標茶区構内でニリンソウが花盛りです。
某コミックによると「肉のうま味を何倍にもする山菜」とのこと。ただ、トリカブトとの誤食がしばしば報告されていますので、もし試してみたいと思っても、花がついているものを選ぶようにしましょう。また、マダニも出ているので這いつくばって写真を撮るときもご注意ください。
標茶区構内でニリンソウが花盛りです。
某コミックによると「肉のうま味を何倍にもする山菜」とのこと。ただ、トリカブトとの誤食がしばしば報告されていますので、もし試してみたいと思っても、花がついているものを選ぶようにしましょう。また、マダニも出ているので這いつくばって写真を撮るときもご注意ください。
標茶区構内でコミヤマカタバミが咲いていました。
コミヤマカタバミは夜間や雨の日に花や葉がたたまれるという特徴があります。
1枚目は曇りの日の昼過ぎに撮影。花も葉も閉じています。
2枚目は晴れの日の昼間に撮影。木々の下で日が当たりにくいからか、花は結構開いていましたが、葉はだいぶ閉じています。
3枚目は晴れの日の朝に撮影。横から光が入るためか、花・葉ともに開いています。
葉はハート形。開いていても閉じていてもかわいいです。
北海道研究林では市民の皆様を対象に、標茶区で初夏の花観察会を開催します。
5年に1回(前回は2022年度)、北海道全域で野の花を一斉調査する北海道フラワーソンに準じた内容で行うもので、林内に咲いている花を探してリストアップし、種構成や開花時期の変化を参加者の皆様と一緒に調べます。
植物に詳しくなくても参加可能です。研究林スタッフと観察のポイントを確認しつつ、図鑑片手に花探しに挑戦しましょう。
当日はイベント保険に加入しますが、保険の範囲を超える補償はできない場合があります。個人情報は当イベント運営のみに使用します。
秋には白糠区でも自然観察会を開催予定です。
構内のエゾムラサキツツジとキタコブシが満開を迎えました。
今年は特にキタコブシの花付きがよく、木全体がふわっと白く浮かび上がるような姿を見せてくれました。
どの個体も総じて良く咲いているので、環境要因、例えば昨年の高温が影響しているのでしょうか。
野生の樹木の種子には年によって生産量が大きく異なる現象(結実豊凶)が見られます。北海道研究林でも標茶区、白糠区の天然林にリタートラップを設置して、継続したモニタリングを実施しています。
風で倒れた標茶区構内見本林のトドマツの処理中に見かけない模様のテントウムシを見かけました。
ウンモンテントウ(Anatis halonis)というテントウムシの仲間です。黒い星の周りに白い縁取りが特徴で、もやっとした感じが雲の紋(模様)ということでウンモンということです。
山地性のテントウムシですが、涼しい北海道ということで標茶の低地にもいるのでしょうか。
標茶構内では3月下旬以降、キタミフクジュソウが咲いています。
昨年ほどではありませんが若干早く季節が進んでいるように感じます。
今週に入って前半は冷たい雨(後に雪に変わった)が続いていたのですが、雨も上がり一気に春らしい陽気になってきました。まもなく本格化する屋外作業に向けて準備が進められています。
冬の間になまった体も動けるよう、準備が必要です。
標茶区構内に、エゾシカの群れが来ていました。
オスも何頭かいて、角を突き合わせてけんかしている様子も見られました。
エゾシカの角は春に落ちるといわれています。そろそろ今の角も使い納めでしょうか。
実習でくくりわなを仕掛けていた時に来てくれれば・・・なんて思ったりして。
2/25-3/2の日程で、標茶区にて京都大学の研究林実習Ⅳが実施されました。農学部の3回生15名が参加しました。
2/26は浜中町にある丸善木材株式会社の製材工場と、釧路市にある株式会社北都のトドマツ精油プラントの見学を行いました。
2/27は標茶区で毎木調査・積雪調査を行いました。
スノーシューを装着し、落葉した天然林で悪戦苦闘しながら樹種判別と胸高直径の測定を行いました。
昼食後は積雪調査です。今シーズンは積雪が少なかったのですが、前日の雪もあって約60cmほどとなった積雪の断面を作成し、時間経過に伴う雪質の違いや深さによる雪温の違いなどを観察しました。
2/28は吹雪。日程を入れ替えてキノコの植菌とシカを捕獲するためのくくりわなの設置を行いました。
キノコはシイタケとナメコの菌を打ちました。何年後かには収穫できるとよいですね。
くくりわなの設置では、設置場所はシカがどういった場所に来そうかをふまえ学生たちが各々考えました。
吹雪模様の天候でシカの足跡もすべて消えてしまっていたので、酷寒の中、右往左往することになり、北海道の厳しい冬を身をもって体感することになったかと思います。
2/29は罠の設置場所にセンサーカメラ設置、構内でスキー合わせとスキー練習、林内での樹木識別を行いました。
樹木識別では、スノーシューで標茶区の林内を歩いていろいろな種類の樹木の枝を集めました。冬芽や樹形、樹皮などから樹種を同定する練習をしました。
3/1は山スキーで雪の積もった研究林内を歩きました。暑すぎず寒すぎず山スキーで歩くにはちょうどよいコンディションでした。
よく滑るため、転ぶ人もあちらこちらに・・・
樹木や動物の足跡などを観察しながらコースを1周しました。
最後にバイアスロン的樹木識別テストが実施されました。実習の成果が現れていればよいのですが。
庁舎に戻ってから、くくり罠の確認、回収もしましたが、残念ながら捕獲ならずでした。
暴風の日もあり、日程の変更もありましたが、予定されていた内容はほぼ実施できました。
実習で学びつつ、冬の道東を体感することができたでしょうか。
2月20日に実習の下見を行いました。
最初は風が冷たく感じましたが、日差しがあり気温も高めで昨年の下見より歩きやすい状況でした。
山スキーで歩くため積雪状況と、出てくる樹木などを確認しました。
日当たりのよい斜面は雪がなくなってしまっていましたが、山スキーで歩く予定の林道は
20~30cmほど積雪があり、問題なく歩くことができました。
暖かい日、寒い日があるので、実習に来られる学生さんは
温度調節ができるような服装の準備をしたらよいかと思います。
今年は暖冬で、標茶町のアメダス観測点でも最高気温が10度を超えた日もあり
2月の最高気温を更新しました。
暖かい日が続き、林道除雪を行った後、だいぶ地面が見えてきています。
このまま春になるのでしょうか。