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ILASセミナー「北海道のきのこの生き方と多様性」

9月26日から30日の5日間、京都大学の1回生を対象としたILASセミナー「北海道のきのこの生き方と多様性」が行われ、学生6名が参加しました。

27日、28日は標茶区の広葉樹天然林と針葉樹 (トドマツ) 人工林できのこ採取を行い、天然林と人工林のきのこ相比較を行いました。学生たちは、採取したきのこの同定に苦しみながらも徐々に識別のポイントを習得し、実習が終わる頃には、出現頻度の高い分類群を同定できるようになりました。

29日は川湯のアカエゾマツ林やイソツツジ群落で見学ときのこ観察を行いました。また、夜には芦生研究林で同時開催のILASセミナー「芦生のきのこに触れよう」とZoomで繋いで林の様子や採れたきのこの比較を行いました。場所や植生によってきのこ相が異なる様子を実感できたのではないかと思います。

きのこを探して森を歩いた経験は無いという学生が大半でしたが、本実習を機に、きのこの多様性や機能にも意識を向けてもらえるようになったなら嬉しいです。

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森里海連環学実習Ⅱ、森里海連環学 北大・京大合同演習

9月10日から16日まで「森里海連環学実習Ⅱ」が行われました。実習は北海道大学の「森里海連環学 北大・京大合同演習」と合同で開講され、京都大学から6名、北海道大学から9名、さらに佐賀大学、東北大学、東京農業大学、東京海洋大学から各1名が参加しました。全国各地から集まった学生がグループに分かれて多彩なメニューに取り組みました。

実習の前半は標茶区および別寒辺牛川流域において、「森」を主軸に天然林の毎木調査や火山灰性土壌の調査、ライトトラップによる昆虫相調査、カラマツ人工林の見学、源流域の水生生物の調査を行いました。その後、中流域から下流域へと移動しながら別寒辺牛川の生物相調査を行いました。

後半は北海道大学の厚岸臨海実験所を拠点に、海の生物相と食物網の調査や別寒辺牛川から厚岸湖、厚岸湾で採水した河川水・海水の分析を行い、河川や海の生態系における森、里の繋がりを活発に意見交換しながら考察しました。

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赤い実 食べるならどっち?

厳しい暑さの夏が学生実習シーズンとともにゆっくりと過ぎていってます。

山の緑も夏の盛りのような鮮やかさから紅葉シーズンに向けて徐々に色褪せてきているようです。

そんな林内に赤い実がひときわ目立ちます。今回は地名が付いた低木2種をピックアップ。標茶区の林道脇に赤い実を着けたカラフトイバラとネムロブシダマがありました。

柿色の実のカラフトイバラは別名ヤマハマナスと呼ばれ、北海道の海浜で見られるハマナスに似ています。ハマナス(ローズヒップ)同様、図鑑では果実は食用とされています。

一方、赤くてつやつやした実はネムロブシダマです。「根室地方に多く、附子(トリカブトの別名)のように毒のある玉のような実をつける」という名の通り、おいしそうでも人は食べられません。鳥に食べられることで種子散布を行うタイプなので、恐らくそんな毒をものともしない「赤い鳥、小鳥」が食べるのでしょう。いずれの種も北海道の東部によく見られる植物です。

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研究林実習Ⅲ 2023

9月1日から9月8日の8日間、京都大学の研究林実習Ⅲが行われました。
農学部から19名の学生が参加しました。
2日に植栽、樹木識別が行われ、植栽では雨の降る中、どろどろになりながら予定されていた本数を植えきりました。
3日に人工林間伐調査、選木、チェーンソー体験が行われ、全員が玉切りを体験し、各班の代表者が伐倒を体験しました。
4日に白糠区で天然林毎木調査・土壌調査、5日に火山灰層に覆われた根釧台地で場所を変えながら土壌調査、6日に標茶区研究林内で土壌調査、7日に西別岳で高山植生の観察を行いました。
西別岳では、強風の吹き荒れる中、登山口から摩周湖第一展望台まで縦走しました。

天気が悪い日もありましたが、予定されていたプログラムを無事実施することができました。
皆自分から学ぼうとする姿勢が強く、実りある実習になったのではないかと思います。

 

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酪農学園大学 水圏・地圏総合実習2023

8月28日から31日にかけて、酪農学園大学の水圏・地圏総合実習が行われ、学生20名が参加しました。
29日にアカエゾマツ林にてバイオマス測定を実施しました。
バイオマス測定は部位毎に重量を測るのですが、アカエゾマツの伐倒は技術職員が行い、その後の手のこによる枝払いやバッテリーチェーンソーによる玉切り、生重量の測定などは、技術職員の指導の下、学生が行いました。

30日に毎木調査、土壌調査、クリーンラーチ植栽を実施しました。
毎木調査はポケットコンパスを使用して測量を行い、方形プロットを作成するところから行いました。
クリーンラーチ植栽は、皆の頑張りにより予定本数の400本を植えきることができました。

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フィールド 実習

京都大学公開森林実習Ⅱ(夏の北海道東部の人と自然の関わり)・ILASセミナー(北海道の昆虫相)

8月6日から10日の5日間、北海道研究林標茶区を主会場に全国の大学生を対象とした公開森林実習と、京都大学の1回生を対象としたILASセミナーが同時開催で実施されました。

実習には両実習合わせて17人が参加。天然林と人工林(間伐前後)といった植生による昆虫相の違いをライトトラップやピットフォールトラップを用いて調べたり、道東の自然環境として釧路湿原や川湯のアカエゾマツ林などを見学しました。

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お知らせ イベント フィールド

京大ウィークス2023自然観察会「秋の森の生態系」のお知らせ

北海道研究林では市民の皆様を対象に、標茶区で自然観察会を実施します。普段は研究教育に活用している研究林を少人数で散策しながら、スタッフの解説で動植物の営みについて学びます。秋の森を満喫しましょう。

なお悪天候や新型コロナ感染症等、状況によっては、中止・変更する場合がございます。

  • 開催日時
    • 2023年10月7日(土)10:00-15:30(受付開始9:30)【小雨決行】
  • 開催地
    • 京都大学フィールド科学教育研究センター北海道研究林標茶区
    • 駐車場あり、標茶駅への送迎あり
    • 受付会場は標茶区研究林管理棟標茶町多和553
  • 定員
    • 20名(応募多数の場合は抽選)
  • 参加費
    • 無料
  • 持ち物
    • 山歩きのできる(汚れてもいい)服装、歩きやすい靴、雨具、昼食
  • 申込方法
    • 申し込みは8月21日(月)から開始します。
    • 参加希望者全員の住所、氏名、生年月日、連絡先、駅への送迎の有無を明記し、はがき、もしくはメールにてお申し込みください。メールの件名は「自然観察会標茶申し込み」としてください。小学生以下のご参加は保護者同伴でお申し込みください。
  • 申込締切
    • 9月19日(火)必着。抽選結果は郵送・メールともに9月22日(金)までに発送予定です。
    • 抽選結果が10月2日(月)までに届かない場合はお手数ですが下記問い合わせ先にご連絡ください。
  • 申込先、問い合わせ先
    • (郵送)〒088-2339 北海道川上郡標茶町多和553 京都大学フィールド科学教育研究センター北海道研究林
    • (電話)015-485-2637
    • (メール)hokuken(@マーク)mail2.adm.kyoto-u.ac.jp

当日はイベント保険に加入しますが、保険の範囲を超える補償はできない場合があります。

参加される際は、マスクの着用等感染拡大の防止にご理解、ご協力をお願いします。個人情報は当イベント運営のみに使用します。

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カビ?粘菌?ツノホコリ?

梅雨がないと言われる北海道にしては蒸し蒸しとした昼下がり、アカエゾマツ造林地での作業中にカビのようなものが朽木についているのを見かけました。

キイロタマツノホコリとツノホコリで、キイロタマツノホコリの方はゲル状の変形体から胞子を作る子実体へ変わっている最中の姿かと思われます。

〇〇ホコリって一体何?生き物かどうかも疑わしいような名前ですが、粘菌の仲間によくつけられている名前です。粘菌の仲間は厳密にはいろいろあるのですが、胞子からアメーバ状になり移動しながらバクテリアなどを捕食し、変形体となって胞子をつける子実体を作るといったライフサイクルを持つ生物です。今回見つけたツノホコリは正確には粘菌とも言い切れず、端的に言うとツノホコリの仲間という分類になります。

ぱっと見、気持ち悪いと思う人もいるかもしれませんが、繊細かつドラスティックな姿は大変興味深いです。

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シマリス

林内で作業中に、シマリスと出会いました。
ほお袋にいっぱい何かを詰め込んで、かわいらしい姿です。
このシマリスはあまり警戒心がなく、近づいてもなかなか逃げませんでした。

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ササの花

標茶区にてササが一部開花しているのを見つけました。

一般的にタケやササは開花周期が長く、時には大面積で一斉に開花し、その後は枯死してしまいます。更新のメカニズムは分かっていないことも多い植物です。

同じフィールド研の芦生研究林ではうっそうと茂っていたササが一斉開花とシカの食害で壊滅状態となり、ササを守る活動も行われています。上賀茂試験地では様々な種類のササやタケを栽培したり、開花結実した種を播種して栽培し、開花周期を調べたりしています。

北海道では一面に地表を覆うササが樹木の更新を阻害するため、重機を用いてササを除去する施業を行うこともあります。

今回開花していたのはごく一部だけでしたが、またどこかで咲いている姿を見かけるかもしれません。とりあえず標本として採取しておきました。ミヤコザサの仲間だとは思うのですが、識別は難しいので標本を眺めてゆっくり種名を確定できればと思います。