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森里海連環学実習Ⅱ 2026

9月6日から12日まで「森里海連環学実習Ⅱ」が行われました。実習は北海道大学の「森里海連環学 北大・京大合同演習」と合同で開講され、京都大学から2名、北海道大学から10名、信州大学、茨城大学、岐阜大学から各1名が参加しました。全国各地から集まった学生がグループに分かれて多彩なメニューに取り組みました。

1日目は天然林の毎木調査や火山灰性土壌の調査、ライトトラップによる昆虫相調査を行いました。それぞれの調査は、班ごとに尾根と湿地に分かれて行いました。

2日目はパイロットフォレストの見学、標茶区内の天然林で源流域の水質調査と生物相調査を行いました。

パイロットフォレストでは、その成り立ちや区画整備を学び、望楼から人工林を見学しました。

水質調査は、水温、pH、電気電動度を測定し、生物相調査は、たも網で生物採集を行いました。調査後に湧水を見学し、水に触ってみる学生もいました。

3日目は別寒辺牛川の中流域から下流域にかけて水質調査と生物相調査を行いました。

4地点で水質を記録し、生物採集を行いました。調査中、シマエナガの群れに囲まれて小さくてかわいらしい様子を観察しました。潤彩橋では、追い込み網に60㎝を超えるアメマスがかかりました。

3日目の夜からは北海道大学厚岸臨海実験所に場所を移し、海の調査を行いました。

標茶町から厚岸町にかけて森・川・海の調査を行い、その連環について考えることができたと思います。

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研究林実習Ⅲ 2026

8月28日から9月4日にかけて農学部森林科学科3回生を対象とした研究林実習Ⅲが開催されました。実習には18人が参加し、道東の森林や林業について学びました。


1日目の夜に樹木識別を行いました。事前に職員が集めた枝を観察して翌日の毎木調査に備えました。

2日目は白糠区の天然林で毎木調査を行いました。役割を分担し協力して作業を行いました。

3日目はアカエゾマツ人工林で間伐調査を行いました。コンパス測量で15m×15mのプロットを設置し、毎木調査を行いました。毎木調査は、樹種、胸高直径、形質、位置、樹冠の大きさを記録しました。樹高測定は、異なる測定器を使い、使用感や数値の見方などを学びました。それぞれの班で今後どのような森にしていきたいかを考え、間伐木の選定を行いました。

4日目は、前日の間伐木の選定結果を班ごとに発表し、それぞれの評価を行いました。その後、間伐作業の一連の流れを見学・体験しました。
伐倒は、職員の作業を見学しました。伐倒した木は、学生たちで枝払い、採材を行いました。その後は、職員が行う集材作業の見学と、ロープウィンチを用いた集材体験、チェーンソー体験、造材作業、寸検作業を行いました。

5日目は午前中にクリーンラーチの植栽を行いました。植栽は傾斜地での作業でしたが、予定本数を植えることができました。
午後は1年前に植栽を行ったクリーンラーチ人工林で獣害調査を行いました。獣害調査では、苗木の幹や葉を観察し、ネズミ、ウサギ、シカによる被害の有無を調査しました。

6日目は、標茶町博物館見学と菌類相調査を行いました。
標茶町博物館では、遊歩道を歩きながら樹木を観察しました。その後、博物館を見学し、標茶町の自然環境や歴史について学びました。

菌類相調査は、3グループに分かれて、トドマツ林・アカエゾマツ林・天然林の3か所で行いました。採取調査後は事務所に戻り、図鑑と見比べて種名の同定作業を行いました。植生による、種類や数の違いを学ぶことができました。

 

7日目は、藻琴山の登山を行いました。山頂まで登ることができましたが、景色は雲で見えませんでした。途中から雨が強まりましたが、無事に下山することができました。
その後、川湯ビジターセンターから硫黄山まで、遊歩道を歩きながら樹木や菌類の観察を行いました。硫黄山に近づくにつれて、アカエゾマツの天然林から、ハイマツ、イソツツジへ変化する特徴的な植生を見ることができました。

硫黄山では、噴出口まで近づき、地面から出ているお湯を触ってみる姿が見られました。

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フィールド 実習

酪農学園大学 水圏・地圏総合実習2026

8月24日から27日にかけて、酪農学園大学の水圏・地圏総合実習が行われ、学生26名が参加しました。


25日はアカエゾマツ人工林にてバイオマス測定を実施しました。
バイオマス測定は部位毎に重量を量ります。伐倒は技術職員が行い、その後の枝払いや生重量の測定を学生が行いました。班ごとにシラカンバとアカエゾマツを1本ずつやる予定でしたが、雨が強まり、シラカンバのみで終わりました。午後は室内でバイオマス測定、樹幹解析、樹木識別を行いました。

 

26日はクリーンラーチの植栽、毎木調査、土壌調査、植生調査を実施しました。
植栽では、クリーンラーチのポット苗を植栽しました。傾斜地での作業でしたが、手際よく進めて、予定していた本数より多く植えることができました。
毎木調査では、コンパス測量で、15m×15mのプロットを設置し、樹種と胸高直径を調べました。植生調査は、2m×2mの範囲を4つに区切り、それぞれにある植物の種類と被度を調べました。

雨が降り作業が中断することもありましたが、苗木を植栽するには土が湿ってよかったかなと思います。

お疲れさまでした。

 

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京都大学公開森林実習Ⅱ(夏の北海道東部の人と自然の関わり)・ILASセミナー(北海道の昆虫相)2026

 8/6-10の5日間、北海道研究林標茶区で、全国の大学生を対象とした公開森林実習Ⅱと、京都大学の1回生を対象としたILASセミナーが同時開催され、両実習合わせて11名の参加がありました(京都大学7名、東京農工大学2名、静岡大学・京都芸術大学各1名)。

 8/7は、植生調査、昆虫トラップ設置、チェーンソー体験を行いました。植生調査は、アカエゾマツ人工林(間伐前後)と天然林で行い、昆虫トラップはピットフォールトラップとライトトラップを設置しました。トラップは翌日回収し、仕分けとデータ解析を行いました。チェンソー体験では、バッテリーチェーンソーを用いて丸太を切りました。

 8/9は、摩周湖、硫黄山、釧路湿原の見学を行い、根釧地域の自然環境を学びました。

 今回の実習では、複数の大学から学生の参加がありましたが、班で協力して取り組む姿が見られました。また、多くの学生が昆虫や樹木の観察を積極的に行っていたことが印象的でした。

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ヤマハギ

林内に続く道にヤマハギが咲いていました。

ハギと言えば秋の七草のひとつとして知られるように秋を代表する花です。林内ではエゾトリカブトやサラシナショウマ、ハンゴンソウといった夏の終わりから秋を彩る花々も咲いています。

夏の実習シーズンに入り、現場は夏本番といったところですが、森は秋へと歩みを進めています。

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けむし通信

昨年、釧路ではマイマイガが大発生したというニュースがありましたが、今年は標茶区でカシワマイマイの幼虫が大発生しています。マイマイガもやや多い様子。マイマイガの幼虫はニャッキのような目がチャームポイントですが、カシワマイマイは2本の角のような毛束がかっこいいです。でも大きな毛虫がたくさんたむろしている姿はやはり生理的にきつい。

マイマイガは針葉樹、広葉樹問わず(好き嫌いはありますが)食べるのに対して、カシワマイマイは広葉樹の葉を食べます。特にオニグルミ、次いでミズナラが好みのようで、丸裸にされたオニグルミもあります。構内のスモモも軸と実だけを残した姿になっています。一方、イタヤカエデやミズキ、ヤマグワ、ハルニレなどはこれといった被害は見られません。また、同じ樹種でも被害の集中している木もあれば、無傷の木もあり、何が被害の差になっているのか興味深いところです。

たくさんの毛虫が発生しているので、蛾の発生もすごいことになるかと思っていたのですが、最近、体がつぶれてしまったような状態で死んでいる毛虫も多く見られます。マイマイガは10年に1回程度大発生するのですが、流行が終息する要因として核多角体病ウイルスの感染や寄生蜂があり、ウイルス感染では幹や枝から垂れ下がるようにして中身が溶けてつぶれるとのこと。宿主が大発生すると、天敵も増えるそうです。

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フィールド

隠れ身の術

草を刈っていると、至近距離の茂みの中から突然オオジシギが飛び出してきました。
地面をよくよく見てみると、ウズラの卵のような模様の入った卵が3個。
環境が変わると抱卵放棄するかもしれず、何とも申し訳ない気持ちになったのですが、後日確認すると、再び抱卵している様子が確認できました。

左の写真には抱卵している姿が写っています。
おわかりいただけただろうか。

ディスプレイフライトといって空を飛んでいるときはとても騒がしいのですが、本気で隠れるとまず見つけられません。
そこにいると分かっていても、一度目を離すと・・・あれ??まさに「隠れ身の術」。
今回、至近距離で姿を現したのも、限界まで我慢をしていた結果だと思います。

近年、生息地の環境悪化で個体数が減少しているといわれています。
草刈りの結果、外敵からもやや見えやすい状態になってしまいましたが、無事巣立ちを迎えられるといいなと思います。

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ツリークライミング練習会

6月20,21日に標茶区構内でツリークライミングⓇ練習会を実施しました。北海道内のツリークライミングⓇクラブが主体となり、道内各地からクラブの構成員とその関係者が参加しました。研究林からも資格を持つ技術職員4名が参加しました。
練習会ではロープセッティングの練習や剪定の練習などをしました。見本林の木にロープをかけて登り、枯れ枝の剪定を行いました。
ムービングロープシステム(MRS)というシステムを用いています。
技術を業務に活用できるよう、練習していきます。

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イベント フィールド

初夏の花観察会2026

6月14日に標茶区において初夏の花観察会を開催しました。当日は釧路管内ほかから14人が参加し、春から夏へと移り変わる森林で咲いている花を探す調査を体験しました。

林道や湿地、新植地など明るさや水分条件などが異なる様々な環境で観察し、今回は64種の開花を確認しました。観察会前に気温が上がらない日が続き、前回標茶で開催した2024年6月16日に比べるとエゾイラクサやカラフトイバラ、マユミがまだつぼみの状態で咲いていなかった一方で、春の花であるオオバナノエンレイソウやミヤマザクラがまだ咲いているなど、若干の開花時期の違いが見られました。

参加者は林内でサンプルを採取した後、事務所で押し葉標本の作製や押し花を使ったしおり作りを体験しました。

参加者からは「セイヨウノコギリソウなど、いつも見ていても名前が分からない植物を知ることができてよかった」「ギョウジャニンニクの花を見ることができて楽しかった」などの声をいただきました。

観察した花ギャラリー

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フィールド

陰日向に咲いています

標茶区構内に、カンボクの花、チョウセンゴミシの花が咲いています。
カンボクはガマズミの仲間で、日当たりのよい所で装飾花の間に小さい花がたくさん開花していました。
チョウセンゴミシは、つる性の木本植物で、葉の陰に白い花を咲かせています。果実は秋に赤く熟し、ゴミシという名の通り、複雑な味がします(漢字では五味子と書き、図鑑には五味とは甘・苦・酸・辛・鹹(塩辛い)、とあります)。