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2022実習 学生実習

森里海のつながりの向こう(放送大学面接授業)

この授業は、放送大学京都学習センターが提供する専門科目(1単位)の自然と環境コースに位置づけられており、11月12、13日に10人の学生が受講した。この授業では、フィールド科学教育研究センターが進めている森里海連環学(森里川海からなる流域生態系における、物質と生物のつながり及び人とこれらの生態系の関係を明らかにする学問)について実習を通して学び、さらにそのつながりの先に何があるのかを考えることを目的としている。初日は、まず吉岡教員より里山の景観変化及び樹木検索法についての講義があり、10種類の樹木サンプルを同定するために樹木検索図鑑の使い方について学んだ。その後、事務所周辺や林道沿いに生育する国内外の樹木について識別実習が行われた。実習後は、森里海連環学や人間と自然の関係についての講義が行われた。翌日は、里山景観(里山を代表する樹種や炭窯や製炭等)を観察し、教育関係共同利用拠点である上賀茂試験地が実施している公開森林実習で整備している里山実習地の見学と解説が行われた。その後、環境哲学や環境倫理学についての講義が行われ、最後に森里海連環学の目的について討論が行われた。2日目は雨天であったが、無事に実習を終えた。なお、初日は境技術職員、2日目は藤井技術職員がそれぞれ、授業の安全管理及び記録、技術補助に当たった。

text/長谷川 敦史