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森里海連環学実習Ⅱ 2025

9月14日から20日まで「森里海連環学実習Ⅱ」が行われました。実習は北海道大学の「森里海連環学 北大・京大合同演習」と合同で開講され、京都大学から8名、北海道大学から10名、大阪産業大学から1名が参加しました。全国各地から集まった学生がグループに分かれて多彩なメニューに取り組みました。

実習の前半は標茶区および別寒辺牛川流域において、「森」と「川」を主軸に1日目は天然林の毎木調査や火山灰性土壌の調査、ライトトラップによる昆虫相調査、2日目はカラマツ人工林の見学、標茶区内の天然林で源流域の水生生物の調査を行いました。3日目は中流域から下流域へと移動しながら別寒辺牛川の生物相調査を行いました。

後半は北海道大学厚岸臨海実験所に場所を移し、「海」の調査を行いました。4日目は厚岸湾および厚岸湖の数地点で水と底生生物を採取し、河川を通じた陸からの流入物が水質や生物相に与える影響について考察しました。実習最終日となる5日目は、森川里海のつながりについて実習で学んだことや考えたことについて発表してもらいました。活発な議論が交わされ、森里海連環について、さらに考えが深まったのではないかと思います。

5日間で森・川・海の調査を行うハードな実習ですが、参加した学生は自分から学ぼうとする意欲が高く、実りのある実習になったと思います。

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酪農学園大学 水圏・地圏総合実習2025

8月25日から28日にかけて、酪農学園大学の水圏・地圏総合実習が行われ、学生14名が参加しました。
26日はアカエゾマツ人工林にてバイオマス測定を実施しました。
バイオマス測定は部位毎に重量を量ります。伐倒は技術職員が行い、その後の枝払いや生重量の測定を学生が行いました。また、職員指導のもとチェーンソーで玉切り作業を体験しました。

27日はクリーンラーチの植栽、毎木調査、土壌調査、植生調査を実施しました。
植栽は、ここ数年の中では人数あたりの本数が多めでしたが、皆の頑張りにより植えきることができました。
毎木調査はポケットコンパスを使用して、設置してある方形プロットを測量するところから行いました。調査対象の本数はそこまで多くありませんでしたが、事前に勉強した樹木の識別方法を活用できたでしょうか。

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東邦大学 野外生態学実習2025

8月18日から22日の5日間、東邦大学の野外生態学実習が行われました。実習には理学部生物学科の2年生16人が参加。異なるタイプの植生での昆虫相の調査や見学を通して、野外調査法やフィールドで得られたデータの解析手法などを学びました。

19日はアカエゾマツ造林地の間伐前後それぞれの区画で、植生調査とピットフォールトラップ、ライトトラップの設置を行いました。林業体験の一環としてチェーンソーの体験もしました。

20日はトラップの回収とサンプルの仕分け、データ解析を行い、21日は摩周湖、川湯にて火山が作り出した地形や植生、温根内木道では釧路湿原の見学をしました。

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京都大学公開森林実習Ⅱ(夏の北海道東部の人と自然の関わり)・ILASセミナー(北海道の昆虫相)2025

 8/6-10の5日間、北海道研究林標茶区で、全国の大学生を対象とした公開森林実習Ⅱと、京都大学の1回生を対象としたILASセミナーが同時開催され、両実習合わせて12名の参加がありました(京都大学7名、京都工芸繊維大学2名、龍谷大学・京都女子大学・同志社大学各1名)。
 期間中の気温は7月のように30℃を超えることはありませんでしたが、雨に降られ日程を変更することとなりました。
 8/7は、雨のため研究林内で行う予定だったチェンソー体験を屋内で行い、講義室で植物の同定方法を学んだ後、午後からは標茶町博物館を見学しました。

 8/8は、アカエゾマツ人工林2カ所(間伐前、間伐後)と天然林において、植生調査・昆虫相調査(ライトトラップ・ピットフォールトラップ設置)を行いました。

 8/9は、昆虫相調査(各種トラップ回収)・捕獲した昆虫の分類・データ解析を行いました。

 予定していた、摩周湖・硫黄山・釧路湿原などの見学はできませんでしたが、北海道の自然を少しでも感じられていればと思います。

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北海道教育大学 山岳生態学実習 2025

7月9日から11日の3日間、北海道教育大学釧路校の山岳生態学実習が標茶区で行われ学生5名が参加しました。

9日は林道を歩いて動物の痕跡を調べました。
ヒグマの爪痕やこすり痕、シカの食痕、キツネの糞などを観察しました。
木の上の方まで子グマの爪痕も見られ、実際に木に登っていたのだということがわかりました。
途中でヤチボウズを構成する植物の調査も行いました。

10日は、魚類相の調査を行いました。多和川支流の上流域・中流域で、網を用いた魚の捕獲方法や、魚の種名や大きさの記録の仕方といった調査方法について学びました。

11日は前日よりも下流の幅が広くなっている箇所で魚類の採取を行いました。同じように捕獲調査を行った10日とは違い、魚類が少なく、採取に苦戦していました。結果として、合計26匹捕ることができ、体長の計測や種の特定を行いました。計測後は、前日までと比べてなぜ捕れる量が減少したのか。今回採取に使用した道具は適切だったのかの検討を行いました。

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北海道教育大学 山岳生態学実習

9月26日から27日の2日間、北海道教育大学の山岳生態学実習が行われ学生5名が参加しました。

26日から27日の午前にかけて同一支流の3か所で魚類調査を行いました。上流側では水量が少なく網を入れれば容易に採取できていましたが、水量が多く川縁の形も複雑になる中流域以降では網の入れ方や追い込み方を工夫しながら調査を行っていました。

27日の午後からは室内で調査によって得られたデータを解析する手法や解析結果をどのような基準で評価するのかなどの講義を受け、実際のデータを用いて作業を行いました。
講義でも意識するよう強調されていましたが、実習での経験が今後自身でされる研究調査計画の一助になれば幸いです。

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北海道大学 生物学実習

9月19日から20日の2日間、北海道大学の生物学実習が行われ学生22名が参加しました。

実習では草本・きのこの観察を行いました。19日来研後すぐ林内に入り、針葉樹 (トドマツ) 人工林を中心に標本作製に適したサンプル選定や採取方法、同定作業の助けとなる採取場所の情報を確認しながらサンプル採取を日が傾くまで行いました。

林内から戻ってから顕微鏡での観察や複数の図鑑から得られた情報で同定作業を、標本を作製する際の注意点を確認しながら標本作製作業をきのこ・草本それぞれで並行して行いました。多くのサンプルを採取したため19日だけでは作業が終わらず、20日の予定を変更して同定・標本作製作業を続けました。

受講生は最初こそ目立つものを恐る恐る採取していましたが、ササ藪の隙間から小さなきのこを見つけ出したり、香りであの草本があるはずと逆算したりと堂に入った作業をするようになっていったことが印象的でした。

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酪農学園大学 水圏・地圏総合実習2024

9月9日から12日にかけて、酪農学園大学の水圏・地圏総合実習が行われ、学生20名が参加しました。
10日にアカエゾマツ林で樹幹解析用の試料採取を行ったのち、その周辺で樹木識別を実施しました。
樹幹解析は幹の決まった高さで切り取った円盤を解析するのですが、伐倒は技術職員が行い、その後の手鋸による枝払いやバッテリーチェーンソーによる玉切りと円盤作成は技術職員の指導の下、学生が行いました。

11日は毎木調査、土壌調査、クリーンラーチ植栽を実施しました。
毎木調査はポケットコンパスを使用して、方形プロットを作成するところから行いました。
クリーンラーチ植栽は、傾斜のある場所での作業となり、蒸し暑い中、へとへとになりながらがんばりました。

 

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京都大学公開森林実習Ⅱ(夏の北海道東部の人と自然の関わり)・ILASセミナー(北海道の昆虫相)2024

8月6日から10日までの5日間、北海道研究林標茶区を主会場に全国の大学生を対象とした公開森林実習Ⅱと、京都大学の1回生を対象としたILASセミナーが同時開催で実施されました。

実習には両実習合わせて18人が参加。天然林と人工林(間伐前後)といった植生による昆虫相の違いをライトトラップやピットフォールトラップを用いて調べたり、道東の自然環境として釧路湿原や川湯のアカエゾマツ林などを見学しました。
霧で見えない時も多いですが、今回は摩周湖がくっきり見えました。日ごろの行いの成果でしょうか。
昆虫採集に夢中な学生も多く、積極的に取り組む姿勢が見られました。

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森里海連環学実習Ⅱ、森里海連環学 北大・京大合同演習

9月10日から16日まで「森里海連環学実習Ⅱ」が行われました。実習は北海道大学の「森里海連環学 北大・京大合同演習」と合同で開講され、京都大学から6名、北海道大学から9名、さらに佐賀大学、東北大学、東京農業大学、東京海洋大学から各1名が参加しました。全国各地から集まった学生がグループに分かれて多彩なメニューに取り組みました。

実習の前半は標茶区および別寒辺牛川流域において、「森」を主軸に天然林の毎木調査や火山灰性土壌の調査、ライトトラップによる昆虫相調査、カラマツ人工林の見学、源流域の水生生物の調査を行いました。その後、中流域から下流域へと移動しながら別寒辺牛川の生物相調査を行いました。

後半は北海道大学の厚岸臨海実験所を拠点に、海の生物相と食物網の調査や別寒辺牛川から厚岸湖、厚岸湾で採水した河川水・海水の分析を行い、河川や海の生態系における森、里の繋がりを活発に意見交換しながら考察しました。