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京都大学公開森林実習Ⅱ(夏の北海道東部の人と自然の関わり)・ILASセミナー(北海道の昆虫相)2026

 8/6-10の5日間、北海道研究林標茶区で、全国の大学生を対象とした公開森林実習Ⅱと、京都大学の1回生を対象としたILASセミナーが同時開催され、両実習合わせて11名の参加がありました(京都大学7名、東京農工大学2名、静岡大学・京都芸術大学各1名)。

 8/7は、植生調査、昆虫トラップ設置、チェーンソー体験を行いました。植生調査は、アカエゾマツ人工林(間伐前後)と天然林で行い、昆虫トラップはピットフォールトラップとライトトラップを設置しました。トラップは翌日回収し、仕分けとデータ解析を行いました。チェンソー体験では、バッテリーチェーンソーを用いて丸太を切りました。

 8/9は、摩周湖、硫黄山、釧路湿原の見学を行い、根釧地域の自然環境を学びました。

 今回の実習では、複数の大学から学生の参加がありましたが、班で協力して取り組む姿が見られました。また、多くの学生が昆虫や樹木の観察を積極的に行っていたことが印象的でした。

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ヤマハギ

林内に続く道にヤマハギが咲いていました。

ハギと言えば秋の七草のひとつとして知られるように秋を代表する花です。林内ではエゾトリカブトやサラシナショウマ、ハンゴンソウといった夏の終わりから秋を彩る花々も咲いています。

夏の実習シーズンに入り、現場は夏本番といったところですが、森は秋へと歩みを進めています。

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けむし通信

昨年、釧路ではマイマイガが大発生したというニュースがありましたが、今年は標茶区でカシワマイマイの幼虫が大発生しています。マイマイガもやや多い様子。マイマイガの幼虫はニャッキのような目がチャームポイントですが、カシワマイマイは2本の角のような毛束がかっこいいです。でも大きな毛虫がたくさんたむろしている姿はやはり生理的にきつい。

マイマイガは針葉樹、広葉樹問わず(好き嫌いはありますが)食べるのに対して、カシワマイマイは広葉樹の葉を食べます。特にオニグルミ、次いでミズナラが好みのようで、丸裸にされたオニグルミもあります。構内のスモモも軸と実だけを残した姿になっています。一方、イタヤカエデやミズキ、ヤマグワ、ハルニレなどはこれといった被害は見られません。また、同じ樹種でも被害の集中している木もあれば、無傷の木もあり、何が被害の差になっているのか興味深いところです。

たくさんの毛虫が発生しているので、蛾の発生もすごいことになるかと思っていたのですが、最近、体がつぶれてしまったような状態で死んでいる毛虫も多く見られます。マイマイガは10年に1回程度大発生するのですが、流行が終息する要因として核多角体病ウイルスの感染や寄生蜂があり、ウイルス感染では幹や枝から垂れ下がるようにして中身が溶けてつぶれるとのこと。宿主が大発生すると、天敵も増えるそうです。

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隠れ身の術

草を刈っていると、至近距離の茂みの中から突然オオジシギが飛び出してきました。
地面をよくよく見てみると、ウズラの卵のような模様の入った卵が3個。
環境が変わると抱卵放棄するかもしれず、何とも申し訳ない気持ちになったのですが、後日確認すると、再び抱卵している様子が確認できました。

左の写真には抱卵している姿が写っています。
おわかりいただけただろうか。

ディスプレイフライトといって空を飛んでいるときはとても騒がしいのですが、本気で隠れるとまず見つけられません。
そこにいると分かっていても、一度目を離すと・・・あれ??まさに「隠れ身の術」。
今回、至近距離で姿を現したのも、限界まで我慢をしていた結果だと思います。

近年、生息地の環境悪化で個体数が減少しているといわれています。
草刈りの結果、外敵からもやや見えやすい状態になってしまいましたが、無事巣立ちを迎えられるといいなと思います。

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ツリークライミング練習会

6月20,21日に標茶区構内でツリークライミングⓇ練習会を実施しました。北海道内のツリークライミングⓇクラブが主体となり、道内各地からクラブの構成員とその関係者が参加しました。研究林からも資格を持つ技術職員4名が参加しました。
練習会ではロープセッティングの練習や剪定の練習などをしました。見本林の木にロープをかけて登り、枯れ枝の剪定を行いました。
ムービングロープシステム(MRS)というシステムを用いています。
技術を業務に活用できるよう、練習していきます。

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イベント フィールド

初夏の花観察会2026

6月14日に標茶区において初夏の花観察会を開催しました。当日は釧路管内ほかから14人が参加し、春から夏へと移り変わる森林で咲いている花を探す調査を体験しました。

林道や湿地、新植地など明るさや水分条件などが異なる様々な環境で観察し、今回は64種の開花を確認しました。観察会前に気温が上がらない日が続き、前回標茶で開催した2024年6月16日に比べるとエゾイラクサやカラフトイバラ、マユミがまだつぼみの状態で咲いていなかった一方で、春の花であるオオバナノエンレイソウやミヤマザクラがまだ咲いているなど、若干の開花時期の違いが見られました。

参加者は林内でサンプルを採取した後、事務所で押し葉標本の作製や押し花を使ったしおり作りを体験しました。

参加者からは「セイヨウノコギリソウなど、いつも見ていても名前が分からない植物を知ることができてよかった」「ギョウジャニンニクの花を見ることができて楽しかった」などの声をいただきました。

観察した花ギャラリー

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陰日向に咲いています

標茶区構内に、カンボクの花、チョウセンゴミシの花が咲いています。
カンボクはガマズミの仲間で、日当たりのよい所で装飾花の間に小さい花がたくさん開花していました。
チョウセンゴミシは、つる性の木本植物で、葉の陰に白い花を咲かせています。果実は秋に赤く熟し、ゴミシという名の通り、複雑な味がします(漢字では五味子と書き、図鑑には五味とは甘・苦・酸・辛・鹹(塩辛い)、とあります)。

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ミズキも咲いています

林内でミズキの花が咲き始めました。

ミズキの特徴の一つに階層状に広がる枝ぶりがあります。太陽の光を受けやすいよう水平に広がる緑色の葉、その上を飾る小さな白い花々。みずみずしい青葉が茂る初夏の森に遠目からもよく目立ちます。

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クロユリが咲いています

日射しが強く、日中の気温が上がってまいりました。
構内の草刈をしていると、クロユリの花が咲いていました。

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エゾリスが居ます

朝晩の冷えこみもぼちぼち緩み、新緑が目に鮮やかな季節となりました。
先日、山へ作業に行く準備をしていると、管理棟玄関にエゾリスが来ていました。
少し前には車庫の中に入ってきており、2月の学生実習では巣穴から出てくるところが見られたそうです。
リスが埋めた実が育ち、構内がオニグルミだらけになりつつあります。