的な改善要望も多数ありました。今後はこれらの意見を参考に、さらによりよいイベントにしていきたいと思います。

文:紺野絡

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2023イベント イベント

里山フェス in 上賀茂試験地 ~洛再Linksのみんなと里山で遊ぼう!!

2023年9月24日(日)、10月15日(日)に、上賀茂試験地において小学生を対象とした「里山フェス in 上賀茂試験地 ~洛再Linksのみんなと里山で遊ぼう!!」が開催されました。 このイベントは新しい里山・里海共創プロジェクトの一環として、洛再Links (京都府立洛西高等学校)の生徒が中心となって行われました。
2023年9月24日(日)
この日はイベント本番のリハーサルを上賀茂試験地で行いました。洛再Linksの生徒7名と教員2名、フィールド研からスタッフ5名が参加しました。また、関係者の児童5名に参加して頂きました。本番で行うタイムスケジュールに沿って、午前中は草木染めの染色作業、タケを使ったコップ作りを行いました。昼食休憩後はネイチャーゲーム、草木染めの仕上げを行いました。洛再Linksの生徒たちはリハーサルを通して、各々の役割分担、時間配分、参加者の安全確保などについて学んでいました。
2023年10月15日(日)
本番当日は洛西高校から22名(生徒20名、教員2名)、フィールド研から6名、イオン環境財団から8名、イオンチアーズクラブの子供たち10名、保護者5名の計51名が上賀茂試験地に集まりました。講義室で挨拶、注意事項についての説明を受けた後、高校生の指導で草木染めの材料集め、材料の煮出し、ハンカチの染色作業を行いました。染色作業の間にタケを使ったコップ作りを行いました。子供たちには慣れない鋸作業でしたが、高校生たちがしっかり指導していました。昼食を挟んで、午後は高校生のガイドの元、林内を散策しながらネーチャーゲームとして宝探しゲームを行いました。宝探しの後は午前中に染色したハンカチの仕上げ作業を行って、予定のプログラムが終了しました。参加した子供たちは満足そうな顔をして、面白かったと口々に語っていました。子供たちが高校生とすっかり打ち解けて、とても仲良くなっている姿が非常に印象的でした。参加した子供たちにも、高校生にとっても貴重な体験だったのではないかと思います。両日とも安全管理及び記録、技術補助として紺野技術職員が同行しました。

文:紺野絡

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2023実習 学生実習

公開森林実習Ⅲ

10月14日から12月16日までのうち5日間の日程で、他大学学生を対象とした公開森林実習Ⅲが実施されます。この実習は今年度で4年目になり、これから新たな里山を作り上げて、維持管理していくために必要な作業について、実習計画を自ら立案できるノウハウを修得するとともに、計画の実施を自らの責任で行う能力を醸成することを目標にしています。今年度は5名の学生が受講しています。初回(10月14日)は、はじめに教員、受講者同士の自己紹介から始まり、続いて舘野教員によるガイダンス及び試験地概要と里山についての講義が行われました。その後構内を散策しながら温室、資料館、シイタケの圃場を見学しました。午後からは実習地(19林班)まで樹木識別を行いながら道中にある薪割り場や炭窯の見学を行いました。実習地では、学生達が今後どのような事をここで行いたいか協議し、それぞれ色々なアイディアを出し合いました。初回は西岡技術職員が、実習補助及び記録にあたりました。

文:西岡裕平

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2023実習 学生実習

身近な森との付き合い方(放送大学面接授業)

この授業は、放送大学専門科目の自然と環境コースに位置づけられており、11月11、12日に15名の学生が受講しました。初日は、午前にガイダンス及び自己紹介の後、同日行われていた里山おーぷんらぼの作業を見学し、その後德地教員による森林生態系についての講義が行われました。続いて西岡技術職員による樹木識別方法について説明があり、試験地内のいくつかの樹種について識別実習を行いました。午後は森林資源をはかるための毎木調査を行いました。3つの班に分かれて、あらかじめ設定されたプロット(25×20m)内に生育する樹木のうち胸高の幹の太さが5cm以上のものについて、その直径を計測し、一部の個体については検測桿を用いて樹高を測定しました。
2日目は德地教員による上賀茂試験地の概要説明・歴史とフィールド科学教育研究センターが取り組む研究テーマについて講義が行われたのち、上賀茂試験地の標本館と温室に移動してそれぞれの説明が行われました。休憩後、樹木識別テストがサンプルを見ながら行われ、最後にテストの回答とそれぞれの特徴について説明が行われました。
午後から、試験地内の見学と樹木観察が行われ、前日の毎木調査地にて德地教員による土壌観察と解説が行われました。その後、講義室に戻り毎木調査データのまとめと考察がおこなわれレポートを作成して実習が終了しました。
西岡技術職員、山中技術職員、山内技術職員が実習補助、安全管理、記録にあたりました。

文:西岡裕平、山内隆之