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マツ枯れ予防樹幹注入剤施工2026

2026年4月6日にマツ枯れ防止樹幹注入剤を施工しました。薬剤はマッケンジーで、樹脂流出の少ない時期に施工が限定される従来のマツガード等の薬剤に比べて施工適応時期が広いこと、注入量が少量で済むこと、ゴヨウマツ類へも施工が可能であること等、利点が多く2022年度から当試験地でも採用しました。今年度は3回目の施工で、地上高70cmの位置に6mm径のドリルで深さ6~7cmの孔をあけて、その孔にスポイトを用いて薬剤を注入します。幹周囲長によって孔数が変わり、当試験地では省力化と薬効を2年間持続させるため、15cm間隔で、2ml/孔としています。注入後は、注入孔を癒合剤で塞ぎます。2~3日後には樹脂の溢出を確認することができます。

text/長谷川 敦史

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ガラス室内の外国産マツの剪定

上賀茂試験地では、外国産樹種の導入を主な業務の1つとしており、これまで諸外国の研究施設と種子交換が行われてきました。特にマツ属の収集に力を入れ、見本林造成や生育状況等の調査が続けられてきました。中でも、ガラス室内で育成しているマツ属は、試験地では特に稀少で、接木による苗木の確保に努めてきました。近年、これらのマツは、枝の伸長が良い反面、樹形が乱れていたため、約10年振りに剪定しました。古葉の除去や下垂した枝の切り詰めを中心に行い、室内が明るくなりました。今後は剪定の頻度を上げて管理していく予定です。

引用文献
長谷川敦史(2011)温室内の外国産稀少マツの樹勢回復および育生管理.2011(平成23)年度研究林試験地情報.p.64

text/長谷川 敦史

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獣害防除柵設置

2026年3月に獣害防除柵(商品名:イノシッシ、以下、防除柵)を設置しました。上賀茂試験地では、国内外の貴重な樹木を見本樹として植栽していますが、近年、特にイノシシやニホンジカによる食害や根系部の掘り起しが頻発しており、見本樹の生育が危惧されています。従来から防獣ネット等を設置して対策していましたが、これら鳥獣の咬断による破損が深刻になっているため、数年前から金属製の防除柵に転換しています。有害鳥獣捕獲による個体数調整と並行して、見本樹の保護に努めていきたいと考えています。

text/長谷川 敦史

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高所作業車を使った枯れ木の伐採

2025年7月に試験地の正門付近に見本樹として植えられていたアメリカトガサワラ(Pseudotsuga menziesii)の立ち枯れが確認されました。このままでは、落枝による被害が予想されたため伐採を行うことになりました。アメリカトガサワラはベイマツとも呼ばれ、優良な建築材として使われています。伐採した木は胸高直径54cm、樹高19mでした。根元から伐倒すると周囲の見本樹に被害が及ぶので、レンタルした高所作業車で先端から順に処理していく方法をとりました。使用したのは作業床(バケット)の最大高さが22mになる高所作業車で、バケットからは遠くまで見渡すことができるので、普段とは違う試験地の風景を見ることができました。伐採作業は技術職員2名で行いました。一人はアーム等が木に接触しないように慎重にバケットを操縦し、もう一人はチェーンソーで枝や幹を切っていきます。狭いバケット内では、エンジンチェーンソーが扱いにくく、バッテリーで動く電気チェーンソーが活躍しました。作業は順調に進んで、およそ半日ほどで伐採作業を終了しました。
余った時間を利用して、高所作業車を使って温室のガラスの掃除をしました。普段は手が届かない落ち葉が積もったガラスも、水を流してモップで擦ってキレイになりました。

文:北川 陽一郎

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里山林づくりのための外国産マツの伐採

本試験地では、多くの外国産マツ(以下、マツという)を育成していますが、一部のマツは風倒等で現存数が少なくなっており、見本林として維持することが困難となっているエリアがあります。そこで、里山創生プロジェクトの一環として、2024年度からコナラやクヌギなどの苗木を植栽し、里山林への樹種転換を開始しました。2026年3月には、昨年度に引き続き、新たにこれらの苗木を植栽するイベントを予定しており、植栽エリアの確保を目的に、支障となるマツを同年1月から2月にかけて伐採しました。伐採したマツは計16本で、その胸高直径(以下、直径という)は平均41cm、樹高は推定で平均21mあり、安全に伐倒するためには技術力が求められます。直径の大きい個体や傾斜木は、チェーンソーに加え牽引具などを併用し、技術向上のため職員が交代で伐倒しました。伐採後は、重機に付属するウィンチで幹や枝葉を集積し、地拵えを行いました。幹材は実習等で行う薪割り体験や燃料等に利用する予定です。
※一連の作業はすべて有資格者が行っています。

text/長谷川 敦史