京都文化を支える自然の利用方法や森林に対する智恵を知り、生態学的手法を用いて評価検討することを通して、 将来の京都と森林自然の新しい関係を導き出すことを目標とした実習が9月4日から2泊3日の日程で行われた。 この実習は、教育関係共同利用拠点の活動として他大学の学生を対象に実施されている公開実習である。
今年度は2大学(静岡大学、同志社大学)から4人が受講し、このうち静岡大学の3人は特別聴講学生として受入れ、 単位互換制度により京都大学農学部から1単位の認定が行われるものである。 京都大学の1、2回生を対象としたILASセミナー「京都の文化を支える森林」(受講生5人)も同時に開講された。
上賀茂試験地では、施設概要の説明や安全教育を受けた後、試験地内の見学を行い、森林樹木の生態学などに関する解説を受けた。 上賀茂試験地技術班として、試験地内見学における安全確保や植生・森林生態系に関する情報提供に協力した。 見学の途中で、強い雷雨があったが、一部の見学をスキップするなどすることで無事終了することができた。
上賀茂試験地での実習の後、芦生研究林や北白川試験地などでの実習が引き続き行われた。
樹木を観察する受講者
ユズリハの解説
突然の雷雨。急ぎ足でマツ見本林を下る