カテゴリー
フィールド 日誌

冬への入り口

今年も秋が終わり、冬に差し掛かろうとしています。多くの落葉樹が紅葉した葉を落とし、常緑樹とのコントラストもはっきりしてきました。11月30日と12月9日にそれぞれ撮影した写真では、後者の中央付近にあるラクウショウ(Taxodium distichum Rich.)の落葉が進んでいます。また、左奥にあるメタセコイア(Metasequoia glyptostroboides Hu et Cheng)はほぼ落葉が終わり、最前には常緑樹のヒヨクヒバ(Chamaechiparis pisifera cv. Filifera)が並びます。ヒヨクヒバの奥には、常緑樹メキシコラクウショウ(Taxodium mucronatum Ten.)の淡緑の葉が目立ちます。ヒヨクヒバはサワラの園芸品種ですが、他の3種はすべて近年までスギ科に分類されていた種で(現在はヒノキ科)、樹種により異なった情景を作り出しています。

text/長谷川 敦史

カテゴリー
フィールド 日誌

春の訪れ

3月も残すところわずかとなりましたが、試験地では、段々と春の息吹を感じられるようになりました。色とりどりの花をのぞかせる樹木たちを紹介します。写真左はブンゴウメ(Prunus mume Sieb. et Zucc. v. bungo Makino)とコブシ(Magnolia kobus DC. )、中央はイトザクラ(Prunus pendula Maxim. f. pendula)、右はキリシマミズキ(Corylopsis glabrescens Franch. et Savat.)です。その他、試験地では3月30日にソメイヨシノ(Prunus × yedoensis Matsum.)が開花しました。

カテゴリー
フィールド 日誌

冬将軍到来

12月25日から近畿地方にも強い寒気が流れ込み、当試験地でも、その寒気の影響により一面銀世界となりました。試験地内では、積雪日数は年間を通して数日程度と少ないため、本格的な冬の到来を感じられる数少ない1日となりました。

カテゴリー
フィールド 日誌

冬を彩る樹木たち

秋も終わり、本格的に冬が到来し始めました。落葉樹の多くは葉を落とし、これからしばらくの間は休眠に入ります。その中でも、この時期に開花したり、果実を付ける樹木があります。その一部を紹介します。写真左からアブラツバキ(Camellia oleifera Abel.)、キシツツジ(Rhododendron repense Makino)、クチナシ(Gardenia jasminoides Ellis.)、マンリョウ(Ardisia crenata Sims)。

カテゴリー
フィールド 日誌

紅葉(Autumn leaves)-2021-

2021年も残すところ一ヶ月を切りました。今年も秋から、カエデ類、メタセコイア、ラクウショウなど多くの樹種で紅葉(黄葉)が見られました。試験地では、11月下旬頃までに見ごろとなる樹種が多いですが、今年は晩秋から初冬にかけても紅葉(黄葉)している樹種をいくつかご紹介します。写真左から順に、メタセコイアとラクウショウ(Metasequoia glyptostroboides Hu et Cheng and Taxodium distichum Rich.)、カラムラサキツツジ(Rhododendron mucronulatum Turcz.)、ミズナラ(Quercus crispula Blume)、ハリグワ(Cudrania tricuspidata Bur.)。