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フィールド 業務報告

マツの接木

3月3日に外国産マツを中心に接木を行いました。試験地に生育する希少種を繁殖する目的で毎年行っています。マツ類は発芽期が早く、2月下旬から3月上旬ころが接木の適期とされています。接木とは、台木と接穂を癒合させる技法で、互いの形成層を接着させることでカルス形成を促し、相互組織を癒合させ、接穂と同種の植物体を作り出すことができます。互いの接着技術と乾燥防止が求められますが、成功したものは育成して、将来的には見本樹として植栽していきたいと考えています。今年度は接木の直前に穂木採取を行いましたが、穂木を採取した後、低温で一定期間貯蔵したり、接穂の長さを変えたりすることで、活着率を比較することも可能になります。 ※安全には十分配慮して行っています。