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2024実習 学生実習

公開森林実習III −森林・里山の生態系サービスを学ぶ−(2024年度第5回)

2024年12月14日に第5回目の最終公開森林実習Ⅲが行われました。はじめにガイダンスが行われその後、19林班に移動して里山整備とこれまでに植栽された果樹に試験地内で作った腐葉土の施肥が行われました。時間の関係で割竹挿入縦穴式土壌改良法を応用した施肥を果樹に1本だけ実施し、残りの果樹に対しては根元に腐葉土を敷く方法で行われました。さらに、雑草抑制実験を行うために現地の土の採取とシダ類の掘り取り作業が行われました。昼食をはさんで午後からは、雑草抑制実験として現地から採取した土にシダ類とローマンカモミール苗と種子をそれぞれ雑草抑制実験の効果が分かるようにプランターに植え付けが行われました。その後、ミーティングとレポート作成が行われ今年度の公開森林実習Ⅲが終了となりました。
当日は、実習補助及び安全管理、記録のため山内隆之再雇用職員が同行しました。

text/山内 隆之

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公開森林実習III −森林・里山の生態系サービスを学ぶ−(2024年度第4回)

2024年11月30日に公開森林実習Ⅲの4回目が行われました。3名の学生のほか、京都大学学術情報メディアセンターの教員1名と学生2名も研究利用のため同行しました。舘野隆之輔教員による講義の後、里山ラボの花壇を少し見学し、実習で植栽する計画についての議論が行われました。午後からは実習地に移動し、藤井弘明技術職員と岸本泰典技術職員によるチェーンソーの解説の後、実際にマツ枯れ被害木の伐倒を見学しました。その後は各自チェーンソー防護衣を装着し、土留め用に準備した細いヒノキの玉切りや伐倒した松の枝払いなどでチェーンソーを体験し、広場に平坦な休憩場所を作る作業に取り掛かりました。学生たちが積極的にチェーンソーの作業を行ってくれたことで、丸太のイスだけでなく幹を縦挽きしたテーブルも完成し、一息つくのにぴったりな休憩場所が出来上がりました。イスやテーブルは、しばらくは松ヤニでべたつくと思いますが、快適に使えるようになるのが楽しみです。
当日は、実習補助及び安全管理、記録のため藤井弘明技術職員と岸本泰典技術職員が同行しました。

text/岸本泰典

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2024実習 学生実習

公開森林実習III −森林・里山の生態系サービスを学ぶ−(2024年度第1回)

2024年10月5日に他大学学生を対象とした、第1回目の公開森林実習Ⅲが行われました。この実習は今年度で5年目になり、これから新たな里山を作り上げて、維持管理していくために必要な作業について、実習計画を自ら立案できるノウハウを修得するとともに、計画の実施を自らの責任で行う能力を醸成することを目標にしてます。今年度は学部や学科の異なる5名の学生が参加しました。午前は、舘野隆之輔教員によるガイダンス及び試験地概要が行われた後、教職員および学生の自己紹介が行われました。その後、張曼青教員の進行のもと実習で実施するプログラム案を各自出し合いました。午前最後は、ラクウショウの気根やガラス室の育苗、林産物生産現場、標本館の見学を行いました。午後は林道沿いに見られる試験地の自生種を中心に樹木識別を行いながら、炭窯を見学して製炭方法や製炭用材の重量計測の概要が解説されました。最後は里山整備をするための実習エリアを見学し、これからの管理方法や方向性の議論を行いました。この実習は10月5日から12月14までの間に、計5日間の日程で実施予定です。当日は、実習補助及び安全管理、記録のため長谷川敦史技術職員が同行しました。

text/長谷川 敦史

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ILASセミナー 京都の文化を支える森林:地域の智恵と生態学的知見

9月11日、「ILASセミナー京都の文化を支える森林:地域の智恵と生態学的知見」が行われ、9人の学生が参加しました。この実習は、近畿地方の奥山・里山において、森林生態系の特徴と課題、森と人の関わりを理解することを目的とし、上賀茂試験地では里山に関する内容を学びます。初めに石原正恵教員による実習全体のガイダンスと上賀茂試験地の概要説明、大橋健太技術職員による野外活動時の安全ガイダンスが行われました。その後、林内散策では続けて大橋健太技術職員による里山の樹木観察が行われ、マツ枯れ、ナラ枯れ、シカによる食害の影響や、樹木の様々な用途などの解説がありました。樹木観察の途中には紺野絡技術職員による炭窯と炭焼きに関する説明も行われました。最後に、チェーンソー体験のためのチェーンソーの安全な使用に関する解説が荒井亮技術職員により行われ、学生は防護装備を身に着けて丸太の玉切りを体験しました。岸本泰典技術職員が記録及び作業補助にあたりました。チェーンソーの音と振動に緊張しながらも全員が玉切りを終えて、上賀茂での行程は終了し、次のフィールドである芦生へ移動となりました。

文:岸本 泰典

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2024公開森林実習Ⅰ

9月4日、公開森林実習Ⅰが行われ、全国各地の大学から9人の参加者が集まりました。この実習は、上賀茂試験地・芦生研究林・北白川試験地の3施設を巡り、京都における森林の歴史や現在の状況(ナラ枯れ・マツ枯れ・シカによる食害)を学習し、森林をめぐる環境問題に対し、科学的な知識や研究手法を習得することを目的としています。最初に石原正恵教員、坂野上なお教員、張曼青教員によるガイダンス、概要説明、里山おーぷんらぼの紹介がそれぞれ行われました。続いて、大橋健太技術職員による野外活動時の安全ガイダンスの後、林内を散策しながら里山の樹木の観察が行われました。学生たちは実物を見ながらの樹木の解説を熱心に聞いていました。樹木観察の途中には紺野絡技術職員による炭窯と炭焼きに関する説明も行われました。林内散策を終えた最後に、荒井亮技術職員によるチェーンソーの安全な使用に関する解説が行われ、学生も防護装備を身に着けて丸太の玉切りを体験しました。岸本泰典技術職員が記録及び作業補助にあたりました。
全員が玉切り体験を終えたところで上賀茂での行程は終了し、次のフィールドである芦生へ移動となりました。

こちらの報告もご覧ください。公開森林実習Ⅰ

文:岸本 泰典