
林内でミズキの花が咲き始めました。
ミズキの特徴の一つに階層状に広がる枝ぶりがあります。太陽の光を受けやすいよう水平に広がる緑色の葉、その上を飾る小さな白い花々。みずみずしい青葉が茂る初夏の森に遠目からもよく目立ちます。

林内でミズキの花が咲き始めました。
ミズキの特徴の一つに階層状に広がる枝ぶりがあります。太陽の光を受けやすいよう水平に広がる緑色の葉、その上を飾る小さな白い花々。みずみずしい青葉が茂る初夏の森に遠目からもよく目立ちます。

標茶区ではオオヤマザクラ(写真右奥)もチシマザクラ(同左)も満開を迎えました。
毎年観察する標準木となっているオオヤマザクラの満開日は5月11日で、気象庁の観測記録で今シーズン最も遅かった網走よりもさらに4日遅い満開となりました。南から北へ日本を縦断してきた桜前線も平地から山地へ針路を変えて終着を迎えようとしています。
時折吹く風に花弁が舞い散り、もう少し咲いていてほしいという気持ちもありつつも、その様子は大変美しく、心が和みます。
朝は氷点下でも、日中は汗ばむ陽気となる日が多く、日によって、時間によって季節感が目まぐるしく変わります。暖かくなってきたとはいえ、振り幅が大きすぎて体調管理が難しい時期です。
北海道研究林では市民の皆様を対象に、標茶区で初夏の花観察会を開催します。
新緑の中、普段は一般公開されていない研究林の中を職員と一緒に散策しませんか。植物に詳しくなくても参加可能です。また、当日は野外での観察に加え、植物標本作成ワークショップも行います。研究林スタッフと観察のポイントを確認しつつ、図鑑片手に花探しに挑戦しましょう。
当日はイベント保険に加入しますが、保険の範囲を超える補償はできない場合があります。個人情報は当イベント運営のみに使用します。
秋には白糠区で自然観察会を開催予定です。

林道の巡視中、被り枝として除去したハルニレの枝に花がついていました。
ハルニレは湿潤で肥沃な土地を好み、高さ30m、太さ1.5mにも及ぶ巨木になります。資源量も多いためよく目に留まりますが、花をつけるような成木は樹高も高いことが多く、花を間近で目にする機会はあまりありません。花弁はなく、赤く見えるのは雄しべの先の葯です。
ヤナギに次いで開花が早い風媒花で、開葉前の明るい林内でひっそりと咲いていました。

今年もキタミフクジュソウが咲きました。
春の到来を感じさせる明るい黄色が、太陽の光を受けて眩しく輝いています。
毎年のように投稿されるキタミフクジュソウ。
厳しい冬を乗り越えた喜びを誰かに伝えたい、そんな気持ちの表れです。

雪が止んだ翌朝、真っ青な空。
朝の陽射しに誘われるように気温が上がると、静寂に包まれていた森に小さな「音」が戻ってきました。
木々に積もった雪が、陽光に温められて透明な雫へと姿を変え、枝先からポタリ、ポタリ、ザザーッ。
それは、冬の終わりを告げるカウントダウンのよう。
凍てつく結晶が溶け出し、光を透かしてこぼれ落ちるこの光景は、夜から昼、冬から春へ移りゆく限られた時間だけ出会える儚くも力強い生命の輝きです。


20日から始まる学生実習に備え、技術職員でスキーコースの下見を行いました。
標茶区1,2林班の林道・作業道をスキーを履いて見回りました。積雪状態になってからは入っていないエリアで、12月の湿雪と強風のため、やや倒木が多い状態でした。途中、仮設トイレのドア下部が氷漬けになって全く開かない状態になっており、急遽鉈で氷を叩き割る作業も発生しました。
職員の予習もかねて、樹木識別のポイントの確認も行いました。動物に関しては動物たちの都合もあるので、当日出会える保証は全くないのですが、今回はオジロワシやシマエナガ、立派な角のエゾシカが姿を見せてくれました。
スタート時は良く晴れており少し暑いくらいでしたが、昼ごろには雪が舞い、昼食時は寒さを感じる状態でした。実習に参加される皆様には、汗をかきすぎない程度の行動着と休憩時の防寒の備えをしていただければと思います。

14日から15日にかけて急速に発達した低気圧が北海道の南岸を通過し、雪の少なかった北海道東部にもまとまった雪と強風をもたらしました。気温が0度前後で比較的高かったため、水分を含んだ重たい雪となっています。
15日朝の時点で標茶区で31cmの積雪となっています。構内では着雪による幹折れが多数発生しており、林内でも同様の被害が予想されます。

幹折れしたカラマツの上に折れた幹がそのまま乗ったようです。
業界では枯れた立木や高所に挟まった木をWidowmaker(未亡人製造機)とも呼ぶそうですが、これもなかなかハイリスクな物件と言えます。現状では処理は難しいため職員間で周知し、近寄らないよう注意喚起しています。

アメリカで大規模なオーロラが見られたという知らせや、陸別の銀河の森天文台のSNSの投稿から、標茶でももしかしたらと思い、暗い北の空に向けてカメラを設置したところ、管理棟裏からも低緯度オーロラを撮影することができました。11月11日発生した大規模な太陽フレアに起因するもののようです。
家のすぐそばという条件のためか肉眼では認識できず、街灯の明かりの方がより明るく夜空を照らしていました。今回、道内では場所によって肉眼で観察できたり、スマホで撮影もできたようです。磁気嵐などの影響を考えると現代社会にとっては一大事ですが、いつか緑色のカーテンのようなオーロラも見てみたいものです。