

職員宿舎の台所の窓脇から、シラカバが出てきています。
シラカバの生きる強さを感じました。
宿舎が壊されないよう、速やかに処分しようと思います。
職員宿舎の台所の窓脇から、シラカバが出てきています。
シラカバの生きる強さを感じました。
宿舎が壊されないよう、速やかに処分しようと思います。
10月7日に標茶区で京大ウィークス2023自然観察会「秋の森の生態系」を実施しました。
観察会には18名が参加しました。
小林先生のコースと杉山先生のコースに分かれ、
午前と午後で両方のコースで散策を行いました。
小林先生のコースでは、トラップで捕獲された昆虫の解説や、リタートラップの解説、
センサーカメラの解説、湧水の解説などを行いました。
杉山先生のコースでは、トドマツ・アカエゾマツの人工林の中を歩きながら
同定方法や生活史などキノコの解説を行いました。
参加者からは、「地下水がパイプを刺したら自噴したのが興味深かった」
「一度に多くのキノコを知ることが出来た」等の感想が寄せられました。
来年も標茶・白糠での観察会を予定していますので、ぜひご参加ください。
観察会で発見したキノコ(抜粋)はこちら
朝晩の冷え込みとともに木々が色づき始めました。
日脚は短くなってきているのですが、林内は見透しがよくなり明るい印象です。
午後の柔らかな日差しが橙や黄色の葉を透過して、とてもきれいでした。
標茶幼稚園の園児が遠足で標茶区にいらっしゃいました。
何気なく見ている風景も、子供たちの目を通すと不思議でいっぱい。
キノコや木の実、カツラの落ち葉の甘い匂い、ホオノキの大きな葉、ヤマブドウや栃の実、松ぼっくり。小さい秋をたくさん見つけました。エゾリスも2匹で追いかけっこするなど、サービスしてくれました。
普段、ほぼおじさんしかいない構内に元気な声が響きました。
9月26日から30日の5日間、京都大学の1回生を対象としたILASセミナー「北海道のきのこの生き方と多様性」が行われ、学生6名が参加しました。
27日、28日は標茶区の広葉樹天然林と針葉樹 (トドマツ) 人工林できのこ採取を行い、天然林と人工林のきのこ相比較を行いました。学生たちは、採取したきのこの同定に苦しみながらも徐々に識別のポイントを習得し、実習が終わる頃には、出現頻度の高い分類群を同定できるようになりました。
29日は川湯のアカエゾマツ林やイソツツジ群落で見学ときのこ観察を行いました。また、夜には芦生研究林で同時開催のILASセミナー「芦生のきのこに触れよう」とZoomで繋いで林の様子や採れたきのこの比較を行いました。場所や植生によってきのこ相が異なる様子を実感できたのではないかと思います。
きのこを探して森を歩いた経験は無いという学生が大半でしたが、本実習を機に、きのこの多様性や機能にも意識を向けてもらえるようになったなら嬉しいです。
9月10日から16日まで「森里海連環学実習Ⅱ」が行われました。実習は北海道大学の「森里海連環学 北大・京大合同演習」と合同で開講され、京都大学から6名、北海道大学から9名、さらに佐賀大学、東北大学、東京農業大学、東京海洋大学から各1名が参加しました。全国各地から集まった学生がグループに分かれて多彩なメニューに取り組みました。
実習の前半は標茶区および別寒辺牛川流域において、「森」を主軸に天然林の毎木調査や火山灰性土壌の調査、ライトトラップによる昆虫相調査、カラマツ人工林の見学、源流域の水生生物の調査を行いました。その後、中流域から下流域へと移動しながら別寒辺牛川の生物相調査を行いました。
後半は北海道大学の厚岸臨海実験所を拠点に、海の生物相と食物網の調査や別寒辺牛川から厚岸湖、厚岸湾で採水した河川水・海水の分析を行い、河川や海の生態系における森、里の繋がりを活発に意見交換しながら考察しました。
厳しい暑さの夏が学生実習シーズンとともにゆっくりと過ぎていってます。
山の緑も夏の盛りのような鮮やかさから紅葉シーズンに向けて徐々に色褪せてきているようです。
そんな林内に赤い実がひときわ目立ちます。今回は地名が付いた低木2種をピックアップ。標茶区の林道脇に赤い実を着けたカラフトイバラとネムロブシダマがありました。
柿色の実のカラフトイバラは別名ヤマハマナスと呼ばれ、北海道の海浜で見られるハマナスに似ています。ハマナス(ローズヒップ)同様、図鑑では果実は食用とされています。
一方、赤くてつやつやした実はネムロブシダマです。「根室地方に多く、附子(トリカブトの別名)のように毒のある玉のような実をつける」という名の通り、おいしそうでも人は食べられません。鳥に食べられることで種子散布を行うタイプなので、恐らくそんな毒をものともしない「赤い鳥、小鳥」が食べるのでしょう。いずれの種も北海道の東部によく見られる植物です。
9月1日から9月8日の8日間、京都大学の研究林実習Ⅲが行われました。
農学部から19名の学生が参加しました。
2日に植栽、樹木識別が行われ、植栽では雨の降る中、どろどろになりながら予定されていた本数を植えきりました。
3日に人工林間伐調査、選木、チェーンソー体験が行われ、全員が玉切りを体験し、各班の代表者が伐倒を体験しました。
4日に白糠区で天然林毎木調査・土壌調査、5日に火山灰層に覆われた根釧台地で場所を変えながら土壌調査、6日に標茶区研究林内で土壌調査、7日に西別岳で高山植生の観察を行いました。
西別岳では、強風の吹き荒れる中、登山口から摩周湖第一展望台まで縦走しました。
天気が悪い日もありましたが、予定されていたプログラムを無事実施することができました。
皆自分から学ぼうとする姿勢が強く、実りある実習になったのではないかと思います。
8月28日から31日にかけて、酪農学園大学の水圏・地圏総合実習が行われ、学生20名が参加しました。
29日にアカエゾマツ林にてバイオマス測定を実施しました。
バイオマス測定は部位毎に重量を測るのですが、アカエゾマツの伐倒は技術職員が行い、その後の手のこによる枝払いやバッテリーチェーンソーによる玉切り、生重量の測定などは、技術職員の指導の下、学生が行いました。
30日に毎木調査、土壌調査、クリーンラーチ植栽を実施しました。
毎木調査はポケットコンパスを使用して測量を行い、方形プロットを作成するところから行いました。
クリーンラーチ植栽は、皆の頑張りにより予定本数の400本を植えきることができました。
8月6日から10日の5日間、北海道研究林標茶区を主会場に全国の大学生を対象とした公開森林実習と、京都大学の1回生を対象としたILASセミナーが同時開催で実施されました。
実習には両実習合わせて17人が参加。天然林と人工林(間伐前後)といった植生による昆虫相の違いをライトトラップやピットフォールトラップを用いて調べたり、道東の自然環境として釧路湿原や川湯のアカエゾマツ林などを見学しました。