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2025実習 学生実習

ILASセミナー 木文化再生−森林から都市へ

2025年6月14日(土)に「ILASセミナー 木文化再生-森林から都市へ」が行われました。当日は様々な学部に所属する本学1回生の学生8名が参加しました。この授業は、森林や里山環境の在り方、日本の木材生産と森林の実態、地域に根ざした伝統木造建築(風土建築)の維持継承、都市木造建築の可能性、木造建築と災害などを概観し、日本の木文化再生について考えることを目的とし、この上賀茂試験地での野外実習を通して、講義で学んだ知識と現場との関連を理解することを目標に開講されています。10時に試験地に集合した後、観察会コースを散策し、京都市の二次林でみられる樹木や試験地に導入された様々な外国産樹木の観察を通して、木材としての利用や用途について学びました。午後は標本館でマツ属やタケ亜科を中心とした標本や、試験地で行っている里山整備の様子を見学しました。その後、上賀茂試験地の歴史と概要について坂野上教員の講義が行われ、最後に質疑応答の時間がとられました。この日は終日雨天でしたが、無事に終了しました。
当日は、記録および安全管理、実習補助として長谷川技術職員が同行しました。

text/長谷川 敦史

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お知らせ

創立記念日の事務所閉所について

上賀茂試験地では、下記の日程で閉門および事務所を閉所いたします。当試験地をご利用の皆様には、ご不便をおかけいたしますが、ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。

2025年6月18日(水)

以上

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フィールド 業務報告

簡易搬器を用いたロープ集材技術に関する現地検討会の実施

上賀茂試験地では、本学の技術職員および教員のほか、他大学や教育機関の関係者や一般の方と共同で里山整備に取り組んでいます。その一環として、一部のマツ林を里山(広葉樹林)に転換する施業を進めており、その際に生じるマツ材の搬出や地拵え等において、簡易搬器やポータブルウィンチを活用し作業効率を高めています。そこで、今回は他の研究林・試験地の技術職員が集まり、これらの集材装置を使用した材(以下、荷という)の搬出および集積技術の向上・普及を目的とした現地検討会を実施しました。初日はガイダンスの後、技術資料として集材装置の設置や動作に関する動画を視聴し、現場でのイメージトレーニングを行いました。その後現地に移り、各器材の設置を手分けして行い、集材にかかる各工程や集材する荷と搬器との位置関係、安全面を再度確認しました。昼食の後、一度荷の吊り上げから移動、荷下ろしまでの工程を手分けして行い、ロープの張りや、牽引作業の調整を行いました。その後、職員が各工程間を移動し終えたところで終了となりました。翌日は、前日の作業風景を撮影した動画を用いて反省会を行いました。工程の中で、危険なポイントを洗い出し、次回以降への改善点を整理して無事検討会を終了することができました。

text/長谷川 敦史

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2025イベント イベント

里山おーぷんらぼ(2025年度第2回)

令和7年5月10日に里山おーぷんらぼが開催されました。今回はNPO法人森守協力隊さんとの共同開催として、今年1月のおーぷんらぼでクヌギやコナラの苗木を植樹したエリアの下刈作業を実施しました。植栽した苗木は大半が活着し、順調に成長していましたが、それ以上にたくさんの下草が繁茂していました。しかしながら、大勢の参加者(約60名)の頑張りで、予想以上に作業が進み、午前中には終了しました。昼食は4月のおーぷんらぼで採取したワラビを使った炊き込みご飯や草餅などをいただき、午後からは畑作エリアでの除草や野菜苗の植栽、綿花の種まき、試験地に植栽されているチャノキからの茶摘み体験など様々な活動を行いました。当日は安全管理及び記録、サポートのため大橋技術職員が同行しました。

文:大橋 健太

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2025実習 学生実習

2025年度合同ILASセミナー

2025年4月26日に、舘野教授による「里山の物質循環 ―燃料・肥料・食料から考える ―」、松岡講師による「芦生研究林の菌類多様性に触れよう」、杉山助教による「北海道のきのこの多様性と生き方」の3つのILASセミナーが合同で開催され、併せて19人の学生が参加しました。はじめに舘野教授から上賀茂試験地の概要説明と、里山の物質循環に関する講義が行われ、続いて松岡講師からは菌類の多様性に関する講義が行われました。講義終了後は構内見本園でメタセコイアなどの樹木やシイタケ・ナメコのほだ場の見学を行いました。ほだ場の周囲で冬虫夏草のオオセミタケが見つかり、杉山助教の解説とともに慎重に掘り取ってじっくり観察することができました。午後からはシイタケの駒うちと薪割りの作業体験を行いました。駒うちでは電動インパクトドリル、薪割りでは斧、といった初めて扱う道具に対して、最初は戸惑っているようでしたが、次第に慣れてくると作業を楽しく感じてくれたようで、いい体験をしてもらえたのではないかと思います。
安全管理及び記録・薪割り・駒うち指導のため岸本技術職員が同行しました。

text:岸本 泰典