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カビ?粘菌?ツノホコリ?

梅雨がないと言われる北海道にしては蒸し蒸しとした昼下がり、アカエゾマツ造林地での作業中にカビのようなものが朽木についているのを見かけました。

キイロタマツノホコリとツノホコリで、キイロタマツノホコリの方はゲル状の変形体から胞子を作る子実体へ変わっている最中の姿かと思われます。

〇〇ホコリって一体何?生き物かどうかも疑わしいような名前ですが、粘菌の仲間によくつけられている名前です。粘菌の仲間は厳密にはいろいろあるのですが、胞子からアメーバ状になり移動しながらバクテリアなどを捕食し、変形体となって胞子をつける子実体を作るといったライフサイクルを持つ生物です。今回見つけたツノホコリは正確には粘菌とも言い切れず、端的に言うとツノホコリの仲間という分類になります。

ぱっと見、気持ち悪いと思う人もいるかもしれませんが、繊細かつドラスティックな姿は大変興味深いです。