

標茶の事務所から自動車で片道2時間かかる白糠のサイトで定期的にリター(森に落ちる葉や枝、種など)のサンプリングをしています。
15年以上続く調査で森林の物質循環を調べているものです。
秋が深まった今回は落ち葉も大量でしたが、紅葉も美しく日の射す瞬間には息をのむような光景も見られました。
(息をのむような急傾斜もあり、サンプルの袋を谷底に転がしたことも)
標茶の事務所から自動車で片道2時間かかる白糠のサイトで定期的にリター(森に落ちる葉や枝、種など)のサンプリングをしています。
15年以上続く調査で森林の物質循環を調べているものです。
秋が深まった今回は落ち葉も大量でしたが、紅葉も美しく日の射す瞬間には息をのむような光景も見られました。
(息をのむような急傾斜もあり、サンプルの袋を谷底に転がしたことも)
今年はヤマブドウが豊作です。
林道を走っていても、つい目がいってしまいます。
全道的には不作のエリアもあるとのことですが、ミズナラ(どんぐり)もサルナシも実なりがいいようです。標茶の森の仲間たち(ヒトも?)に嬉しい森の恵みです。
チョウセンゴミシの実がなっていました。
甘、酸、辛、苦、鹹(しょっぱい)という五つの味がすることから五味子という名前だそうで、一粒味見を。
うーん、酸っぱくてちょっと渋い。もう結構です。
道東にしては暑い日が続く中、道端にはホザキシモツケの花がたくさん咲いていました。
よく見ると、あちらこちらの花にアカハナカミキリが訪れていました。
昼間の林内で、ハルニレの木にミヤマクワガタがいました。
北海道では、ハルニレの樹液に多くのクワガタムシが集まるという話を聞いていたのですが、標茶での筆者の観察では、ハルニレの樹液は、染み出す樹液の量が多い割には、ちっとも虫が集まっていません。コバエ1匹いないということがほとんどです。
写真の個体も、樹液を訪れていたわけではありませんでした。
標茶のミヤマクワガタは何を食べているんでしょうか。
ヤマグワの実がなっていました。写真のように黒っぽくなったものが食べごろだそうです。
一粒味見してみましたが、う〰ん、生食よりジャムにしたほうがいいかな。
オオヤマオダマキの花が咲いていました。
花びらの後ろがくりんっと巻いているのがチャームポイント。
先日調査をしていると白花のエゾオオサクラソウを見つけました。
紫紅色の鮮やかな花をつけているエゾオオサクラソウはよく目にしますが、真っ白な花をつけたエゾオオサクラソウは林内でも非常に珍しい存在です。
少しずつ製作を進めていた北海道研究林の公式紹介映像が完成しました。
約9分間の中で、施設の概要、行っている様々な事業、そして北海道研究林の魅力を四季折々の映像や写真とともに紹介しています。
ぜひご覧ください。→YouTube
【白糠】ようやく森の木々が芽吹き始めました。
それぞれの木に個性があって面白いのですが、ピンク色の花が咲いたようなシウリザクラの芽鱗が特に目を惹きます。柔らかな色合いの新葉と相まって、個人的には花期よりも華やかだと思うシウリザクラのワンシーンです。