自然とふれあい、自然から学んだものを思想表現へと展開していくプロジェクトの導入として、 10月7日にネイチャーゲームの体験演習が行われた。 演習ではカラーチャートと同じ色を自然から探すゲームや、自然物の中に隠された人工物を探し出すゲームが行われ、 6名の受講者は観察を通して、姿勢による見え方の変化や自然の持つ複雑さを実感していた。
森の色合わせ
自然の中から人工物を探す
演習後の振り返り
自然とふれあい、自然から学んだものを思想表現へと展開していくプロジェクトの導入として、 10月7日にネイチャーゲームの体験演習が行われた。 演習ではカラーチャートと同じ色を自然から探すゲームや、自然物の中に隠された人工物を探し出すゲームが行われ、 6名の受講者は観察を通して、姿勢による見え方の変化や自然の持つ複雑さを実感していた。
9月24日に京都大学の大学院横断教育プログラムである、ユネスコチェアWENDIのレジリエント社会創造ユネスコチェアコースの選択必修科目として提供されるクラスのプレセッションが行われた。 コースには、農学研究科、地球環境学舎、アジアアフリカ地域研究研究科、総合生存学館、工学研究科の大学院生11人が参加した。
上賀茂試験地の森林を観察して、森林植生の特徴や人間による森林資源の利用に関する解説を聞いた後、水質分析実習の手ほどきを受け、 森と人間の関わりが河川水質に影響することを学んだ。その後、「清流の茶室」と銘打った野点で日本文化に触れながら、森林と人間の関係を体験した。 技術職員2名にもお茶がふるまわれ、普段とは異なる試験地の自然を楽しむことが出来た。 最後に、野点の会場で、院生達による自然と人、社会とのつながりについて討論が行われた。
なお、このセッションでは、上賀茂試験地長が講師として水質分析実習や最後の討論に加わったほか、林内観察や野点会場の設営などに技術班が全面的に協力した。
近畿地方の奥山・里山をフィールドに森林生態系の特徴と人との関わりを学ぶ、人間環境大学の実習が9月12日から2泊3日の日程で行われた。 実習には19人の学生が参加し、上賀茂試験地では講義の後、試験地に導入されたマツやタケの他、里山の特徴を有する都市近郊林の植生やシカの囲い罠を見学した。
実習メニューは、公開森林実習Iとほぼ同じであるが、上賀茂試験地での現地視察では、公開森林実習Iとはやや異なるコースを通り、シカの囲い罠を見学した。 公開森林実習Iと同様に、技術班による支援体制のもと、安全かつ効果的に実習が実施された。
上賀茂試験地での実習の後、受講生は芦生研究林に移動して奥山の森林生態系に関する実習を行い、最終日には北白川試験地でも引き続き実習が行われた。
京都文化を支える自然の利用方法や森林に対する智恵を知り、生態学的手法を用いて評価検討することを通して、 将来の京都と森林自然の新しい関係を導き出すことを目標とした実習が9月4日から2泊3日の日程で行われた。 この実習は、教育関係共同利用拠点の活動として他大学の学生を対象に実施されている公開実習である。
今年度は2大学(静岡大学、同志社大学)から4人が受講し、このうち静岡大学の3人は特別聴講学生として受入れ、 単位互換制度により京都大学農学部から1単位の認定が行われるものである。 京都大学の1、2回生を対象としたILASセミナー「京都の文化を支える森林」(受講生5人)も同時に開講された。
上賀茂試験地では、施設概要の説明や安全教育を受けた後、試験地内の見学を行い、森林樹木の生態学などに関する解説を受けた。 上賀茂試験地技術班として、試験地内見学における安全確保や植生・森林生態系に関する情報提供に協力した。 見学の途中で、強い雷雨があったが、一部の見学をスキップするなどすることで無事終了することができた。
上賀茂試験地での実習の後、芦生研究林や北白川試験地などでの実習が引き続き行われた。
森林内の植物の種を同定する実習が6月3日と7月8日の2回に分けて行われ、森林科学科の2回生27人が受講した。 受講者は識別のポイントについて解説を受けながらサンプルを採取し、約30種の樹木について観察した。 観察終了後には識別テストも行われた。