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森林植物学実習2回目(京都府立大学生命環境学部森林科学科2回生)

令和5年7月3日に京都府立大学の森林植物学実習が行われました。本年度2回目の上賀茂試験地での実習となります。これまで京都市近郊の山林で学んできた樹木の特徴を復習しながら、識別のポイントを確認するとともに、平山貴美子教員の解説により、構内の樹木園や林道沿いに植栽あるいは自生している新たな樹木の特徴についても学びました。今、朝の連続テレビ小説で話題の牧野富太郎博士が高知県横倉山で発見した「イワシデ」についても取り上げられ、様々なシデ類の特徴についての解説がありました。他にもブナとイヌブナ、コナラとミズナラ、カシ類の違いを確認するなど、ひととおりのブナ科樹木の復習ができ、多様な樹木が植栽されている試験地ならではの充実した実習になりました。学生からは、「さすが上賀茂試験地、いろいろな樹木が生えているな」という声が聞かれました。最後に定期テストの予行として、35種類の枝サンプルを用いて1種類45秒で回答していく識別テストが行われました。当日は、記録及び安全管理、実習補助として大橋技術職員が同行しました。
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文:大橋健太

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自然環境演習(京都精華大学人間環境デザインプログラム1回生)及び里山おーぷんらぼ(第3回)

2023年6月10日に京都精華大学自然環境演習及び第3回里山おーぷんらぼが開催されました。
参加人数は、自然環境演習に12名、里山おーぷんらぼに13名でした。
京都精華大学のAndrea Urushima教員と京都大学の舘野隆之輔教員によるガイダンスが行われた後、自然環境演習と里山おーぷんらぼに分かれてそれぞれのプログラムが実施されました。
自然環境演習では、里山の森林整備・生活習慣の実践体験という内容で、NPO法人森守協力隊による指導のもと、川魚の下ごしらえがおこなわれ、生きたアマゴの内蔵を取り出して串に刺す体験を全学生が行いました。慣れないことに手惑う学生が多い中、手際よくさばく学生もいました。その後、薪割り体験・竹を切り出し各自が使う竹の食器作り・魚を焼くための炭の火起こし・ご飯と味噌汁を作るための薪の火起こしが行われました。
里山おーぷんらぼは、苗畑での野菜作りと活動予定地への散策とに分かれました。野菜作りの方はまず土を耕し、野菜の栽培に適した土と肥料を混ぜ合わせた後畝を作ります。畝が整ったら野菜の苗を50cm間隔で植えて行きます。今回はトマト、ピーマン、なすを3株ずつ合計9株植えました。それぞれの苗の近くに支柱を立て、植えた苗の茎と支柱を紐で結びます。苗に水を与えた後畑の畝に落ち葉マルチを敷いて完了しました。その後竹の切り出し、食器作りに合流し実習の方たちと一緒に実践体験を行いました。
出来上がった焼き魚とご飯、味噌汁を各自が作った食器に盛り付けて美味しくいただき、里山での生活を少し体験できたのではないかと感じました。安全管理及び記録、技術補助のために紺野技術職員と山内技術職員(再)が同行しました。
4回目の里山おーぷんらぼはこちら
2回目の里山おーぷんらぼはこちら
1回目の自然環境演習はこちら

里山おーぷんらぼの詳細は「新しい里山・里海共創プロジェクト」のウェブページのお知らせをご覧下さい。

自然環境演習

里山おーぷんらぼ(第3回)

文:紺野絡、山内隆之

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森林植物学実習1回目(京都府立大学生命環境学部森林科学科2回生)

令和5年6月5日に京都府立大学の森林植物学実習が行われました。この実習は生命環境学部森林科学科2回生を対象に、京都市近郊の山林に出かけ、実際に生えている樹木の特徴を観察することにより名前の識別ができることを目的としています。毎年上賀茂試験地でも実施されており、当日は約40名の学生が受講しました。平山貴美子教員の解説により、構内の樹木園の観察を行った後、林道沿いの天然林に生えている約30種の樹木について、見分け方のポイントや特徴の解説を学びながら散策しました。散策後は25種の葉のサンプルを用いて識別テストが行われました。当日は、記録及び安全管理、実習補助として大橋技術職員が同行しました。
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文:大橋健太

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自然環境演習(京都精華大学人間環境デザインプログラム1回生)

6月3日(土)に京都精華大学人間環境デザインプログラム1回生を対象に、第二回目の自然環境演習が実施されました。今回はフォトグラメトリについて学び、写真や動画を利用した3Dモデルの作成体験が行われました。今回の実習内容は昨年建築基礎実習として行われましたが、今年より自然環境演習の一環で実施されています。
 午前10時より実習が始まり、京都精華大学のAndrea Urushima教員から実習の概要説明が行われました。その後、大阪産業大学の赤石大輔教員による講義が行われ、これまでに上賀茂試験地などで作成された3Dモデルの紹介などが行われました。次に、京都精華大学のAtticus Sims教員による講義が行われ、京都の伝統や文化を保存するために作成した3Dモデルについて紹介がありました。
フォトグラメトリについて学んだ後は、スマートフォン用アプリのLuma AIを利用して、学生それぞれが選んだ対象の動画撮影を行い、3Dモデルの作成を行いました。最後に作成した3Dモデルについて解説があり、午後0時半ごろに実習を終了しました。
昨年の実習ではAgisoft Metashapeを利用していましたが、3Dモデルの生成については、AIの発展により毎年のように新しいソフトウェアが開発されているそうです。この分野は常に新しい情報を収集していくことが大事であるとのことでした。当日は荒井技術職員が記録および実習補助にあたりました。
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文/荒井 亮

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2023年合同ILASセミナー

5月20日にILASセミナーが行われました。今回は「北海道のきのこの多様性と生き方」「芦生研究林の菌類多様性に触れよう」「里山の物質循環 ―燃料・肥料・食料から考える ―」の3テーマが合同開催されました。午前中は、はじめに舘野教員から上賀茂試験地の概要説明が行われ、続いて松岡教員からきのこの講義が行われました。講義終了後にシイタケ圃場の見学、資料館の見学、シイタケ駒うち体験、薪割り体験を行いました。駒うちや薪割りは普段体験できない事だったからなのか、受講生は楽しみながら取り組んでいました。午後からは林内を散策しながら樹木やきのこの識別を行いました。見つけたきのこは採取して最後にみんなで同定を行い終了しました。安全管理及び記録・薪割り・駒うち指導のために西岡技術職員が同行しました。

文:西岡裕平