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初夏の花観察会2025 開催

6月15日に白糠区にて初夏の花観察会を開催しました。
釧路・白糠周辺から、10代から70代まで幅広い年齢層で、11名の参加がありました。

当日はあいにくの小雨となり、しぼんでいる花も多く、あまり多くの種類は観察できず、早めに観察終了となりました。開花が確認できたのは28種でした。
事務所に戻ってからそれぞれ自分で選んだ花の標本を作製しました。
参加者からは「ハルカラマツとエゾカラマツの違いを知ることができた。」「小さい花を見つけることが難しかった。」「小雨の天気が残念でした。」「知らない花や草などがたくさんありとても面白かったです。」などの感想をいただきました。

雨であまり良い写真が撮影できなかったので、6月10日に下見を行った際の花の写真をいくつか掲載します。

来年は標茶で初夏の花観察会を実施予定です。今度は好天を期待したいです。

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白い葉

この時期、林道を車で走っていると、白くなった葉が目を引きます。
ミヤママタタビというつる植物で、サルナシ(コクワ)やキウイフルーツの仲間です。
枝の上部につく葉は花期に表面が白くなり、花が終わるころには紫紅色に変化します。
車を降りて近づくと、花が咲いているのも見られました。

初夏の森、緑が茂る中、存在感があるなあと思いました。

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シウリザクラ

白糠区の林内、標茶区の構内見本林で、シウリザクラが咲いていました。

エゾノウワミズザクラと同様、花が長い総状の花序に密集してつき、白いブラシのように見えます。
エゾノウワミズザクラは雄しべが花弁より短く、シウリザクラは雄しべと花弁の長さはほぼ同じだそうです。

どちらの花も、ソメイヨシノやオオヤマザクラと同様、花弁は5枚です。
(エゾノウワミズザクラ・シウリザクラは、バラ科ウワミズザクラ属。オオヤマザクラはサクラ属。サクラ属やウワミズザクラ属などを、まとめてスモモ属と分類することもあるようです。)

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エゾノウワミズザクラ

エゾノウワミズザクラが白い花を咲かせ、周囲に甘い香りを漂わせています。

エゾノウワミズザクラは国内では北海道と青森のみに分布する種で、近縁のウワミズザクラとは雄しべの長さが花弁より短いことで識別できます。

蕾や若い果実の塩漬けを杏仁⼦(あんにんご)として⾷⽤にする地域もあるそうで、どんな味がするのか興味津々です。

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オオヤマザクラ開花

標茶区のオオヤマザクラの標本木が5月12日、ようやく開花しました。

4月の終わりに雪が降るなどしたためか、昨年より6日遅い開花です。気温も20度前後まで上がる日も増え、林内ではあらゆる植物の展葉、開花が進んでいます。

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エゾエンゴサク

標茶構内花情報(5/7現在)

エゾエンゴサク、エゾムラサキツツジが見ごろ。

ヒメイチゲ、フッキソウ、アオイスミレ、バッコヤナギもこっそり開花中

昨年、たくさん着花して目を楽しませてくれたキタコブシは今年、ほとんど花をつけませんでした

もうすぐオオヤマザクラも咲きそうです

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フクジュソウ

標茶区構内はまだ雪に覆われているのですが、3月8日、日当たりの良いの木の根元にフクジュソウ(Adonis ramosa)が咲いているのを見つけました。

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イケマの花

霧雨に濡れるイケマの花です。

ネギボウズのような放射状についた花が特徴的です。

キョウチクトウ科のツル性植物で、林道際など明るい場所でよく見られます。太い根茎からアイヌ語の「イ・ケマ(それ(=神)の足)」に由来する名称のようです。全草に毒がありアイヌ文化では根を乾燥させたものを薬や魔除けに用いました。人以外にその毒性を使っているのが旅する蝶として有名なアサギマダラです。幼虫の食草となり、毒を体内に取り入れることで外敵から身を守っていると言われています。

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初夏の花観察会 プチフラワーソン2024

6/16(日)標茶区で初夏の花観察会を開催し、13人にご参加いただきました。

2022年に標茶区で行った北海道フラワーソン(全道開花調査)と同様に調査し、研究林の林道や沢沿いで、85種(開花74種)の植物を確認しました。
午後は開花している植物を1人1種採取し、事務所へ戻り標本を作成していただきました。朝は小雨が降っていましたが、天気は回復し、昼休みには子ぎつねが2匹姿を見せてくれました。

参加者からは、「はこべ、むぐら類などたくさんの種類の判別が興味深かった」「同じような花でも、色々な種があり難しかったが楽しかった」「ハコベなど区別のつきにくい花を覚えるのは難しい」などの感想をいただきました。

観察会で発見した花(抜粋)はこちら
(ミヤマザクラは果実)

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今年はなり年?

林道巡視で白糠区の山へ久々に入りました。

今年は木の花が目立ちます。様々な木が開花・結実している様子が見られました。この秋は実りの秋となるのでしょうか。

  • つぼみ シナノキ、オオバボダイジュ、サルナシ
  • 開花 ミヤママタタビ、ツルアジサイ、ホオノキ、ハクウンボク、ミズキ、ヤマブドウ
  • 結実 サワシバ、アオダモ、ヤマグワ、ハルニレ、オヒョウ

林道をゆっくり走りながら安全を確認し、被り枝や落枝(時にはエゾシカの角も)の除去をするという地味めな仕事なのですが、標茶ではあまり見られない樹種も多く、初夏の明るい森の中、開花の記録写真もとりつつ新鮮な気持ちで楽しく作業できました。

木に気を取られすぎによる脇見注意(自戒)。