出勤途中、エゾリスが地面を探っていました。
見ていると、30秒ほどでオニグルミの実を掘り出し、口にくわえて近くの木に登っていきました。









出勤途中、エゾリスが地面を探っていました。
見ていると、30秒ほどでオニグルミの実を掘り出し、口にくわえて近くの木に登っていきました。
標茶区の構内でドローンの操縦方法の講習会を開催しました。
これまで、あまり使ったことのない職員向けに実施したもので、飛行計画の作成から機体の点検、周囲の安全確保、操縦時の注意点などについて、参加者それぞれで実際にドローンを飛ばして確認しました。
若干風があったため、位置情報による補助があっても、機体が流される感覚も体験しました。
今後、業務で積極的に活用し、調査精度の向上や効率化につなげていきたいと思います。
残雪も日に日に解けて、春の雰囲気が漂う新年度、安全を祈願して入山式を有志で執り行いました。
林道のぬかるみが落ち着いたら、山での作業も本格的に再始動です。
北海道研究林では市民の皆様を対象に、白糠区で初夏の花観察会を開催します。
新緑の中、普段は一般公開されていない研究林の中を職員と一緒に散策しませんか。植物に詳しくなくても参加可能です。研究林スタッフと観察のポイントを確認しつつ、図鑑片手に花探しに挑戦しましょう。
当日はイベント保険に加入しますが、保険の範囲を超える補償はできない場合があります。個人情報は当イベント運営のみに使用します。
秋には標茶区でも自然観察会を開催予定です。
標茶区構内はまだ雪に覆われているのですが、3月8日、日当たりの良いの木の根元にフクジュソウ(Adonis ramosa)が咲いているのを見つけました。
2/20-2/26の日程で、標茶区にて京都大学の研究林実習Ⅳが実施されました。農学部3回生を中心に21名が参加しました。
2/21は林内での樹木識別、構内でのくくり罠の設置を行いました。
樹木識別では、スノーシューで標茶区の林内を歩いて様々な種類の樹木の枝を集めました。冬芽や樹形、樹皮などの特徴から樹種同定する練習をしました。また、足跡や食痕、フンなどから動物を種類や生態を観察するアニマルトラッキングを並行して行いました。林内で多く目立つのはやはりシカの痕跡で、それ以外ではキツネやリスなどの痕跡が見られました。
くくり罠の設置では、アニマルトラッキングの知識を基にシカの痕跡を確認し、学生たちが各々シカがどういった場所に来そうか考えた場所に有資格者によって罠が設置されました。
2/22は標茶区で毎木調査・積雪調査を行いました。
スノーシューを装着し、落葉した天然林で樹種判別と胸高直径の測定を行いました。
昼食後は積雪調査です。積雪の断面を作成し、層ごとの雪質の違いや深さによる雪温の違いなどを観察しました。
2/23は罠の巡回とキノコの植菌とスキー合わせを行いました。
罠はこの日に回収予定でしたが、捕獲できず強い希望によりもう一日延長することとなりました。
植菌では研究林産ミズナラ・アカエゾマツの榾木にシイタケとナメコの菌を打ちました。後輩の実習ではたくさん収穫できるでしょうか。
スキー合わせでは山スキーの調整・足慣らしを行い、翌日に予定している林内観察に備えました。
2/24はくくり罠の見回り・回収と、山スキーでの林内観察を行いました。
今回の実習では延長分を含めて罠での捕獲には至りませんでしたが、ある班では自動撮影カメラや足跡等から設置方法を様々な角度から検証し反省をされていました。
林内観察ではスキーに少し雪が張り付くやや暖かい気候でしたが、その分ゆっくりと樹木や動物の足跡などを観察しながらコースを1周しました。
コースの最後にバイアスロン形式の樹木識別テストが実施されました。満点が取れたとの声もあり実習の成果が伺えました。
2/25は浜中町にある丸善木材株式会社の製材工場と、釧路市にある株式会社北都のトドマツ精油プラントの見学を行いました。
川中以降での木材の取り扱いや建材以外の用途について学ぶ機会となりました。
余暇で雪像やかまくらを作る学生さんもおられました。実習で学びつつ冬の道東でよい体験ができたのではないでしょうか。
小雪傾向のまま立春を迎え、このまま冬が終わるかと思っていたらドカ雪が降りました。
ほとんど雪がなかった十勝地方では1日で1mを超える記録的な積雪となったそうですが、北海道研究林も標茶区は24cmから64cm、白糠区は8cmから一気に107cmの積雪となりました。
湿気を含んだ重たい雪で、朝から重機が大活躍しています。着雪による造林木への被害も心配です。
最後に残しておいた固定標準地調査サイト、湿性林の調査を行いました。
冬以外はぬかるみで歩きにくいため、凍り付くのを待って決行しました。ここ数日よく晴れて氷点下10度を下回る日が続いていたので、足元のコンディションはまずまず。その分気温は低く、谷底で日当たりも悪く、時折雪がちらつき寒さは厳しかったです。
途中、地上1m程度のホザキシモツケの藪の中に鳥の巣を見かけました。鳥は種ごとに異なる巣を作るのですが、主がいないと何の鳥が作ったものか分からないことも多いです。この巣から旅立った雛たちは今頃大きくなって、どこか遠くで羽ばたいているのかもしれません。
秋も深まってきた今日この頃、固定標準地調査を進めています。固定標準地調査ではプロット内の樹木の直径と樹高を測定し、森の蓄積などを算出します。
トドマツ人工林の調査中、林内に残された風格のある古い株に出会いました。すっかり中は朽ちて(一部焼け焦げて)なくなっていましたが、胸高直径1mを超えるミズナラであったと思われます。ここが造林地になる前、演習林になる前、さらには軍馬補充部になる遥か前からこの地を見守ってきたかと思うと畏敬の念を覚えます。
エゾシカのライトセンサス中に、エゾクロテンを目撃しました。
林内に仕掛けたセンサーカメラにはよく写っていますが、実際に出会うことは稀です。
低い枝の上に1分ほど留まった後、幹を駆け上がっていきました。