9月11日、「ILASセミナー京都の文化を支える森林:地域の智恵と生態学的知見」が行われ、9人の学生が参加しました。この実習は、近畿地方の奥山・里山において、森林生態系の特徴と課題、森と人の関わりを理解することを目的とし、上賀茂試験地では里山に関する内容を学びます。初めに石原正恵教員による実習全体のガイダンスと上賀茂試験地の概要説明、大橋健太技術職員による野外活動時の安全ガイダンスが行われました。その後、林内散策では続けて大橋健太技術職員による里山の樹木観察が行われ、マツ枯れ、ナラ枯れ、シカによる食害の影響や、樹木の様々な用途などの解説がありました。樹木観察の途中には紺野絡技術職員による炭窯と炭焼きに関する説明も行われました。最後に、チェーンソー体験のためのチェーンソーの安全な使用に関する解説が荒井亮技術職員により行われ、学生は防護装備を身に着けて丸太の玉切りを体験しました。岸本泰典技術職員が記録及び作業補助にあたりました。チェーンソーの音と振動に緊張しながらも全員が玉切りを終えて、上賀茂での行程は終了し、次のフィールドである芦生へ移動となりました。
文:岸本 泰典