上賀茂試験地では、本学の技術職員および教員のほか、他大学や教育機関の関係者や一般の方と共同で里山整備に取り組んでいます。その一環として、一部のマツ林を里山(広葉樹林)に転換する施業を進めており、その際に生じるマツ材の搬出や地拵え等において、簡易搬器やポータブルウィンチを活用し作業効率を高めています。そこで、今回は他の研究林・試験地の技術職員が集まり、これらの集材装置を使用した材(以下、荷という)の搬出および集積技術の向上・普及を目的とした現地検討会を実施しました。初日はガイダンスの後、技術資料として集材装置の設置や動作に関する動画を視聴し、現場でのイメージトレーニングを行いました。その後現地に移り、各器材の設置を手分けして行い、集材にかかる各工程や集材する荷と搬器との位置関係、安全面を再度確認しました。昼食の後、一度荷の吊り上げから移動、荷下ろしまでの工程を手分けして行い、ロープの張りや、牽引作業の調整を行いました。その後、職員が各工程間を移動し終えたところで終了となりました。翌日は、前日の作業風景を撮影した動画を用いて反省会を行いました。工程の中で、危険なポイントを洗い出し、次回以降への改善点を整理して無事検討会を終了することができました。










text/長谷川 敦史