
14日から15日にかけて急速に発達した低気圧が北海道の南岸を通過し、雪の少なかった北海道東部にもまとまった雪と強風をもたらしました。気温が0度前後で比較的高かったため、水分を含んだ重たい雪となっています。
15日朝の時点で標茶区で31cmの積雪となっています。構内では着雪による幹折れが多数発生しており、林内でも同様の被害が予想されます。

14日から15日にかけて急速に発達した低気圧が北海道の南岸を通過し、雪の少なかった北海道東部にもまとまった雪と強風をもたらしました。気温が0度前後で比較的高かったため、水分を含んだ重たい雪となっています。
15日朝の時点で標茶区で31cmの積雪となっています。構内では着雪による幹折れが多数発生しており、林内でも同様の被害が予想されます。

幹折れしたカラマツの上に折れた幹がそのまま乗ったようです。
業界では枯れた立木や高所に挟まった木をWidowmaker(未亡人製造機)とも呼ぶそうですが、これもなかなかハイリスクな物件と言えます。現状では処理は難しいため職員間で周知し、近寄らないよう注意喚起しています。

アメリカで大規模なオーロラが見られたという知らせや、陸別の銀河の森天文台のSNSの投稿から、標茶でももしかしたらと思い、暗い北の空に向けてカメラを設置したところ、管理棟裏からも低緯度オーロラを撮影することができました。11月11日発生した大規模な太陽フレアに起因するもののようです。
家のすぐそばという条件のためか肉眼では認識できず、街灯の明かりの方がより明るく夜空を照らしていました。今回、道内では場所によって肉眼で観察できたり、スマホで撮影もできたようです。磁気嵐などの影響を考えると現代社会にとっては一大事ですが、いつか緑色のカーテンのようなオーロラも見てみたいものです。

現在、標茶区で63年生カラマツの皆伐作業を行っております。
グラップルで木寄せした全幹材を土場まで運ぶのに活躍しているのが、イワフジ工業製のロギングトラクタT-20です。1977年から50年近く活躍している大先輩です。無骨なフォルムがかっこいいです。
中折れ式で小回りも効き、不整地でも力強く走れます。ちょっとした林内であればそのままガシガシ入っていきます。また、木寄せのためのウインチは2胴あり、効率的な集材のポテンシャルを感じさせます。ハンドル式ではなくレバーの前後で旋回するので、初めは操作に少し慣れが必要です。北海道研究林で稼働しているウインチ搭載の重機はこれ1台のみなので、まだまだ頼りにしています。

つい先日までの暑さが嘘のように秋めいてきました。
葉が落ちて見通しが良くなってきた構内を、エゾリスがオニグルミを探し求めてウロウロしています。
最低気温も氷点下となり、ヒトも冬に備えて慌てて冬物の服を出したり、暖房を付けたり、脂肪をまとったり(?)しています。
9/21-25の5日間、京都大学の1回生を対象としたILASセミナー「北海道のきのこの多様性と生き方」が開催され、学生6名が参加しました。
22日は、標茶区の広葉樹天然林と針葉樹 (トドマツ) 人工林で調査を行い、天然林と人工林のきのこ相比較を行いました。約半日の調査で100種を超えるきのこが採取され、きのこの多様性の高さを実感する実習になりました。室内に戻ってからの同定作業では、きのこの同定は初めてという学生が多い中、教員の解説を聞きながら皆で協力して作業を進めました。
23日には、川湯のつつじヶ原自然探勝路を訪れ植生ときのこの観察を行いました。また、夜には芦生研究林で同時開催のILASセミナー「芦生研究林の菌類多様性に触れよう」とZoomで繋いで林内の様子や採れたきのこの比較を行いました。北海道で多く採れた分類群が芦生では全く採れなかったという報告もあり、場所によるきのこ相の違いを感じられたのではないかと思います。
24日には、再び標茶区林内できのこ相調査を行いました。調査2日目となるこの日は採取の時点で種名を挙げる学生もおり、学習の成果が感じられました。
実習期間中は晴天に恵まれ、予定していた調査と見学をすべて終えることができました。最終日、標茶駅前で解散した際に、学生たちが植え込みを覗き無意識にきのこを探していたのが印象的でした。実習をきっかけに、自然の見方が広がったなら幸いです。






8月18日から22日の5日間、東邦大学の野外生態学実習が行われました。実習には理学部生物学科の2年生16人が参加。異なるタイプの植生での昆虫相の調査や見学を通して、野外調査法やフィールドで得られたデータの解析手法などを学びました。
19日はアカエゾマツ造林地の間伐前後それぞれの区画で、植生調査とピットフォールトラップ、ライトトラップの設置を行いました。林業体験の一環としてチェーンソーの体験もしました。
20日はトラップの回収とサンプルの仕分け、データ解析を行い、21日は摩周湖、川湯にて火山が作り出した地形や植生、温根内木道では釧路湿原の見学をしました。






7月28日から8月1日の5日間、標茶高校2年生3名のインターンシップを受け入れました。
活動内容
5日間、さまざまな業務を体験してもらいました。直接形にあらわれなくても、安全のために必要なこと、将来を見通してやっておいたほうが良いことなど、仕事にはいろいろなあり方があることを実感してもらえたのではないかと思います。
以下はインターン生に書いてもらった活動報告と感想です。
インターンシップ初日
研究補助で高枝のサンプルを採取しました。枝を切るときに照準をあわせるのが難しかったですが仲間と協力して取り組むことができました。

インターンシップ2日目
2日目のインターシップは、午前、午後共にチェーンソー体験を実施しました。初めてのチェーンソー体験でとても緊張したが安全に使用することができました。

インターンシップ3日目
3日目のインターンシップは乗用草刈り機に乗って敷地内の雑草を刈りました。草刈り機に乗った経験はもちろん無かったので、とても難しかったですが、やっていくにつれて操作に慣れてきて楽しかったです。

インターンシップ4日目
4日目のインターンシップはドローンを操縦して空からの写真を撮ったり、自分たちの写真を撮ったりしました。高価なものなので操作するのに緊張しましたが、丁寧に操作方法を教えていただいたので、無事に操縦することができました。

インターンシップ最終日
二年前に埋めた鹿の頭を掘り出した。今日は日差しが強くとても暑かったため鹿の頭を掘り出したときの達成感がすごかった。


木漏れ日を受け、オオハナウドが白い花を咲かせています。薄緑と白の配色がさわやかな印象です。
ウドという名称が含まれていますが、ウコギ科ではなく、ニンジンやパセリと同じセリ科の植物です。
最近、危険植物とされているバイカルハナウドらしき植物が北海道内で発見されたというニュースが報じられましたが、オオハナウドとは近縁の植物で、間違えて通報されるケースもあるようです。
オオハナウドも汁に触れるとかぶれる人もいるとのことで、むやみやたらに手折ったりせず、生えている姿を愛でるだけにしましょう。
在来種大型セリ科植物、ジャイアント・ホグウィード(バイカルハナウド)類似植物の識別に関する参考資料(ver.2)(環境省サイトリンク)
6月24日から27日にかけて令和7年度北海道東北地区大学演習林等技術職員研修が京都大学主管で北海道研究林標茶区にて開催されました。
京大での開催は昨年度に続き2年連続で、北海道大学から3名、東京大学から1名、九州大学から1名、京都大学から2名の計7名が参加。本年度は都市部での救急システムでは対応しきれない野外活動を想定し、リスクマネジメントと事故発生時の対処方法について、講義や実習を通して基本的な考え方と技術を身につけることを目的としました。
研修は北海道研究林の職員も加わって、野外や災害時における救急法の講習等を行っているWMA Japanのインストラクターによるセミナーをオンラインにてグループワークを交えて実施したほか、標茶消防署の協力による救命講習会や、各施設で行っている安全対策や事故事例などについての情報共有、標茶区の林内の見学、釧路湿原の温根内木道と野生生物保護センターの見学を行いました。質疑や意見交換を通して、知見を広げる機会となりました。





