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イタヤカエデの花

イタヤカエデの花
イタヤカエデの花

次々と開葉、開花の始まっている標茶区です。作業道の巡視中にたくさん花を着けたイタヤカエデを見かけました。黄色いのでぱっと見では花と気が付かないかもしれませんが、枝先がもこもこしており、近づくと満開状態でした。

今年の秋にはプロペラ(イタヤカエデの種子)が降り注ぐかもしれません。

樹木の開花や種子の生産は年によって豊凶があります。他にも、シラカンバやヤチダモも昨年以上の花を咲かせているように感じます。

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イベント

初夏の花観察会 北海道フラワーソン2022のご案内

北海道研究林では市民の皆様を対象に、標茶区で初夏の花観察会を開催します。

5年に1回、北海道全域で野の花を一斉調査する北海道フラワーソンに合わせて行うもので、林内に咲いている花を探してリストアップし、報告も行います。

研究林スタッフと観察のポイントを確認しつつ、図鑑片手に花探しに挑戦しましょう。

新型コロナ感染症の状況によっては、中止する場合がございます。

  • 開催日時
    • 2022年6月18日(土)10:00-15:30(受付開始9:30)
  • 開催地
    • 京都大学フィールド科学教育研究センター北海道研究林標茶区(受付会場は研究林管理棟前(標茶町多和553))
      • 駐車場あり、標茶駅への送迎あり
  • 定員
    • 10名(応募多数の場合は抽選)
  • 参加費
    • 無料
  • 持ち物
    • 山歩きのできる(汚れてもいい)服装、歩きやすい靴、雨具、筆記用具、昼食、(適宜)虫よけ、図鑑等
  • 申込方法
    • 参加希望者全員の氏名、生年月日、性別、連絡先、送迎希望の有無を明記し、はがき、もしくはメールにてお申し込みください。メールの件名は「観察会申し込み」としてください。小学生以下のご参加は保護者同伴でお申し込みください。
  • 申込締切
    • 5月31日必着。抽選結果は6月6日までに郵送、もしくはメールにてお知らせします。
  • 申込先
    • (郵送)〒088-2339 北海道川上郡標茶町多和553 京都大学フィールド科学教育研究センター北海道研究林
    • (メール)hokuken(@マーク)mail2.adm.kyoto-u.ac.jp
  • 問い合わせ先
    • (電話)015-485-2637
    • (メール)hokuken(@マーク)mail2.adm.kyoto-u.ac.jp

当日はイベント保険に加入しますが、保険の範囲を超える補償はできない場合があります。参加される際は、マスクの着用等感染拡大の防止にご理解、ご協力をお願いします。個人情報は当イベント運営のみに使用します。

秋には白糠区でも自然観察会を開催予定です。

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土壌採取の研究補助

4月20日・21日に、菌類に関する研究補助で土壌の採取を行いました。
20日は標茶、21日は白糠にて採取しました。

研究者の指示に従い、上部の土壌から匙の長さの半分ほどの深さの土壌まで、匙を使って容器に入れました。落葉などのリター層もある程度含めて採取しました。容器に入れる際は押し込むようにしっかりと入れました。

今は融雪期にあたり、場所によってはまだ土壌凍結しています。山の植生や地形等を熟知していないと、研究に適した場所を提案することも難しいシーズンです。
案の定日当たりの悪いところではまだ雪が残っていました。
雪の下の土壌は未だに凍っておりカチカチでした。
雪の近くの土壌も採取したいとのことで、凍結した土壌を頑張って砕き、土壌を採取しました。

今回採取したサンプルを持ち帰り、解析を行うそうです。
良い結果が出るといいなと思います。

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冬眠明けのエゾアカガエル

構内の見本林を整備している最中、日向でじっとしているエゾアカガエルに遭遇しました。

冬眠明けでまだ本調子じゃないのでしょうか。それとも見つかっていないと思っているのでしょうか。至近距離で撮影させてもらいました。

北海道には在来のカエルとしてニホンアマガエルとエゾアカガエルが生息しています。

そのエゾアカガエル、学名はRana pirica。アカガエルの仲間であることを示すRanaにアイヌ語で「美しい・可愛い」を意味するpiricaと名づけられています。一方で、アイヌ語では「美しい」要素はなく、テレケプ(飛ぶ者)、オオワッ(鳴き声に由来)と呼ばれています。

この時期は繁殖期にあたり、水たまりではにぎやかに鳴いている様子を観察することもできます。

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フクジュソウ

フクジュソウ

日差しに力強さが戻り、凍りついていた構内の雪も目に見えて減ってきました。

いち早く雪が解けた木の根元に、フクジュソウの黄色い花が咲いていました。

道東地域では1つの茎に1つだけ花をつけるキタミフクジュソウ (Adonis amurensis) が多いのですが、こちらはフクジュソウ (Adonis ramosa) です。茎に複数の花がつき、葉の裏には毛がありません。

少し離れた場所にはキタミフクジュソウも咲き始めており、白い雪と茶褐色の地面にあって陽だまりのように輝く花が春の訪れを彩っています。

これから樹木の開葉が完了するまでの期間、太陽の光が降り注ぐ明るい林床でスプリング・エフェメラルと呼ばれる植物が、ひとときの光を活用すべく次々と開花させます。

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止水パネルの準備

寒さの厳しい標茶でも、冬が終わりに向かい春が近づいて来ているように感じます。
この時期の雨は土壌凍結の影響で水が地面に浸透しにくいうえ、積雪を融かすため、降水量以上の出水を引き起こします。そのため、大雨の予報が出た際は近隣の河川の氾濫や洪水に注意が必要です。過去には何度も氾濫、洪水が起きて管理棟や宿舎が浸水被害を受けています。
3月19日土曜日の夜中から翌日の朝にかけて大雨の予報が出ており、対策として止水パネルを準備しました。

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研究ハイライト

日本新産種のキクラゲAuricularia americana s. str.

北海道研究林白糠区で採取されたキクラゲが日本国内で初めて記録された種として報告されました。

このキクラゲは2020年9月に天然林での調査中にトドマツの落枝についていたものと、2021年4月にトドマツ造林地の除伐中に、枯死した個体の幹についていたものを技術職員が採取したもので、栃木県内のウラジロモミに発生していたものとともに、三重大学の白水貴博士らによって分子系統解析と形態比較が行われA. americana s. str.と同定されました。

これまで国内において正式なA. americana s. str.の報告がないため,本種の日本初報告となりました。
北海道から多くの標本が得られたことから、A. americana s. str.の和名としてキタキクラゲと提唱されました。

白水博士によると、市場に広く流通しているキクラゲ属菌の栽培では、培地の主原料として広葉樹材が用いられており、針葉樹材の利用は不適とされています。
一方、A. americana s. str.の子実体はモミ属やマツ属などマツ科の針葉樹材上に発生することから、針葉樹材を用いたキクラゲ属菌栽培手法の確立において有望な系統となることが期待されています。

枯死したトドマツについていたキクラゲ
枯死したトドマツについていたキクラゲA. americana s. str.
Microscopic morphology of Auricularia americana s. str. (TNS-F-91421). A: Abhymenial hairs. B: Basidia. C: Basidiospores. Bars: A 20 µm; B, C 10 µm.

白水貴,大前宗之,新井文彦,稲葉重樹,服部友香子(2021)日本新産種Auricularia americana s. str. (キクラゲ目).日本菌学会会報62.125–130

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越冬するナミテントウ

構内の倉庫の隅っこで、たくさんのナミテントウが越冬していました。虫が嫌いな人はギョッとするかもしれません。彼らは夏の間はバラバラに暮らしているのですが、越冬前にはどこからか集まってきます。

集まることで越冬の成功率を高めるとも言われていますが、確かなことはわかっていません。

 

色々な模様の個体がいますが、全部ナミテントウという1つの種に属しています。温暖な地域では黒地の個体が多く、寒冷な地域では赤地の個体が多いようです。ちなみに、筆者の育った関西某所では、赤地の個体は見たことがありません。

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フィールド 業務

越冬期の鳥類調査

林内で観察される野鳥のリストを作成すべく、夏期に続いて、越冬期の鳥類調査を行いました。

鳥類調査中

調査はあらかじめ決めたルート上の5地点を往復、それぞれ10分間に観察できた鳥を記録します。

調査開始時点の気温は約-13℃。スノーシューを履き、雪に覆われた林道を歩きます。調査中はほとんど動かないのでペンを持つ手もかじかみ、音声録音用のレコーダーの電池もすぐに消費してしまいました。

寒すぎなのか事務所周辺ではよく見るハシブトガラやゴジュウカラなどの小鳥たちは姿をほとんど見せず、カラスが鳴くばかり(牧場の多い標茶はカラスが多い)。正直盛り上がりに欠ける調査になりかけましたが、終盤にオオワシの群れが出没しました。以前より標茶でオオワシやオジロワシを見る機会は増えているように感じます。

鳥類調査はこれまで経験がなく、声だけとか、姿が見えても一瞬だけ、それも逆光で色が良くわからないなど、植物にない難しさがありますが、トレーニングして識別能力を身につけたいと思います。

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林道の除雪

昨年に直営皆伐等で伐採したカラマツの売り払いをするために、ホイールローダーで土場(どば)までの林道除雪を行いました。

伐採した木を用途に合わせ定尺の丸太にするのですが、その丸太の一時保管場所を土場とよんでいます。今年度は直営皆伐区、請負間伐区、枯損木処理区にそれぞれ土場があります。
ただの除雪といえども、雪に覆われた林道は路面と側溝や斜面との境が視認しづらく、またタイヤにチェーンを巻いていても滑る可能性があり、非常に注意を要します。
今回の雪は道東では珍しく湿った重い雪だったので、林道各所で木が折れたりしなったりして行く手を阻んでいました。そのためホイールローダーで先行して除雪を行いつつ、倒木があった際にはホイールローダーの後ろから乗用車でついてきている職員がチェーンソーを使って倒木の除去をしました。

冬の作業は足元も滑りやすいので、普段以上に安全に留意して業務を行っています。