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2022実習 学生実習

ILASセミナー:里山の物質循環―燃料・肥料・食料から考える―

2022年度より新規開校科目としてスタートした「ILASセミナー:里山の物質循環―燃料・肥料・食料から考える―」の第1回目を5月28日に実施しました。この科目は全学の1回生向けの授業で、9名の学生が受講しました。10時よりガイダンスが行われた後、上賀茂試験地の概要説明と「里山の物質循環」と題した講義が行われました。13時より、物質循環に関する基本的なフィールド調査として植物調査方法を学び、試験地見本林の見学を行いました。その後、里山から利用できる燃料について、薪割り作業体験や炭窯見学を通して学びました。14時30分頃より、京都市の里山における代表的な樹種を中心にその同定方法を学んだ後、実習地で下刈り体験をし、里山の管理方法について考察しました。その後、土壌調査方法について学び、土壌断面や地中の樹木根を観察しました。最後に次回(8月9日、10日)に向けての検討事項及び情報交換を行って終了となりました。当日は、長谷川技術職員が同行し、作業の技術指導および記録、安全管理等を行いました。

text/長谷川敦史

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建築基礎実習(京都精華大学人間環境デザインプログラム1回生)

6月8日(水)に京都精華大学人間環境デザインプログラム1回生を対象に建築基礎実習が実施されました。この実習は物事がどのようにできているか、つくられているかを観察の中から認識し、理解を深めることを目標として行われ、今回は3次元スキャンワークの手法について学びました。当日は18人の学生が参加し、はじめに京都大学の赤石特定助教から3D作成ソフト「METASHAPE」の使用方法についての解説があり、続いて京都精華大学メディア表現学部のアティカス・シムズ氏から素材となる写真の撮影テクニックについて解説がありました。次に行われた実技では、学生を3グループに分けて、上賀茂試験地事務所を写真の被写体として、正面、側面、裏面の3か所から撮影が行われました。各グループ100枚以上の写真撮影を行い、「METASHAPE」によって3D化されると、参加した学生からは想像以上の完成度に歓声が上がった。当日は西岡技術職員が同行し、実習記録に当たりました。

文:西岡裕平

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自然環境演習(京都精華大学人間環境デザインプログラム1回生)

5月7日(土)に京都精華大学人間環境デザインプログラム1回生を対象に自然環境演習が実施されました。この実習は、自然環境を観察することで、「自然環境を観察して正しく認識することができる」、「人・モノ・自然環境のつながりを理解することができる」、「人間が自然環境の一部であることを認識することができる」の3つの力を養うことを目的としています。当日は19人の学生が参加し、9時30分よりオリエンテーションを開始しました。10時より德地教授による標本館やガラス室の育苗等の施設紹介が行われた後、炭窯を見学して、製炭に必要な炭材(炭の材料となる木材)の調達と里山更新の関係について学びました。その後、赤石特定助教の解説のもと、京都市でみられる自生種を中心に樹木識別方法を学び、最後に里山に関する実習現場と果樹植栽の現況を見学しました。当日は、西岡技術職員が同行し、実習記録や安全確保を行うと共に、解説補助および技術指導、技術補助に当たりました。

text/長谷川敦史